人と話すのはとても楽しい。
特に言語化するチャンスをくれる人と話す時は特に。
そんなゲストとの会話の中で忘れないうちに書き留めておきたかったことが自分の口から出た。

それは今自分がハワイという独特の歴史とカルチャーを持った土地で研修をしているということ。いろいろなことがMainlandと違うけれど2つ例に出したい。

1つ目は
“電話で自分の名前を言ったら、誰もが名前のSpellを間違いなくしてくれる。”ということ。これは多くを語ってくれます。
(メインランドで研修中の皆さんは特にこの意味が分かってくれるのでは)
イリノイでの研修医時代、電話で看護師にオーダーを出した後必ず「名前を綴って下さい。」といわれていました。そう、日本人の名前は聞いてもアルファベットで綴ることが出来ない人がほとんどなのです。特に中西部イリノイ州では。ところが今まで6ヶ月、自分の名前の綴りを聞かれたことはほとんどない。これは凄いことなのです。

もうひとつは、“患者からの印象がまったく異なる”ということ。
そう、ハワイでは日系人はMajorityなのです。医療界でもMajorityのひとつなのです。なので扉をあけて入ってくるのが日系人の医師であってもいやな顔はされません。今までのところ。
これも自分にとっては凄いことなのです。信頼関係を築く上で、すでに半分橋がかかった状態で始めるような感覚です。

日本だけでは体験できなかったかもしれないこれらの経験。日本、中西部の小さな町とハワイという異なる土地で研修しているからこそ身をもって分かったことです。

それを会話の中でふと思い出しました。
しかし慣れって怖いですね。大きな変化もその中にどっぷり漬かると、その敏感な感覚がどんどんなくなっていきます。

今一度、ハワイで必死に働き、教育に力をいれ、ゼロから確固たる地位を地域の中で築き上げた日本人の先達たち。尊敬します。

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