崖っぷち社長の戦い

崖っぷち社長の戦い

会社存続の危機&自己破産寸前の状況から這い上がるある零細企業社長の戦いの日々を綴ります。

借金総額:個人・会社併せて4000万円超。家族とは別居し、家も車も失い、まさにどん底。数年後の復活を目指し、今の苦しみを忘れないよう、書いておきたい事を綴ります。


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最後の更新として2年半前に記事を書いてから、このブログを見に来る事はなくなりました。

ある時ふっと思いついて過去の記事を読むと、何時間もかけて全部読んでしまいました笑

今私は2年半前に書いた仕事で成功し、過去最高の年収を稼ぐまでになり、この業界でも一握りの優績者のみに与えられる称号を得られるまで復活しました。

子供も可愛い男の子二人に恵まれ、家族円満に過ごしています。

自己破産した直後は、まさかここまで人生を逆転できるとは思いもしていませんでしたから、つくづく人生とは面白いなと思います。

今の仕事でここまで成功できたのは、会社経営時代の苦労や教訓があったからだと思います。それが今の私を支えていると断言できます。無駄な経験はありません。

順調な今こそ、あの頃の自分をあえて思い出して自分を戒めるべきじゃないかと思い、久しぶりに自分の記事を読み返してみました。

あの頃はこんな事を考えていたのか、この頃は本当に苦しかったな、など当時がフラッシュバックして少し暗い気持ちにもなりましたが、読んでよかったと感じています。

これから先は、子供達の成長を楽しみにしながら、稼げなかった経営者時代を取り返すほど稼ぎ、妻と幸せな老後を過ごせるよう頑張っていきたいと考えています。何しろ子供が小さいので、長生きしないといけませんし笑

もうこのブログを見ている人はいないと思いますのでただの自己満足ですが、また数年後に見るかもしれない自分への近況報告的な感じで書いています。

当時同じ苦しみを共有したブログ仲間の皆さんも、今幸せであることを願っています。

皆さんご無沙汰しております。

 

最後の更新から2年以上経ちました。その後も激動でバタバタしてましたが、このブログでの最後のけじめとして近況報告したいと思います。

 

弁護士に破産の相談をしてから1年後の2015年10月、正式に法人と個人の同時破産が認められ、免責となり、全ての負債はなくなりました。

 

私は2015年の1月から地方に移住し、誘いを受けていた会社に入社し、普通のサラリーマンに戻りました。しかし、私を誘ってくれた創業者が私の入社早々病に倒れ、急逝しました。

 

創業者は私の経験を高く評価してくれていたので、一緒に新規事業を進める準備をしていたようですが、急死によって会社の跡を継いだ息子は全ての計画を白紙に戻しました。

 

その息子はいわゆるドラ息子で、まともな社会経験もなく、父親の死によって社長になりましたが、父親の人徳で頂いていた仕事の発注先にあいさつにも行かず、次々に仕事を失いました。

 

私は一応経営者の経験もあったので、このままではまずいと何度も忠告しましたが、彼が変わることはなく、創業者の急逝からたった1年で売上が半分まで落ち込んでしまいました。

 

私はこの会社の将来性に不安を抱いたため、2015年の夏ごろからある資格の勉強を始め、転職を考え始めました。

 

そしてその資格を取得した年末、会社から解雇を宣告されました。要するに売上の急激な下落により、私の人件費が会社経営に重くのしかかっていたのです。

 

そうなることは予想出来ていたので、私は秋頃から転職活動を始めていました。まだ転職先は決まっていませんでしたが、手ごたえを感じていたので、その申し出を受け入れました。

 

そして今年1月から、資格を生かせる会社で働いています。その仕事は一応会社員ですが、固定給はなく、収入のすべてが歩合ですので、会社に所属していながら個人事業主のようなものです。

 

転職を考え始めたころ、色々な道を考えました。年収を考えると今住んでいる地方ではたいした金額はもらえないので、東京に戻り、以前の業界で再就職するのが一番でしたが、妻は家族一緒に暮らしたいと希望しましたし、私もまた過去と同じ仕事するのは気が乗りませんでした。

 

だから、今住んでいるところで働き、自分の実力次第で高収入が望める今の仕事に決めたのです。実に自分らしい選択だったと思います。

 

新しい仕事に就いてから1年。初めての業種なので様々な戸惑いや失敗もありましたが、今では天職だと思えるほどのめりこんでいます。そして、会社の年間表彰を受けられる業績を上げることも出来ました。

 

既にアラフィフの年齢ですので、これから先の人生はこの仕事を続けながら家族と円満に楽しく生きていく道を進みたいと思います。

 

事業については、今はもう全くやるつもりはありません。仕事柄、よく独立しないの?と聞かれますが、そのつもりはありませんとハッキリ答えています。たった一人で奮闘した数年間の孤独な毎日を思い出すと、会社の中で多くの同僚や友人と一緒に働きながら、事業をやっているように自分の報酬を自分で稼ぎ出す今のスタイルがとても心地よく感じているからです。

 

事業を断念してから2年半の間にも色々とあったのでこれから先もどうなるかわかりませんが、一つの区切りとして近況報告させて頂きました。

 

これが本当に最後の更新になると思いますが、今でも事業を続け踏ん張っている皆さん、負債や経済的困難で未来が見えないと感じている皆さん。希望を失わず、前向きに生きてさえいれば道は開けると思います。前向きな人には必ず味方が現れます。頑張って生きてください。

 

昨日、知人から紹介された弁護士と破産に向けての面談をした。


まぁ財務状況の酷さは言わずもがなだけど、特に大きな問題はないでしょうということで、一応今後の進め方を打ち合わせし、年明け早々に申請という流れで合意した。


今回の破産は当然法人と個人の同時破産になる。債務は遅延損害金を含めると5千万円を超え、弁護士費用だけで80万円になった。そしてその費用を私が負担できるわけも無く、紹介してくれた知人が立て替えてくれることになっている。


弁護士事務所からの帰りに知人と話をしたが、私は申し訳ない気持ちと惨めな気持ちでいっぱいになった。偉そうなことを言って我を通して起業したものの、結末は他人に頼らなければ自分で決着を付けることもできない体たらく。いい大人として恥ずかしい思いだ。


当然今回かかった費用は再就職先で働いて全額返す。破産後7年間はクレジットカードも作れず、ローンも組めないので、その7年間は必死で働いて全ての借りを返し、蓄財に励むつもりだ。


その後どうするかはその時の自分の置かれた状況と意志で決めたいと思う。今は自分の経営者としての資質のなさを思い知らされた状態なので再起業は考えられないが、その7年間で自分の心境がどう変わるかはわからない。


もう年齢も年齢だから平和な日々を望むかもしれないし、元々持っている反骨心がふつふつと湧いてくるかもしれない。ただどう転んでもいいように、スキルだけは磨いておきたいと思う。


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