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Jリーグ、20周年!!

20年前の今日、Jリーグが開幕した。


当時5歳だった自分には、当時の記憶がない。ただ両親によれば、間違いなくテレビの前に座っていたらしい。テレビでサッカー観戦をした最も古い記憶は翌年1994年、平日の夜に行われていたヴェルディvsレッズの試合だっただろうか…正確かはわからないが、ヴェルディが4-0ぐらいで快勝していたと思う。


最初はとにかくヴェルディが好きで、カズが好きで、時間があればサッカーボールを持って外に行っていた。でも当時の自分は人見知りで、誰もいないところでボールを蹴っていたと思う。このように書けば、陰でコツコツ練習していたように思えるかもしれないが決してそんなことはなく、Jリーガーのかっこ良いシーンを真似し、頭の中でテレビの実況を流し、ただボールと戯れていただけのような気がする。今思えば、傍から見たら奇妙だったと思う。


そんな自分も周りの友達とサッカーができるようになり、小学3年で転校したタイミングでサッカーを始めた。でも今思えば、良い恰好をするためにやっていた気がする。それでも、サッカーを観るのは大好きだった。テレビで観たり、関東に引っ越したことで生で観戦することも珍しくなくなった。それまではJリーグのない県に住んでおり、1度土砂降りの中、サテライトリーグを観戦したことがあった程度だった(それはそれで、心躍らせながら観に行ったのだが)。


それから、カズがヴェルディを退団した際、ヴェルディから心が離れる。その頃にいろいろな縁があって、ガンバ大阪が好きになった。そしてサポーターになっていった。当時は何とかJ1に残留していたガンバも、西野さんが監督になり、徐々に上位に進出していく。スタジアムにも自前の応援グッズを持参するようになる中で、リーグ、ACL、天皇杯、ナビスコ杯をサポーターとしてスタジアムで迎えられたことには、幸せを感じていた。


そして指導者になった今、好きなチーム、応援したいチームを心の中には少し有しながらも、様々なチームを様々な眼で見るようになり、それがまた何よりの自分の楽しみとなっている。そしてその世界で戦っていこうと決めている。


そんなJリーグに魅せられてきた20年の自分を振り返っている中で、ふと今の自分の指導者としての在り方が正しいのか、自問自答を繰り返している。先に述べた様に、自分をサッカー好きにさせたのは、スタープレーヤーのかっこ良い姿であり、それを観てワクワクしたこと、そして素晴らしいスタジアムでの経験である。それなのに今、恰好ばかり付けている選手をそうあるべきではないと正そうとしてしまっている自分がいるのではなかろうか。彼らはきっと、かつての自分と同じようなサッカーの楽しみ方をしているのかもしれない。それはそれで、リスペクトすべきだと感じる。


もちろん、自分はプロになったわけでも無いし、良い選手になったとも思えない。ただ、最もサッカーを愛し、最もサッカーのことを考える人間の1人になったとは思っている。今の自分はあの頃よりサッカーを楽しんでいると思う。でもあの時はあの時で、自分なりにとてもサッカーを楽しんでいた。更に言えば、あの時、あまりに監督やコーチ、親など周りからガミガミ言われると、サッカーが嫌いになりそうになったこともあった。今ではそういう人たちにはむしろ感謝の気持ちの方が強いが、そのあたりのこともしっかりと考えて、選手たちと接していくべきだと、改めて思う。


この20年を振り返りつつ今の現状を考えた時、ふとそんなことを考えてしまった…


最後に、自分は欧州サッカーも好きだけど、世界で最も好きなリーグはJリーグだと思っている。こらからも、Jリーグと生きていきたい!!

バルサの時代は終焉するのか

12/13欧州CL準々決勝1stレグ・バイエルンvsバルセロナの一戦は、4-0という衝撃的なスコアでのバイエルンの圧勝であった。さまざまな戦評が報じられているが、個人的な感想を。


点差ほど大きな力の差は無いように感じた。しかし、チームの勢い、自分たちのベースとなるサッカーをぶつける中で、自分たちの良さを有効活用した戦い方(スカウティング)など、要所要所を的確にバイエルンが押さえたゲームだったと思う


バイエルンはポゼッションできない時にはしっかり組織をつくり、でもチャンスとなればスピードを活かし、しっかりと繋ぎ、そして高さで優位に立った。バルサはおそらく0-0でもOKぐらいのプランだったのだろう。しかし失点をし、アウェーゴールを取りに行くのかどうか中途半端な戦い方になってしまった。そしてその隙をまた、バイエルンは逃さなかった。一つ一つは小さなことだが、それが積み重なると大きな差となって表れる…その典型的なゲームだったのではないだろうか。


さて、「バルサの時代は終わった。」こう思っている者からすれば、このゲームは大いに喜ばしいゲームになったに違いない。コンディションも質も上がっていかず、冴えない表情でプレーするバルサの選手たちからは、テレビ越しに淋しささえ感じてしまった。私はバルサの時代の終焉は、2ndレグにかかっていると思う。準々決勝のミラン戦1stレグと同じ過ちを犯したバルサ、その時には2ndレグでそれを補ってあまりあるゲームを披露することができたが、今回はその時よりも点差も相手のレベルも倍増した状況下に立たされた。万が一再びバルサがカンプノウでもバイエルンを前に何も反撃できないとなれば、それはサッカー界が新時代に突入することを意味するのかもしれない。現実的に4点差をひっくり返すのは厳しいが、結果以上に内容に興味が湧く2ndレグになりそうである。

ペップの4年間

EURO2012は、スペインの2連覇で幕を閉じた。

FCバルセロナのパスサッカーをベースにしたチームが試合毎に調子を上げ、決勝では彼等らしい素晴らしいサッカーでイタリアを圧倒した。そんな全盛期真っ只中のスペインサッカーであるが、それを牽引したのは間違いなく1人の監督である。

ペップ・グアルディオラという名将がFCバルセロナの指揮官を務めたこの4年間で、スペインサッカー、いや世界のサッカーは大きく前進した。


就任1年目で、最後の最後の細部にまでこだわり、徹底してコレクティブに崩し切ること、そしてバルサの真骨頂とも言えるボールを奪われてから素早く奪い返すことを浸透させ、ボール支配を高めながら相手を圧倒するチームを作り上げた。

2年目は新たなチャレンジをした。センターFWにイブラヒモビッチを置いて組織の中に個を組み入れた。結果として上手くはいかなかったが、一見バルサらしくなかったが今思えば、「バルサはあくまでバルサらしく」と割り切るきっかけを掴んだシーズンであったようにも感じる。

そして3年目はその2年目を踏まえて「熟成」の域に突入。ビジャを筆頭にバルサらしさを体現できる新戦力を加えて手のつけられないチームになった。

そして4年目はマンネリ化を防ぐためか、よりバルサらしいサッカーを追求するためか3-4-3を導入。ウィークポイントである相手攻撃陣の背後への飛び出しをラインコントロールで牽制し、よりコンパクトなサッカーを実現。更には組織だけでなく、個々の強さをも求めることもしていた。


以上のように、どんなに勝ち続けても次から次に新しいことにチャレンジし続けたペップ・バルサ。そのチャレンジの先にあったものは「進化」であった。もちろんペップ一人の功績だけではないであろうが、今回のスペインの優勝を持って、彼の4年間の一区切りだったのだと思う。

これから先サッカー界がどのような方向に向かうのか、バルサやスペイン代表の黄金時代がまだまだ続くのか、それともそれを上回るチームが台頭してくるのか、また注目していきたい。

最終予選2試合を観て

2014ブラジルW杯に向けた最終予選が始まった。最終予選にしては拍子抜けする程の試合ではあったが、とにもかくにも好スタートを切った日本代表。今回運良く2試合ともスタジアムで観戦できたので、感じたことを書きたいと思う。


個人的に、今回現地で観ていたポイントは2つ。1つ目は、日本が引いてくるであろう相手をどうやって崩すのかである。

力関係、ホームアドバンテージを考えればおそらく日本がボールを持つ展開になることは試合前から予想はついたが、これまでの予選では、どうやって引いた相手を崩すのかという部分で苦しんできた。

そのキーになることとしては、単純にアタッキングサードの質かもしれないし、もしかしたらバルサの様に最終ラインのビルドアップから引き金を引いてるのかな…なんて予想をたてていた。

その観点で言えば、相手が中をひたすら固めてくる所をサイドから、ゴール前にへばりついたらバイタルエリアを上手く使い、完全に守備網を攻略できていた。どちらの相手もセンターバックは中央にいるだけ、サイドバックとボランチはボールに出ていき、バランスを取る選手もいないことで広大なスペースができていたので、日本は上手くそこを使ったり、そこを使うと見せて相手が動いた逆を突いたり、効果的な攻撃ができていたのである。

そしてやはり最後は質。これは個の力と言って良いと思うが、内田や岡崎がガンガン右サイドを突いた後の左からの長友のクロスの質、本田のシュートの質、岡崎や前田の動きの質、香川のペナルティエリア内での落ち着いたボールコントロールなど、これまでの日本には無かった質の高さが見られたことは、大勝を生んだ大きな要因であったように思う。

気になったのは、本田が抜けた後の攻撃。本田がいれば、明確に「前へ」というメッセージの込もったプレーを多様するが、そこが憲剛になって以降、力強さが無くなりはしなかったか。もちろん状況としては試合も決していたし疲れもあったであろうが、憲剛のテンポの良い散らしから本田がいた時とは違う形でチームとしてゴールに向かえれば、なお良かったのではないだろうか。


2つ目のポイントは、攻撃している時にどうリスクマネージメントをしているかである。

2試合ほとんどの時間が日本が攻めている時間だったが、今野と吉田で1stDFとカバーがはっきりしていたし、ボランチやサイドバックの戻り方も、後ろのスペースに戻るのか1stDFと挟みに行くのか、状況状況ではっきりしていて良かった。オマーン戦の被シュート0やヨルダン戦のゲーム支配は、ここの貢献はかなり大きかったと思う。

ただ、気になったことが2つ。1つは、ヨルダン戦の後半立ち上がり。相手がドリブルで入ってきたり、単純に放り込まれてゴリゴリとパワーで押してきたり、少し即興的なプレーをされると、人数は足りているのに日本はバタバタした。ここの対応の整理は早急にすべきである。

もう1つは、栗原と伊野波。栗原は構えてしまって相手FWに出ていけなかったり、出て行ってもファールを取られる場面が目立った。伊野波も同じ。今野、吉田のコンビがピッチにいた時と比べて、明らかに対応が遅れ気味だった。この辺りは今野、吉田も最初から上手くやっていた訳ではないので、コンビネーションと個々の意識で変わりそうな気もするが。


冒頭の繰り返しになるが、今回の2試合は拍子抜けするほど相手が弱すぎた。この2試合だけを見れば、最終予選に出てくるべきでないチームだったように思う。しかし、3次予選でウズベキスタンに敗れたあのゲームから比べれば、日本は確実に進歩したと言えるであろう。

さて、次のオーストラリア戦では今回記した課題を含めて、ある程度真価が問われるはずである。吉田の離脱は確かに痛いが、昨年のアジア杯から日本代表のサッカーがいかに進化したのか、世界に知らしめて欲しいと思う。

指導現場と研究現場とのギャップ

指導の傍ら(というか、こっちがメインというか…)、4月から大学院という場所で勉強している。サッカーをより論理的、科学的かつ多角的に見られるようにするのが一番の目的である。

しかしその一方で、サッカーの指導現場で起こっていることを研究にすることへの難しさも、同時に感じている。様々な要素が複雑に混ざりあうのが指導現場であり、それを全て理論化することは到底不可能。万が一できてしまうのならば、サッカーの面白さはかえって減ってしまうのではないかと思う程である。そして実際には不可能だからこそ、諸要素を取り除いて、様々な条件をつけて『研究』にしていかなければならない。そこに私自身、大きなジレンマを感じていた。

例を示そう。私の大学での卒業論文は、「ゲームにおける速くて正確なパス」を解明するためのバイオメカニクス的なものであった。バルサなどのトップチームのパススピードが日本のチームのそれより明らかに速く、しかも正確なのは誰もが感じている所であろう。その要因を探る研究である(詳細は省略する)。実験では、止まったボールで試技をした。そうしなければ、キック1本1本の条件が揃わないからである。しかしサッカーのゲームの中で止まったボールを蹴る場面がどれだけあるだろうか。そのような所に、サッカーを研究にする不満を感じていた。

先日、そのことを大学の教授に尋ねてみた。すると、意外な答え(私にはそう感じた)が返ってきた。それは、「研究に何を期待するか」ということである。私の指摘通り、フィールドで起こること全てを研究にすることはできないということ、研究にする際には様々な制約を加えて、その中でのものになってしまうということに関しては同意していただいた。それでも、ではその研究結果をどう現場に活かすのかは、各指導者の自由なのではないか、むしろそこに指導現場に立つ者のセンスが問われるのではないか、と。

その教授自身がガッツリ研究者という訳ではなく、どちらかと言えば現場レベルに身を置く方なので余計に説得力があったのだが、研究者もフィールドになるべく還元できるよう必死に現場レベルで研究しようとしている。その研究に対して、フィールドにいる私たちが歩み寄ることも1つの方法なのである。指導現場から研究にするに当たって付けざるを得なかった条件を、指導者が解いていってやれということだ。

私の卒業論文における研究では、止まったボールにおいて、ボールスピードは気にしない、狙いを定めたインサイドキックと、ボールスピードを重視したインサイドキックとでは、蹴り脚のスイングスピードや、インパクトの部位(厳密には違うのだが)が異なることがわかった。その結果を、フィールドでどう活かすのか、ということになろう。

私自身は、「弱いキックと強いキックでは異なるキックなのだから、常に強いキックを練習して精度をあげていかないと、ゲームの中で強くて速いパスは出せない」という解釈をした。たかだか止まったボールという制約下での簡単な研究だが、実際のフィールドでのキックに活かせそうである。このように、研究そのものをそのままフィールドに置き換えられないかもしれないが、充分参考にはなるのである。そのことに「ハッ」とさせられる思いがした。

要は、指導現場と研究現場との間に確かにギャップはあるが、双方が歩み寄ることにより、価値のあるものになっていくのだということだ。むしろそのギャップに、指導者のセンスという大きな可能性があり、その面白みもまたサッカーの奥深さに繋がると言えるのかもしれない。

指導現場と研究現場における私の葛藤は、何となく解消された気がする。そんなことを頭に入れながら、常にいろんな発想を持って研究にも前向きに取り組んで行きたいと思う。
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