今思えば…
僕は15年前、悪徳リフォーム会社で働いていました。

当時それに気付かなかったのは、徹底した社員教育と言う名の洗脳と、初めての就職がそこだったからだと思います。

そんな中で当時から僕が忌み嫌っていた作業が水道管のエアークリーニングと呼ばれるもので、水を止めた配管にエアーと水を交互に送り、内部を洗浄するというもの。

僕は、下っぱの工事部だったので現場では親方と呼ばれる営業社員の指示にしたがってバルブを操作をしていました…

手順は毎回こんな感じです。

「よぉし!初めてくれぇ!」

親方(営業)の合図でエアーを送ります。
すると数秒で台所やお風呂で透明なバケツを構えた親方のもとにエアーが到達。

外からでもドバドバいってるのが聞こえます。

それから親方(営業)が
「やめろー!!中止だ!中止!なんだこりゃ~!」

と言ってストップの合図を出します。

時には別パターンで、わざと聞こえないふりをしてなかなかエアーを止めない僕が、親方(営業)にどやされる小芝居があったりします。

それから僕も家の中に呼ばれ見えやすい透明なバケツに入った錆び水を見せられます。

「こいつぁ錆だな。」

いや、見りゃわかるよ!と言い返したいのを我慢しつつ。

そこから営業のトークがスタートするんです。

このやり方で売り込むのは浄水器と、水道メーター付近に着けるなんだか良くわからない磁石。

ほとんどのお宅で売れちゃいます。

そりゃそうです。
あんな錆び水を見せられるんですから。

ここでわかって頂きたいのは、僕が外から錆を注入しているわけでは無いこと。

当時ターゲットにされていた、築10年以上の家は、今と違いほとんど鉄の水道管を使っていたのでこんなもの出て当たり前だし、普段の給水の水圧ではなんら問題ないのです。

あぁ、そんな売り込みの手段は嫌だ。

営業なら真っ向からトークと誠意で勝負してくれよ。

そう思い始めた頃、世間が動き、会社は倒産しました。

面接で「カッコいい職人」やら「手に職を」などと言う言葉にいい気になっていた、悪徳リフォーム会社での記憶です。

今でも少なくはなりましたが残っている手口ですのでお気をつけください。