英女王がアイルランド訪問

5月17日 23時50分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イギリスのエリザベス女王が、隣国のアイルランドを、イギリスの君主として100年ぶりに訪れ、かつて紛争が絶えなかった両国の関係改善がさらに進むきっかけとなるか注目を集めています。

イギリスのエリザベス女王は、17日から4日間の日程でアイルランドを公式訪問し、マカリース大統 領やケニー首相などと会談する予定です。イギリスの君主がアイルランドを訪れるのは、イギリスの植民地だった1911年に国王ジョージ5世がダブリンを訪 問して以来100年ぶりで、1937年にアイルランドが独立して以来初めてです。首都ダブリンなどでは、およそ8000人の警察官や、多数の兵士が配置さ れ、厳しい警戒態勢が敷かれています。こうしたなか、ダブリン近郊で、16日夜、ダブリンに向かっていたバスの中から爆発物が見つかり、乗客が避難する騒 ぎがありましたが、爆発物は軍によって処理され、けが人などはいませんでした。イギリスとアイルランドの間では、かつてのイギリスによる統治や、北アイル ランドの帰属問題を巡って紛争が絶えませんでした。今回の女王の訪問は、北アイルランドの帰属を巡る紛争の和平プロセスが事実上終結したことを受けたもの で、エリザベス女王の歴史的訪問によって、両国関係の改善がさらに進むことになるか注目を集めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110517/k10015951072000.html