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スカート

実に不思議なことがある。

みんながwantでたまらないもの。そいつらは手にした途端に光を失う。

ピアノ弾く人はわかるかな?「この曲かっこよすぎ!!」と聴いている時はもはや神にでも出会ったようなそんな気分になるが、実際楽譜を買って練習して弾けるようになると、さして飛び抜けちゃいない、「ちょびっと魅力的な曲」に成り下がっちゃって「あれ~?」って。不思議だのう。手に入れるまでは半端なく輝いてるのになぁ。

スカートもいっしょ。見えるまでが神。見えたらだめ。見えそうな感じが乙。でも見えないのも見えないで寂しい。ただしまる見えは良くない。輝きを手にしちゃった瞬間ですわ。掴めるか掴めないかの瀬戸際がいちばん風流。あまりにベタだが、むりやりベタを避けたら、5秒に一回くらいがベスト(個人差あり)。それが理解できる者は超同志。今度(飲)みに行こう。


だから人は最高級の幸せを思い知ることはない。言っちゃえば幸せを思い知ることすらない。また次、次ってなるでしょ?でも「次」ですら今日には明日には足んねーのよ。で、次、次、………って幸せは追えば逃げて行く。いや、でも無理よ?きみは幸せを追うことから逃げられない。人間ですから。スカートの下を凝視するさ。でも見え過ぎちゃいかんのよ。え、じゃあ何が見たいの?何がしたいの?………ほら、思い知ることはないよ。幸せを追ってるくせに追いつくことは永遠にないんだ。仮に掴まえた気になっても次の日には手からすり抜けてくよ。誰かが連れ去ったわけじゃない。きみの意志が、欲求が、幸せを先へ先へと追いやっていくから。

じゃあどうすんの?って。


そりゃあ、あなた…






チラ見えで喜べるような人間になりたいなって思うしかないでしょう。いつか忘れるだろうけど、これでいいんだ、って言い聞かせるしかないでしょう。






忘れちゃうって言うけどね。僕らはできるのよ。忘れちゃう日まで忘れないように努力することはね。努力するくらいならね