5年前の今日、とてもワクワクしていました。
2時45分までは。
あの日は土、日と都内で友人と会ったりコンサートに行く予定を入れてあり、楽しい週末になるはずでした。
まさか、自分が1000年に一度の大震災の当事者になるだなんて、予想もしていなかったな。
私が住む茨城県高萩市でも亡くなった方がいらっしゃいますし、めったなことは言えませんが。
それでも、長い人生に一度くらいガスも電気も水道も使えない日々を体験した事は無駄ではなかったと思っています。
今、自室でこうしてストーブで暖まりながらブログを更新できることが、奇跡のようにさえ思えます。
奇跡といえば。
福島県いわき市にある水族館『アクアマリンふくしま』とその周辺の施設『ららみゅう』も奇跡のような復興を遂げましたね。
私は5年前の6月ごろに行ってみたのですが、爆弾でも落とされたかのような光景に胸がいたみました。
あのアクアマリンふくしま周辺は、クルージング用の桟橋や魚介類の直営所、お土産ややしゃれたレストランなどが並び、この辺りにしてはなかなかおしゃれな場所。
私のお気に入りの場所でした。
もうあの賑わいは見られないかと思っていましたが、あの年の年末にはすでに復興を遂げていました。
関係者の方々の苦労がしのばれます。
この本は、そんな皆さんのご苦労を記録した本。
私は図書館で借りましたが、フレーベル館から出版されています。
あの日々を風化させないためにも、こういう本は大事だと思います。
そして、今なお苦しむ被災地のみなさんの心のケアも。
この写真は、現在の福島県いわき駅前通りの現在だそうです。
いわき市在住の友人が撮影したもの。
駅前通りでさえこうなんだから、裏通りは押して図るべき…と言っていました。
まだまだ、完全に復興できない東北の『今』を、知ってほしいです。
個人的な話になりますが。
福島は、私の第二のふるさとのような場所です。
私は茨城の最北端で生まれ育ち、福島県までは車で30分程度の距離。
友人とカラオケやドライブに行くのも、おいしいと評判のラーメンを食べに行くのも、気分転換に1人で出かけるのも、大体福島県の浜通りでした。
また、この福島県は母と祖母の出身地でもあります。
雪深い会津で苦労しながら育った祖母が、時折ぽつりぽつりと語る思い出話を懐かしく思い返すこともあります。
その福島が、災害にあっただけでも悲しいのに、あの原発事故には憤りを禁じえません。
いまだ風評被害に苦しむ福島ですが、本当に素敵な場所です。
市場に出回っている福島産の農作物や果物は、きちんと国の検査をクリアしているはずです。
福島を嫌厭している方、どうか考えを改めてください。
最後に、あの災害で亡くなった多くの方々に、合掌を。