さてメインニュース前の一篇となりました。少々打ち疲れてまいりましたが、お読みになられている皆さんの方がお疲れかもしれませんね。
ニュースにもありますこの酵素の発見で、新たな展開となるでしょうね。エリスロポエチン投与を行っても予想よりも造血が進まない患者がおられることは、実臨床現場ではあることで、このようなファクターの存在が疑われていたと思います。造血機構の更なる解明により一人でも多くの悩める患者さんが救われることを期待します。
エリスロポエチン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%82%A8%E3%83%81%E3%83%B3
エリスロポエチン(erythropoietin; EPO)とは、赤血球の産生を促進するホルモン。肝臓でも生成されるが、主に腎臓で生成される。9割が腎臓で産生されているとも言われる。このため慢性腎不全になると、エリスロポエチンが必要なだけ得られなくなるため、貧血が起こる。腎臓のどこで産生されているのかは最近まで定かでなく、傍糸球体装置や近位尿細管、血管内皮細胞など諸説存在していたが、近年トランスジェニックマウスの解析から尿細管間質細胞と明らかにされた。分子量は約34000、165個のアミノ酸から構成されている。 血液中のエリスロポエチンは、貧血、赤血球増加症などの鑑別診断に用いられる。
医薬品としては、エポエチンアルファ(商品名エスポー)、エポエチンベータ(商品名エポジン)といった遺伝子組換えによるエリスポエチン製剤があり、腎性貧血に用いられる。日本では保険適応上、腎性貧血にのみ用いられているが、欧米では各種悪性疾患にともなう貧血などにも用いられている。
赤血球の増加効果に着目し、かなり以前から持久力を高める目的で自転車競技やサッカー等のドーピングに使用されているとの指摘がある。しかし元々体内に存在する自然物質でその使用の判別が難しい為、ヘマトクリット(血液中に占める血球の容積率)、ヘモグロビン、網状赤血球数などを用いてドーピングのスクリーニングを行っているケースが多い。スクリーニング検査による疑い例は、尿を材料として電気泳動法によって遺伝子組換えエリスロポエチンを検出している。
赤血球:作るための不可欠な酵素、都臨床研が発見 重症貧血治療に道 毎日新聞 2/22
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm016040139000c.html
赤血球を作るために不可欠な酵素を東京都臨床医学総合研究所などの研究チームが発見し、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。赤血球は体内の細胞に酸素を運んでおり、欠乏は重度の貧血の原因になる。将来の治療法開発につながる可能性があるという。
研究チームは、この酵素が働かないマウスが、重度の貧血によって出生前に胎内で死亡することを見つけた。赤血球のもととなる血液前駆細胞でこの酵素が働くよう、遺伝子を改変したマウスを作ったところ、赤血球の産生が回復し、貧血状態が
大幅に改善した。このことから、この酵素が赤血球産生に関わっていることが確認できた。
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さてお待たせいたしました。ようやくメインの特集記事に移ります。特集と言っても、アレルギー、特に非常に気になる花粉症と、毎日新聞社の特集記事(食物アレルギー)をピックアップしました。
今年の花粉飛散は以前のニュースでもお伝えしましたように、非常に当たり年。例年の10倍以上とも予想されています。昨年から今年にかけての異常気象が原因とされていますが、花粉症の方々にとっては気象がどうとかこうとかいうことよりも、どうしたら症状マシになるの?ということが最大の関心事でしょう。
予防対策などはここでご紹介するよりもサイトをご覧になった方が見易いと思いますので、ご紹介するに留めます。
花粉:今春の飛散数、昨年の10~20倍の恐れ 注意を呼びかけ /岐阜 毎日新聞 2/22
◇早めの予防対策を--気象協会中部支社
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110222ddlk21040076000c.html
日本気象協会中部支社は、今春のスギとヒノキの花粉飛散数が昨年の10~20倍にもなる恐れがあるとして、注意を呼びかけている。
同支社によると、春に飛散する花粉は前年の5~8月に作られるが、09年夏は雨が多かったため昨春の花粉は非常に少なかった。しかし昨夏は猛暑が続き日照時間も多かったため、花芽の成長が促進されたという。同支社は、今シーズン中の花粉飛散数を、岐阜市内では例年の約2倍の1平方センチあたり約6000個と予想。他の地域でも、花粉の飛散源がある山地に近いほど多くなるという。
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個人的には花粉飛散の最新情報は以下の二つのサイトが見易いと思いご紹介。
花粉なう
http://www.kafun-now.com/index.html
tenki.jp
http://tenki.jp/pollen/
食物アレルギー記事の前に、アレルギーとは何ぞや?という参考資料を、以下にご紹介しておきます。記事とは別に見易いサイトがありましたので、そちらもご紹介。
アレルギー百科
http://www.allergyhyaku.com/
アレルギー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC
アレルギー(独 Allergie)とは、免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能である。
アレルギーが起こる原因は、生活環境のほか、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因として考えられている。なお、アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。最近では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目・標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とするアレルギー科がある。
【アレルギー疾患と自己免疫疾患】
自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である。
アレルギー疾患
外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患。ただしその抗原は通常生活で曝露される量では無害であることが多く(たとえば春先の花粉そのものが毒性を持っているわけではない)、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答が起こっているといえる。 アレルギー性疾患とも言う。
代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹があげられる。
自己免疫疾患
自己の体を構成する物質を抗原として、免疫反応が起こる疾患。特定の臓器や部位の障害、炎症をもたらしたり、全身性の症状を呈する場合がある。代表的な疾患としては関節リウマチといった膠原病や円形脱毛症があげられる。
【分類】
アレルギーは、その発生機序により大きく I から V 型に分類される。これをクームス分類という。
I型アレルギー
IgEというタイプの免疫グロブリンが肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球という白血球に結合し、そこに抗原が結合するとこれらの細胞がヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。これにより、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、浮腫、掻痒などの症状があらわれる。この反応は抗原が体内に入るとすぐに生じ、即時型過敏と呼ばれ、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹等の症状を伴う。また、反応が激しく、全身性のものをアナフィラキシーと呼び、さらに急速な血圧低下によりショック状態を呈したものをアナフィラキシーショックという。また、この種のアレルギー症状は、10分前後で現れてくる。
代表的な疾患としては、蕁麻疹、PIE症候群、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックがあげられる。
II型アレルギー
IgGというタイプの免疫グロブリンが、抗原を有する自己の細胞に結合し、それを認識した白血球が細胞を破壊する反応である。代表的にはB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎が挙げられる。ウイルスを体内から除去しようとする結果、肝細胞が破壊されるため症状を来している。ペニシリンアレルギーも、II型アレルギーの一種である。この種のアレルギーの有無は、クームス試験などの検査によって調べる。
代表的な疾患としては自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、不適合輸血、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、悪性貧血、リウマチ熱、グッドパスチャー症候群、重症筋無力症、橋本病、円形脱毛症があげられる。
III型アレルギー
免疫反応により、抗原・抗体・補体などが互いに結合した免疫複合体が形成される。この免疫複合体が血流に乗って流れた先で、周囲の組織を傷害する反応である。免疫複合体の傷害する部位が限局的な部位にとどまる反応をアルサス型反応といい、全身にわたるものを血清病と呼ぶ。過敏性肺臓炎はアルサス型反応の、全身性エリテマトーデスや溶血性連鎖球菌感染後糸球体腎炎は血清病の代表例である。 この種のアレルギーは、2~8時間で、発赤や浮腫となって現れる。
代表的な疾患としては血清病、全身性エリテマトーデス(ループス腎炎)、急性糸球体腎炎、関節リウマチ、過敏性肺臓炎、リウマチ性肺炎、多発性動脈炎、アレルギー性血管炎、シェーグレン症候群があげられる。
IV型アレルギー
抗原と特異的に反応する感作T細胞によって起こる。抗原と反応した感作T細胞から、マクロファージを活性化する因子などの様々な生理活性物質が遊離し、周囲の組織傷害を起こす。薬物アレルギー、金属アレルギーなどがある。他のアレルギー反応がすべて液性免疫であるのに対し、IV型アレルギーだけは細胞性免疫がかかわり、リンパ球の集簇(しゅうそう、むらがってあつまること)・増殖・活性化などに時間が掛かるため、遅延型過敏症と呼ばれる。ツベルクリン反応、接触性皮膚炎などがある。 この種のアレルギーの皮内反応は、24~48時間後、発赤、硬結となって現れる。
代表的な疾患としては接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」は「アレルギー性接触皮膚炎」の一種である。)ツベルクリン反応、移植免疫、腫瘍免疫、シェーグレン症候群、感染アレルギー、薬剤性肺炎、ギラン・バレー症候群があげられる。
近年、免疫学の進歩により細胞性免疫によるIV型アレルギーも責任免疫細胞によって細分類されることがある。しかし細分類してもマネジメントは変化しない。
IVa型
Th1細胞とマクロファージによる反応でありツベルクリン反応、接触性皮膚炎がこれに含まれる。
IVb型
Th2細胞と好酸球による反応であり気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蛋白誘発性腸炎が含まれる。
IVc型
CD8+T細胞による反応であり接触性皮膚炎が含まれる。
IVd型
T細胞と好中球による反応でありベーチェット病などが含まれる。
V型アレルギー
受容体に対する自己抗体が産生され、その自己抗体がリガンドと同様に受容体を刺激することで、細胞から物質が分泌され続けるために起こるアレルギー。基本的な機序はII型アレルギーと同じであり、刺激性という点だけが異なる。代表的疾患はバセドウ病。
さてもう一つのメインニュースに移ります。
うちの子供も幼少期、食物アレルギーと言われ、かなりの食事制限をしてきました。私が家庭菜園など農業に目覚めたのも、安心できる無農薬有機野菜を食べさせたいとの思いがきっかけでした。結局本末転倒となり、土づくりが研究テーマとなってしまったようなものでしたが・・・とにかく食に制限がある辛さは何とも言えないものです。
食物アレルギーのガイドライン(食物アレルギーの診療の手引き2008)
http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/05/
【毎日新聞特集記事 2011/02/21】
あなたの処方箋:/92 食物アレルギー/1 負荷試験で程度見極めを
http://mainichi.jp/life/health/syohosen/news/20110221ddm013100045000c.html
=================================================
グラタンを食べた瞬間、生後7カ月の次男が激しく泣き出し、次第に顔全体が腫れあがった。「このままでは死んでしまう」。神奈川県横須賀市の母親(33)は慌てて救急車を呼んだ。
搬送先で、呼吸困難などを伴うアナフィラキシー(急激なショック状態)と判明。血液検査の結果、牛乳、小麦、卵、大豆などの食物アレルギーと分かり、医師に食べさせないよう注意された。その後も「牛肉もだめ」「鶏肉も控えて」と指示され「何を食べさせればいいのか悩み、精神的に追い詰められた」と母親。次男は栄養を十分取れず、体格も他の子に見劣りした。
食物負荷試験を知ったのは4歳の時。医師の立ち会いのもとで原因食材を少量ずつ食べ、症状が出るか見極める。専門病院で受けると、牛乳は1滴でだめだったが、卵黄は全く問題なし。牛肉や鶏肉も大丈夫と分かり、食べられるものが増えた。小学校高学年の今ではソフトボールチームの主将を務める。母親は「あのまま食べずにいたら、どうなっていたか」と振り返る。
厚生労働省研究班の「診療の手引き」によると、原因食材は鶏卵、乳製品、小麦のほか、魚、果物、肉など多岐にわたる。発症を心配するあまり、食べられるものまで敬遠する人は少なくない。
⇒ 続きはこちらをクリック
【毎日新聞特集記事 2011/02/22】
あなたの処方箋:/93 食物アレルギー/2 多くは成長につれ完治
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm013100007000c.html
=================================================
赤ちゃんの10人に1人が発症すると言われる食物アレルギー。体質的なものなのでずっと治らないと思われがちだが、実は成長とともに改善するケースが多い。
東京都目黒区の女の子は1歳のとき、茶わん蒸しを食べていて顔が赤く腫れ呼吸が激しくなった。血液検査で卵アレルギーと診断された。その後母親(37)は卵を含む食品を一切食べさせず、保育園でも給食を特別に調理してもらっていた。
3歳になったある日、間違って隣の子の給食を食べてしまった。だが症状は全く出ず、5歳になった今では普通に卵を食べている。母親は「一生治らないと思い込んでいた」と話す。
人間の体内には免疫グロブリンE(IgE抗体)というたんぱく質が微量にある。これを作りやすい体質だと、食べ物の中にあるたんぱく質と作用して、じんましんなどのアレルギー症状を引き起こしやすい。ただし、成長して食べ物に含まれるたんぱく質を十分分解できるようになるにつれ、症状は表れなくなる。
日本保育園保健協議会が09年、全国953の保育施設の乳幼児約10万6000人に実施した調査によると、食物アレルギーの子は1歳9・2%▽2歳6・5%▽3歳4・7%▽4歳3・5%▽5歳2・5%--と年齢とともに減っていることが分かった。
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【毎日新聞特集記事 2011/02/23】
あなたの処方箋:/94 食物アレルギー/3 成人患者の注意点
http://mainichi.jp/select/science/news/20110223ddm013100247000c.html
=================================================
特定のものを食べて運動するとじんましんやショック症状を起こす「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という疾患がある。子どものころアレルギー体質ではなかった成人が突然かかることが多く、最近はせっけんや化粧品の成分で体質が変わったことを引き金に発症する例が相次いでいる。
東京都小平市の女性看護師(32)は一昨年春、トーストを食べてからスポーツジムに行って汗を流している途中、突然じんましんが出て激しい腹痛と下痢に見舞われた。体を休めると症状は治まったが、以来、パスタやピザを食べて自転車通勤
しても同じ症状が出るように。国立病院機構相模原病院(相模原市)を受診し、小麦による運動誘発アナフィラキシーと診断された。「過去にアレルギーはなかったのでショックだった」と女性は話す。
なぜ突然発症したのか。この女性の場合、小麦由来成分の「加水分解コムギ末」が配合されたせっけんで毎日洗顔しており、同院の福冨友馬医師は「皮膚や粘膜が小麦成分に刺激され、アレルギーが誘発された可能性が高い」と指摘する。
加水分解コムギ末は小麦を工業的に加工したもので、せっけんやシャンプーの泡立ちを良くする。美容師が運動誘発アナフィラキシーを発症することもある。厚生労働省は昨年10月、加水分解コムギ末を含む化粧品などについて、異常があった場合は使用をやめるよう呼び掛ける通知を出した。運動誘発アナフィラキシーと診断されたら、誤って原因食材を食べてしまった後は運動を控えたほうがいい。
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感染性胃腸炎もインフルエンザも蔓延しています。くれぐれもご自愛くださいませ
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ニュースにもありますこの酵素の発見で、新たな展開となるでしょうね。エリスロポエチン投与を行っても予想よりも造血が進まない患者がおられることは、実臨床現場ではあることで、このようなファクターの存在が疑われていたと思います。造血機構の更なる解明により一人でも多くの悩める患者さんが救われることを期待します。
エリスロポエチン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%82%A8%E3%83%81%E3%83%B3
エリスロポエチン(erythropoietin; EPO)とは、赤血球の産生を促進するホルモン。肝臓でも生成されるが、主に腎臓で生成される。9割が腎臓で産生されているとも言われる。このため慢性腎不全になると、エリスロポエチンが必要なだけ得られなくなるため、貧血が起こる。腎臓のどこで産生されているのかは最近まで定かでなく、傍糸球体装置や近位尿細管、血管内皮細胞など諸説存在していたが、近年トランスジェニックマウスの解析から尿細管間質細胞と明らかにされた。分子量は約34000、165個のアミノ酸から構成されている。 血液中のエリスロポエチンは、貧血、赤血球増加症などの鑑別診断に用いられる。
医薬品としては、エポエチンアルファ(商品名エスポー)、エポエチンベータ(商品名エポジン)といった遺伝子組換えによるエリスポエチン製剤があり、腎性貧血に用いられる。日本では保険適応上、腎性貧血にのみ用いられているが、欧米では各種悪性疾患にともなう貧血などにも用いられている。
赤血球の増加効果に着目し、かなり以前から持久力を高める目的で自転車競技やサッカー等のドーピングに使用されているとの指摘がある。しかし元々体内に存在する自然物質でその使用の判別が難しい為、ヘマトクリット(血液中に占める血球の容積率)、ヘモグロビン、網状赤血球数などを用いてドーピングのスクリーニングを行っているケースが多い。スクリーニング検査による疑い例は、尿を材料として電気泳動法によって遺伝子組換えエリスロポエチンを検出している。
赤血球:作るための不可欠な酵素、都臨床研が発見 重症貧血治療に道 毎日新聞 2/22
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm016040139000c.html
赤血球を作るために不可欠な酵素を東京都臨床医学総合研究所などの研究チームが発見し、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。赤血球は体内の細胞に酸素を運んでおり、欠乏は重度の貧血の原因になる。将来の治療法開発につながる可能性があるという。
研究チームは、この酵素が働かないマウスが、重度の貧血によって出生前に胎内で死亡することを見つけた。赤血球のもととなる血液前駆細胞でこの酵素が働くよう、遺伝子を改変したマウスを作ったところ、赤血球の産生が回復し、貧血状態が
大幅に改善した。このことから、この酵素が赤血球産生に関わっていることが確認できた。
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さてお待たせいたしました。ようやくメインの特集記事に移ります。特集と言っても、アレルギー、特に非常に気になる花粉症と、毎日新聞社の特集記事(食物アレルギー)をピックアップしました。
今年の花粉飛散は以前のニュースでもお伝えしましたように、非常に当たり年。例年の10倍以上とも予想されています。昨年から今年にかけての異常気象が原因とされていますが、花粉症の方々にとっては気象がどうとかこうとかいうことよりも、どうしたら症状マシになるの?ということが最大の関心事でしょう。
予防対策などはここでご紹介するよりもサイトをご覧になった方が見易いと思いますので、ご紹介するに留めます。
花粉:今春の飛散数、昨年の10~20倍の恐れ 注意を呼びかけ /岐阜 毎日新聞 2/22
◇早めの予防対策を--気象協会中部支社
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110222ddlk21040076000c.html
日本気象協会中部支社は、今春のスギとヒノキの花粉飛散数が昨年の10~20倍にもなる恐れがあるとして、注意を呼びかけている。
同支社によると、春に飛散する花粉は前年の5~8月に作られるが、09年夏は雨が多かったため昨春の花粉は非常に少なかった。しかし昨夏は猛暑が続き日照時間も多かったため、花芽の成長が促進されたという。同支社は、今シーズン中の花粉飛散数を、岐阜市内では例年の約2倍の1平方センチあたり約6000個と予想。他の地域でも、花粉の飛散源がある山地に近いほど多くなるという。
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個人的には花粉飛散の最新情報は以下の二つのサイトが見易いと思いご紹介。
花粉なう
http://www.kafun-now.com/index.html
tenki.jp
http://tenki.jp/pollen/
食物アレルギー記事の前に、アレルギーとは何ぞや?という参考資料を、以下にご紹介しておきます。記事とは別に見易いサイトがありましたので、そちらもご紹介。
アレルギー百科
http://www.allergyhyaku.com/
アレルギー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC
アレルギー(独 Allergie)とは、免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能である。
アレルギーが起こる原因は、生活環境のほか、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因として考えられている。なお、アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。最近では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目・標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とするアレルギー科がある。
【アレルギー疾患と自己免疫疾患】
自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である。
アレルギー疾患
外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患。ただしその抗原は通常生活で曝露される量では無害であることが多く(たとえば春先の花粉そのものが毒性を持っているわけではない)、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答が起こっているといえる。 アレルギー性疾患とも言う。
代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹があげられる。
自己免疫疾患
自己の体を構成する物質を抗原として、免疫反応が起こる疾患。特定の臓器や部位の障害、炎症をもたらしたり、全身性の症状を呈する場合がある。代表的な疾患としては関節リウマチといった膠原病や円形脱毛症があげられる。
【分類】
アレルギーは、その発生機序により大きく I から V 型に分類される。これをクームス分類という。
I型アレルギー
IgEというタイプの免疫グロブリンが肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球という白血球に結合し、そこに抗原が結合するとこれらの細胞がヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。これにより、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、浮腫、掻痒などの症状があらわれる。この反応は抗原が体内に入るとすぐに生じ、即時型過敏と呼ばれ、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹等の症状を伴う。また、反応が激しく、全身性のものをアナフィラキシーと呼び、さらに急速な血圧低下によりショック状態を呈したものをアナフィラキシーショックという。また、この種のアレルギー症状は、10分前後で現れてくる。
代表的な疾患としては、蕁麻疹、PIE症候群、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックがあげられる。
II型アレルギー
IgGというタイプの免疫グロブリンが、抗原を有する自己の細胞に結合し、それを認識した白血球が細胞を破壊する反応である。代表的にはB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎が挙げられる。ウイルスを体内から除去しようとする結果、肝細胞が破壊されるため症状を来している。ペニシリンアレルギーも、II型アレルギーの一種である。この種のアレルギーの有無は、クームス試験などの検査によって調べる。
代表的な疾患としては自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、不適合輸血、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、悪性貧血、リウマチ熱、グッドパスチャー症候群、重症筋無力症、橋本病、円形脱毛症があげられる。
III型アレルギー
免疫反応により、抗原・抗体・補体などが互いに結合した免疫複合体が形成される。この免疫複合体が血流に乗って流れた先で、周囲の組織を傷害する反応である。免疫複合体の傷害する部位が限局的な部位にとどまる反応をアルサス型反応といい、全身にわたるものを血清病と呼ぶ。過敏性肺臓炎はアルサス型反応の、全身性エリテマトーデスや溶血性連鎖球菌感染後糸球体腎炎は血清病の代表例である。 この種のアレルギーは、2~8時間で、発赤や浮腫となって現れる。
代表的な疾患としては血清病、全身性エリテマトーデス(ループス腎炎)、急性糸球体腎炎、関節リウマチ、過敏性肺臓炎、リウマチ性肺炎、多発性動脈炎、アレルギー性血管炎、シェーグレン症候群があげられる。
IV型アレルギー
抗原と特異的に反応する感作T細胞によって起こる。抗原と反応した感作T細胞から、マクロファージを活性化する因子などの様々な生理活性物質が遊離し、周囲の組織傷害を起こす。薬物アレルギー、金属アレルギーなどがある。他のアレルギー反応がすべて液性免疫であるのに対し、IV型アレルギーだけは細胞性免疫がかかわり、リンパ球の集簇(しゅうそう、むらがってあつまること)・増殖・活性化などに時間が掛かるため、遅延型過敏症と呼ばれる。ツベルクリン反応、接触性皮膚炎などがある。 この種のアレルギーの皮内反応は、24~48時間後、発赤、硬結となって現れる。
代表的な疾患としては接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」は「アレルギー性接触皮膚炎」の一種である。)ツベルクリン反応、移植免疫、腫瘍免疫、シェーグレン症候群、感染アレルギー、薬剤性肺炎、ギラン・バレー症候群があげられる。
近年、免疫学の進歩により細胞性免疫によるIV型アレルギーも責任免疫細胞によって細分類されることがある。しかし細分類してもマネジメントは変化しない。
IVa型
Th1細胞とマクロファージによる反応でありツベルクリン反応、接触性皮膚炎がこれに含まれる。
IVb型
Th2細胞と好酸球による反応であり気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蛋白誘発性腸炎が含まれる。
IVc型
CD8+T細胞による反応であり接触性皮膚炎が含まれる。
IVd型
T細胞と好中球による反応でありベーチェット病などが含まれる。
V型アレルギー
受容体に対する自己抗体が産生され、その自己抗体がリガンドと同様に受容体を刺激することで、細胞から物質が分泌され続けるために起こるアレルギー。基本的な機序はII型アレルギーと同じであり、刺激性という点だけが異なる。代表的疾患はバセドウ病。
さてもう一つのメインニュースに移ります。
うちの子供も幼少期、食物アレルギーと言われ、かなりの食事制限をしてきました。私が家庭菜園など農業に目覚めたのも、安心できる無農薬有機野菜を食べさせたいとの思いがきっかけでした。結局本末転倒となり、土づくりが研究テーマとなってしまったようなものでしたが・・・とにかく食に制限がある辛さは何とも言えないものです。
食物アレルギーのガイドライン(食物アレルギーの診療の手引き2008)
http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/05/
【毎日新聞特集記事 2011/02/21】
あなたの処方箋:/92 食物アレルギー/1 負荷試験で程度見極めを
http://mainichi.jp/life/health/syohosen/news/20110221ddm013100045000c.html
=================================================
グラタンを食べた瞬間、生後7カ月の次男が激しく泣き出し、次第に顔全体が腫れあがった。「このままでは死んでしまう」。神奈川県横須賀市の母親(33)は慌てて救急車を呼んだ。
搬送先で、呼吸困難などを伴うアナフィラキシー(急激なショック状態)と判明。血液検査の結果、牛乳、小麦、卵、大豆などの食物アレルギーと分かり、医師に食べさせないよう注意された。その後も「牛肉もだめ」「鶏肉も控えて」と指示され「何を食べさせればいいのか悩み、精神的に追い詰められた」と母親。次男は栄養を十分取れず、体格も他の子に見劣りした。
食物負荷試験を知ったのは4歳の時。医師の立ち会いのもとで原因食材を少量ずつ食べ、症状が出るか見極める。専門病院で受けると、牛乳は1滴でだめだったが、卵黄は全く問題なし。牛肉や鶏肉も大丈夫と分かり、食べられるものが増えた。小学校高学年の今ではソフトボールチームの主将を務める。母親は「あのまま食べずにいたら、どうなっていたか」と振り返る。
厚生労働省研究班の「診療の手引き」によると、原因食材は鶏卵、乳製品、小麦のほか、魚、果物、肉など多岐にわたる。発症を心配するあまり、食べられるものまで敬遠する人は少なくない。
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【毎日新聞特集記事 2011/02/22】
あなたの処方箋:/93 食物アレルギー/2 多くは成長につれ完治
http://mainichi.jp/select/science/news/20110222ddm013100007000c.html
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赤ちゃんの10人に1人が発症すると言われる食物アレルギー。体質的なものなのでずっと治らないと思われがちだが、実は成長とともに改善するケースが多い。
東京都目黒区の女の子は1歳のとき、茶わん蒸しを食べていて顔が赤く腫れ呼吸が激しくなった。血液検査で卵アレルギーと診断された。その後母親(37)は卵を含む食品を一切食べさせず、保育園でも給食を特別に調理してもらっていた。
3歳になったある日、間違って隣の子の給食を食べてしまった。だが症状は全く出ず、5歳になった今では普通に卵を食べている。母親は「一生治らないと思い込んでいた」と話す。
人間の体内には免疫グロブリンE(IgE抗体)というたんぱく質が微量にある。これを作りやすい体質だと、食べ物の中にあるたんぱく質と作用して、じんましんなどのアレルギー症状を引き起こしやすい。ただし、成長して食べ物に含まれるたんぱく質を十分分解できるようになるにつれ、症状は表れなくなる。
日本保育園保健協議会が09年、全国953の保育施設の乳幼児約10万6000人に実施した調査によると、食物アレルギーの子は1歳9・2%▽2歳6・5%▽3歳4・7%▽4歳3・5%▽5歳2・5%--と年齢とともに減っていることが分かった。
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【毎日新聞特集記事 2011/02/23】
あなたの処方箋:/94 食物アレルギー/3 成人患者の注意点
http://mainichi.jp/select/science/news/20110223ddm013100247000c.html
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特定のものを食べて運動するとじんましんやショック症状を起こす「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という疾患がある。子どものころアレルギー体質ではなかった成人が突然かかることが多く、最近はせっけんや化粧品の成分で体質が変わったことを引き金に発症する例が相次いでいる。
東京都小平市の女性看護師(32)は一昨年春、トーストを食べてからスポーツジムに行って汗を流している途中、突然じんましんが出て激しい腹痛と下痢に見舞われた。体を休めると症状は治まったが、以来、パスタやピザを食べて自転車通勤
しても同じ症状が出るように。国立病院機構相模原病院(相模原市)を受診し、小麦による運動誘発アナフィラキシーと診断された。「過去にアレルギーはなかったのでショックだった」と女性は話す。
なぜ突然発症したのか。この女性の場合、小麦由来成分の「加水分解コムギ末」が配合されたせっけんで毎日洗顔しており、同院の福冨友馬医師は「皮膚や粘膜が小麦成分に刺激され、アレルギーが誘発された可能性が高い」と指摘する。
加水分解コムギ末は小麦を工業的に加工したもので、せっけんやシャンプーの泡立ちを良くする。美容師が運動誘発アナフィラキシーを発症することもある。厚生労働省は昨年10月、加水分解コムギ末を含む化粧品などについて、異常があった場合は使用をやめるよう呼び掛ける通知を出した。運動誘発アナフィラキシーと診断されたら、誤って原因食材を食べてしまった後は運動を控えたほうがいい。
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