日本サッカーの明日

日本サッカーの明日

日本サッカー又は海外サッカーのディープな所を語るブログ。

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少し前、いやかなり前に4年に1度のサッカーの祭典が終わった。改めて今大会を回顧してみた。

今大会のカギは「個」と「組織」の融合だったと思う。グループステージでスペイン、イングランドが早々に散ったように確実に現代のサッカーはポゼッション主体あるいはポゼッションのみのサッカーでは勝てなくなってきている。縦に早くスピーディーな今のサッカーに繋ぐだけでは限界があり、今大会ではそれが顕著に表れた。日本もポゼッション主体の類いに含まれる。ザックが掲げた攻撃的なサッカーの集大成は影を潜めた。グループリーグで苦戦し、敗退したように、やはり試合を決めれるエース、司令塔がいないと厳しい。

一方、「個」を主体にするチームもやはり崩れた。ブラジル、ウルグアイがその象徴でどちらにもネイマール、スアレスというワールドクラスのストライカーがいた。しかし、彼等が負傷やサスペンションで欠けると、著しくチーム力が落ちた。特に、ブラジルはあれだけ盤石で、優勝候補の筆頭とメディアに唱われたタレントを揃えながらドイツに1-7
という屈辱的なスコアで大敗した。国民が大いに落胆したのも無理はないだろう。いかに、エースに依存していたかということを結果、数字からもうかがえる。

では、ファイナリストの両国はどうだっただろうか。共通するのは、各々ののキャラクターを生かすためのメカニズムを持っていた点である。各選手の特徴をチーム全体が理解し、最大限に生かす術を熟知していた。メッシの単独突破のプレースタイルを生かしつつ、ディ・マリア、ラベッシ、イグアインといった周りも上手く使い、アンカーでマスチェラーノが働き蜂のようにボール奪取をする。
ドイツもドルトムント、バイエルンの選手を軸にしながら二列目のクロース、エジル、ミュラーらを中心とした豊富な若手のタレントを上手く使っていた。

このようにサッカーのトレンドは変化している。その時代にあったスタイルをチームに浸透させ、貫くということがこれからのワールドカップなどの国際大会で不可欠になってくるだろう。4年後のロシアではどんなスタイルが流行し、どのチームがそのスタイルを貫けるか、早くも4年後が楽しみで仕方がない。