2 蒲郡におけるスポーツ等をする環境づくりについて
(3)スポーツ合宿について
ア 現状について
度々取上げているがスポーツ合宿を積極的に誘致することで、市内の宿泊施設をはじめ、飲食店等にも経済効果が期待さる。そこで、本市におけるスポーツ合宿誘致の現状について伺う。
市答弁
本市におきましては、三谷温泉観光協会、蒲郡観光協会、形原観光協会、西浦観光協会の全4地区の観光協会と共に、負担金を支出し、一般社団法人蒲郡市観光協会が「MICE助成制度」事業を行い、合宿や研修等の団体客の誘致を図っております。
本助成制度の対象といたしましては、ビジネスイベントや企業会議や研修旅行等に加えて、スポーツ合宿や大会参加に伴う宿泊に対しても補助を行っております。
本助成制度の令和5年度実績につきましては、申請件数16件、対象者1,293名に対して、64万円の支援を実施しておりますが、コロナ禍前の助成件数と比較いたしますと、3割程度の利用状況に留まっております。
なお、令和5年度の本助成制度利用実績のうち、およそ5割程度が、スポーツ等の団体合宿に対する助成となっております。
親父議員
実績を把握することが出来れば更なるアプローチに繋がり、手薄な部分では呼び込みに繋がります。そこで令和5年度に利用実績のあったスポーツ団体合宿の競技の内訳を伺う。
市答弁
令和5年度の「MICE助成制度」をご利用いただきましたスポーツ団体の競技内訳につきましては、大学、高校を中心に、サッカー3団体、バスケットボール2団体、その他剣道、ヨット、野球、バレーボール等の競技団体となっております。
親父議員
思っていた通りにサッカーは実績がある。自分の耳にも海陽多目的広場の3面に及ぶ天然芝グランドは非常に評判がいいと聞いています。バスケットについては、文化広場は今後、綺麗になりさらにはエアコンが整備されよりいい練習環境が整い合宿の受け入れも進むことでしょう。
蒲郡といえば先程の教育部長の答弁にあったヨットです。明日6日からは全日本学生ヨット個人選手権大会、通称インカレがここ蒲郡で開催されます。って皆さん知ってましたでしょうか???
しかも今年は第30回の記念大会でもあります。大会にあたっては全国から多くの学生が蒲郡に来てくれています。ヨットは風を読まくてはなりません。地域特有のものがあり事前合宿はかかせません。したがってそのあたりも上手くアプローチ出来ていたならさらに宿泊は増えていたかもしれません。
また実績としてあげられなかったテニスはどうでしょう。大学生のサークルといったらテニスではないでしょうか。
しかも浜町テニスコートは数年前からナイターも設置され通年利用が可能となりました。
最後にご紹介するのが蒲郡球場。じつはここ最近、非常にいいんです。その一つが数年前にウン億円をかけ電光掲示版を設置。この掲示板は他場ではあまり無い練習試合でも使用可能となっており他所から来た小中学生や関係者らは自分の名前が電光掲示板に表示され感動するそうです。またグランドの状態、手入れも非常に行き届き評判も上々だそうです。
これは以前から言っていますが、スポーツ合宿等は旅行に比べたら単価は安いが少なくとも一泊以上はしてくれ二泊、三泊と滞在します。合宿であれば一人一部屋では無く、六人部屋なら六人全て布団で寝てくれます。まさに大部屋旅館が多い蒲郡には本当に適しているのが合宿の受け入れなのです。他にも日中も練習で蒲郡に滞在することからお弁当などの消費にも繋がるのです。
忘れてはならないのは蒲郡の子供たちとも交流が生まれる可能性あるということ。スポーツ合宿する側からするとすると練習だけでなく試合もしたい。そこで対戦相手となるのが蒲郡の子供たちなのです。この辺りもうまくマッチングできればより良い合宿にも繋がります。
親父議員
資料②
これは秋田県能代市の合宿応援のチラシです。
ここではスポーツだけでなく文化部、ゼミ合宿なども対象となっていますが、本市の文化活動やゼミ等の合宿誘致についてはどのような状況か伺う。
市答弁
先ほどの答弁でも述べさせていただきました「MICE助成制度」においては、残念ながら、文化活動やゼミ等の合宿のための活用実績は、令和5年度においてはございませんでしたが、大会参加を目的とする文化活動やゼミ合宿につきましても、補助対象とし、誘致を推進しているところでございます。
親父議員
活用実績がないのは、やはりアプローチ不足であると言わざるといえません。その一つの要因に蒲郡にもスポーツ合宿を推進するチラシはあるのですが、担当課がスポーツ推進課となっている。したがってチラシには文化部やゼミ合宿に関することは記載されていません。
能代市のチラシを見ると問合せ先は観光振興課となっています。検索をしましたが合宿を推進している自治体の大半がスポーツに関する部署もしくは観光のどちらかでありました。したがってこの辺りも今一度、見直しをする必要があります。
能代市の担当の方から伺ったところによると文化部では吹奏楽部が。また宇宙に関するイベントでの合宿があるそう。ゼミ合宿についても長くは一週間も滞在してくれるそうです。また多くの学生が毎年リピーターとして来てくれるそうです。
やはりこの辺りが合宿誘致をする強い魅力であるのではないでしょうか。
ちなみにスポーツ合宿で一番多いのは、そうやはり能代市だけあってバスケだそうです。
質問を続けます
例えばこんなアプローチが出来ないかと思うのです。とあるスポーツチームが合宿で蒲郡に来ることが決まりました。訪れる側は、その前後から蒲郡の情報を収集します。であるなら事前にお昼のお弁当を提供できるお店の案内、AEDの設置場所や、最寄りの病院等の案内など送付すれば、より気軽に蒲郡に合宿にこれる環境が整います。そこで市内飲食店等と連携したお弁当の手配等、お帰りの際に立ち寄ってもらう観光案内、グラウンドや、ホールの予約サポートなど出来ればより満足いく合宿になり、地元にとってもいい経済循環に繋がる。そこでこのような積極的な誘致をしていくべきだと思いますが、お考えや今後の取組みについてはお伺いします。
市答弁
スポーツ合宿等により多くの方が本市に訪れていただけることは、本市の観光業はもちろんのこと、飲食業等とも連携を図れば、本市産業界全体にとっても有益であると考えます。
しかしながら、現在におきましても、スポーツ合宿のために市内スポーツ施設をご予約いただく場合には、早期予約が可能となる場合がございますが、対象団体となる条件が、「MICE助成制度」の補助対象団体とは、一致しない部分もあり、市民の利用しやすさの確保と、誘客促進の両立は、困難な課題であると捉えております。
今後につきましては、このような課題を踏まえながら、「MICE助成制度」の活用を促進し、本市への観光誘客を図るためには、どのようなことをすればよいのか、一般社団法人蒲郡市観光協会並びに各地区の観光協会とともに、利用者のニーズや受入施設の状況を考慮した制度概要等について、検討して参りたいと思います。
親父議員
最後に言われたように難しい課題ではありますが、先ずは市民にとって使いやすい施設であってからの合宿誘致であります。
その辺りをクリアした上で今後,誘致に繋がる取り組みがあります。
合宿する側からすると現地に向かうバス料金があります。法改正により運賃の高騰がここ最近、非常にネックになっております。したがってバス料金の助成なども宿泊助成と共に行えば蒲郡にとっては、この上ないアドバンテージになります。
他にも地域によっては、合宿誘致の看板を設置したりしている所もあります。
資料③をご覧下さい。
これは北海道しんとく町の合宿を歓迎する看板です。わざわざデータで送って下さったのでサイズ感が分かりずらいですが、
縦2、4m横6mといった巨大な看板です。
看板設置についてはまだまだ少数派なんでやる価値は非常に高いと思われます。なにもここまで大きくてもいいので、施設のロッカーやトイレといった一目につく所に貼れるサイズの物を幾つか作って貼ってみてはどうでしょうか。
具体的には県の施設ですが海陽ヨットハーバーに設置する。ここは大学生が多く訪れるのでゼミ合宿のアピールにも繋がります。先にあげた文化広場やテニスコートや武道館。イチオシの蒲郡球場については一三塁側のベンチにそれぞれ設置すれば監督や関係者には必ず目にすることでしょう。文化部でれば市民会館にも掲示しましょう。このように看板や能代市のように見やすいチラシを作成するなどして制度周知の取組みや誘致促進を行うことについて市のお考えを伺う。
市答弁
現在、「MICE助成制度」につきましては、実施主体であります一般社団法人蒲郡市観光協会にてチラシ等を作成し、制度周知を図っております。引き続き、制度概要やチラシの内容について、利用者目線で分かりやすい内容となるよう、一般社団法人蒲郡市観光協会並びに各地区の観光協会とともに検討を重ね、改善に努めてまいりたいと考えております。また、看板設置等による誘致促進策につきましては、費用対効果等も考慮して、市内部の関係部局及び各観光協会とも慎重に検討して参りたいと思います。