19日に兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の第156回定期演奏会に行って来ました。

定期演奏会は初めてです。



今年は阪神淡路大震災30年と開館20周年で一月の定期演奏会のプログラムとして、前半に大友良英さんに委嘱された作品の「そらとみらいと」が演奏され、後半にマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」でした。


前半の「そらとみらいと」は

 Part1 レクイエム

   Part2 ライフ

 Part3  祭りと空と

で構成されていて、開演後どこからか「チン〜チリン〜」とりんの音?が会場内に響き渡りました。そのうち何個かのその音が近づいて来て、よく見ると通路を何人もの子供が仏具のりんと風鈴のようなものを一定間隔で叩きながら歩いて来るのが見えました。

Part 1、レクイエムの始まりです、その子供達が過ぎ去りオーケストラの演奏が始まりました。

とても穏やかでゆったりとした心地良い音楽です。

それはあの震災の前、それぞれの穏やかな営なみを描いているような曲でした。

Part 2のライフでは突然、音が止まり不穏な不吉な音色や不協和音が奏でられ大震災が起こって混乱しているさまが思い浮かぶような曲です。

Part 3の「祭りと空と」は、笛や太鼓の音がして、そのあと祭囃子になって行き、そして曲がさらに盛り上がり最後は全員で手拍子し、それはまさに神戸が復興して来た道のりと未来への希望を感じる曲でした。


佐渡裕監督みずから「震災30年の節目に祈りと希望をこめた作品を」と大友良英氏に委嘱された作品だけあって、ほんとうに素晴らしい作品と演奏でした。

因みに大友さんはNHKの「あまちゃん」の主題歌を作曲した人です。


後半の、マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」は超大編成のオーケストラと400人位の合唱団とソプラノ3名、アルト2名、テノール1名、バリトン1名、バス1名のコーラスでした。


第1部 賛歌「来たれ創造主である聖霊よ」と高らかに力強く歌われ、第2部ではゲーテの深遠な戯曲「ファウスト」の最終部分を歌詞として歌われています。


マーラーが友人の指揮者に宛てた「宇宙が鳴り響きはじめるとお考えください」という手紙の中の一文は、この曲のイメージを示すものとして知られているように、曲全体が荘厳かつ壮大でした。


印象に残っている言葉は、神秘の合唱の中の一節で「すべて移りゆくものは、ただの写し絵」という言葉です。

作曲家マーラーの名前は知っていましたが、聞いたことは無く、初めてなのに最初から最後まで声楽が歌う交響曲、こんなレアな曲を聞けるなんて…

不思議な思いでした。

来たれ!!と呼ばれてその思いに応えて神様が来てくださったのでしょうか?

オーケストラが奏でる音と、声楽の響きの中で、会場が神聖な場所に思えるほど荘厳な雰囲気に包まれていました。

そして感動の中で終わりました。

「ブラボー!!ブラボー!!」って、それから「ありがとう!!ありがとう!!」って叫びたいほどでした。



そして、アンコールで大友さんのPart3の「祭りと空と」を演奏してくださり、改めて未来への希望を感じられパワーをもらえました。

いつもながら最初から最後まで、身体全体で指揮される佐渡裕さんの指揮は、エネルギッシュで素晴らしくとても感動しました。

震災30年と開館20年、こんな節目の「祈りと希望」を音楽で感じられたコンサートに参加できた奇跡に、ただただ感謝です。


今あるすべてに感謝します。


いつ来ても良いホールだと思います。