2010年代 / 金沢→仙台
「絶対無理」と言われた男が、
東北大学大学院に
合格した話
服を全部捨てた夜から、私は変わりました。
「自分で決める」という感覚を初めて手に入れた私が次に決めたのは、大学院への進学でした。
目標は、東北大学大学院。
周囲の反応は、全員一致でこうでした。
▶ 周囲からの声
「お前には、絶対無理だ。」
それでも、私はやると決めました。
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01 なぜ、東北大学を目指したのか
動機は、シンプルでした。
「給料の高い会社に入りたい。そのためにはいい大学院に行くしかない。」
カッコいい理由なんてありません。ただそれだけです。
でも当時の私には、それが十分すぎる理由でした。三流大学でバイトとゲームを繰り返してきた自分が、このままでいいわけがないという焦りもあった。
「このままの自分で、社会に出たくない。」
大学院を目指した、本当の理由
そのくらい、当時の自分に危機感を持っていました。
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02 1日12時間、8ヶ月間の勉強
目標を決めたら、あとはやるだけでした。
バイトを大幅に減らして、毎日図書館に籠りました。
「三流大学から東北大なんて、どうせ受からない。」という声は、ずっと聞こえていました。
友人からも、教授からも、家族からも。誰一人、本気で応援してくれる人はいなかった。
正直、何度も心が折れそうになりました。
それでも毎朝図書館に向かえたのは、「自分で決めた」という感覚だけが支えだったからです。
誰かに言われたことじゃない。自分が決めたことだから、諦めたくなかった。
あの8ヶ月間が、私に「諦めなければ、現実は変えられる」という確信を植えつけてくれました。
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03 合格発表の日
8ヶ月後、合格発表の日が来ました。
結果を確認するとき、正直、手が震えていました。
自分の番号を見つけた瞬間、声が出ませんでした。
しばらくその場に立ち尽くして、
じわじわと実感が込み上げてきた。
「やった。俺、やれた。」
「絶対無理」と言ってきた人たちの顔が、頭に浮かびました。
怒りではなく、「やっぱり、自分を信じてよかった」という気持ちでした。
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04 「無理」と言われたとき、どうするか
この経験から学んだことが一つあります。
「無理」と言う人は、あなたの限界を知らない。
本人すら知らない限界を、他人が決められるわけがない。
もちろん、無謀な挑戦と適切な挑戦は違います。でも少なくとも、他人の「無理」という言葉だけで諦める理由にはならない。
リスタート職人より
「無理」と言われるくらいの目標の方が、
達成したときに自分が変わる。
小さな成功より、大きな挑戦の方が、
人間を成長させてくれる。
次回は、東北大学大学院に入ってからの話をします。
合格がゴールではなかった——研究室で鬱寸前になった、合格後の現実です。
第3話 / 全12話
転んでもただでは起きない