噛み込みについてH歯科医が説明してくれた例えを紹介したい。


空の紙コップを用意する。
飲み口のところを、親指と人差し指でつまむようにして持つ。
力はほとんどかからない。
力がかかっていないため、飲み口を上から見ると、ほぼ完全な円に近い形をしているはずだ。


今度は、その紙コップを水で満たす。
そして、先ほどと同じように、飲み口のところを、親指と人差し指でつまむようにして持つ。
今度はどうだろう。先ほどよりも力が必要だ。
飲み口を上から見ると、指に力がかかって楕円のような形になる。


空の紙コップをつまんで持ち上げるのと、水の入った紙コップをつまんで持ち上げるのでは、指にかかる力が違う。
人は、この力の調整を無意識にやっている。


人は普通、力を意識せずに空の紙コップをつまんで持ち上げる時、
水の入ったコップをつまむ時のような力をかけたりしないのだ。


だけど「噛み込む」人は、コメカミ・顎に対し、
空の紙コップをつまむのにもかかわらず、水満載の紙コップをつまむような力をかけている。

以上が、H歯科医が説明してくれた「噛み込み」の例えだった。

僕はシロートなので、記載に学術的な誤りがあってもご勘弁いただきたい。
僕が「このように理解した」ということを書いていく。


H先生が言われるには、
正常な噛み合わせの人は、(何かを食べている時でなくて)ただ単に歯をかみ合わせる時、コメカミに「グッ」と力は入らないらしい。
顎にピクッと少しだけ力が入る程度らしい。


ところが僕の場合、噛むと、
コメカミ・顎に「グッ」と力が入る。
余計な力が「グッ」とかかる。


これが「噛みこみ」というやつらしい。


僕は、この時、H先生に教えられて初めて、自分は噛む時に余計な力がかかっているということを知った。
いや、噛むとコメカミ・顎にグッと力が入るなぁとは思っていたが、それが余計なもの、あるべきでないものだとは、それまでは認識していなかった

。普通だと思ってた。


だって、過去に2つの矯正専門医で歯列矯正したけれど、
矯正の先生はそういうこと言ってくれなかったよ。


まぁ、それはさておき、
僕は「噛みこみ」らしい、ということがわかった。

H歯科医で、噛み合わせを診てもらうことにした。


先ず先生は、僕を診察台に寝かせ、僕の頭頂の方に座った。
僕の両コメカミに、先生の手の平の付け根部分(掌底って言う?)を当て、
先生の指先の方は僕の顎に当てた。
(人の手で、ムンクの叫びの手の方向が逆バージョン、って言ったら通じるかしら?)


そして、先生は「噛んでみて」と仰る。
僕は応じて、噛む。
ぐっ、と噛む。
コメカミ辺りの筋肉に「グッ」と力が入り、
顎の筋肉も「グッ」となる。


今度は先生、「カチカチと噛んでみて」と仰る。
僕は応じて、カチカチカチカチ。


そういうことをやってみて、
僕に下された診断は「噛みこみ」 。

噛み合わせ治療をやっている医者を探さなくてはならない。
僕はアンテナを張り続けた。
というかネットで調べまくった。


そして、自宅から近隣で、H歯科を見つけた。
デンターネットで見つけた。


デンターネット中では、H歯科のランキングは10位前後くらいだったのだが、
コメントに、「噛み合わせに詳しい」という記述がいくつかあった。


とりあえず一度行ってみよう。
気に入らなければ治療を受けなければいいのだから。


そんな、藁をもつかむようながら、一方では軽い気持ちで、
H歯科を訪れた。


結果として、H歯科との出会いは幸運だった。
H歯科医は僕が最も信頼している2人の歯科医のうちの一人だ。

頻繁につまづくようになった。

なぜだろう?


噛み合わせが悪いと、肩凝りがしたり、頭痛がしたりする。
そういうことは本で読んだことがあったので、あるだろう、と思っていた。


しかし、噛み合わせの悪さ原因で、「つまづく」ようになったりするのだろうか?

もしかして他の原因か?


あんまり運動しないから、筋力が低下して?
でもまだ俺30歳台前半だぜ。
いくら運動してないからっつっても、30歳台前半でまともに歩けなくなるなんで聞いたことねえよ。
寝たきりとかだったら別だろうけど。


じゃあ脳とか?
一瞬、脳関係を疑い、近隣の脳神経外科をネットで探してみたりもした。
だけど、脳の異常でつまづくようになった、というのは、ありそうだけれども少し飛躍しすぎなそうな気がした。
頭痛は確かにあったけれども、ネットで調べたところによると、僕の頭痛は脳の異常からくる頭痛とは性質が違っていそうだった。


で、結局、先ずは「歯」「噛み合わせ」の線から攻めることにした。
(それでダメなら脳か?)


そういえば、噛み合わせが原因で「つまづく」ようになる、というのは心当たりがあったのだった。


次のような情報をどこかで、多分本で、僕は目にしたことがあった。
・噛み合わせを改善して、運動能力、筋力がアップした。
・噛み合わせが悪くなって、運動能力が落ちた。
・寝たきりだった老人が、合っていない入れ歯を、合っている入れ歯に変えただけで、その日のうちに歩き回れるようになった。


そういうことならば、噛み合わせが悪くて「つまづく」ということもありそうだ。