教室静まり返った教室と壁に貼られた 思い出の写真が淋しい風を吹かせてもう・・・誰もいない・・・少しだけ振り返ってみたらあなたにたくさんの事を教えてもらっていたことに今頃 気づく私ですあなたは私のいくつかの夢のひとつに先に向かって歩いています最後のあなたの姿をこの目にずっと焼きつけて最後のあなたの言葉をこの心にずっと刻み付けてもう一度少しだけ 振り返ります
突然。 もうすぐ高校最後の夏休みを迎えるという日。 赤い扉を開けて、顧問の佐久川先生が大きめの封筒を智哉に渡した。その場にいたみんなは、たしか注目したと思う。 封筒から取り出したのは、東京にある日工大学のパンフレットにその他もろもろ。そして私は知った。智哉が大学の推薦入学に合格したことを。 東京にいくなんて、少しも聞いてなかった。 泣き出しそうな気持ちを皆の前だからって、押さえた。だけど心の中の何かが,音を立てて崩れていくのがわかった。私が壊れていく。壊れていく。 東京には飛行機に乗らなきゃいけないんだよ・・・。そして追い討ちをかけた一言。他に好きな人って・・・。だれ!?だれ!?毎日そればかり考えるようになった。私は壊れていた。
蒼い月 10_2初めて 触れた その頬に伝う 涙を 拭いながら心の中を 読み取ろう初めて 触れた その髪に愛しさ 感じた 夏の終わり何もかも 脱ぎ捨てて信じた 身体を今 指でたどり心 惑わす 夜明けの静けさ見ていたのは蒼くなり始めた月だけだった・・・