『黄金のノート』を共感的に読むということ
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2週間ほど前にレッシング 『黄金のノート』を読了したとき、わたしは、
「3回くらい読み返す価値はあると思う。」と書いた。
そして、「初読の今回は単純にストーリーを楽しんで読んだけれども、
2回目に読めば作者の「仕掛け」のようなものにもっと敏感になれるだろうし、
3回目には苦手な批評っぽい読み方もできるかもしれない。」と書いた。
http://d.hatena.ne.jp/mari777/20071209/1197189616
北烏山だより
ノーベル文学賞のレッシング 短編でも優れた技量 産経ニュース
ドリス・レッシングがノーベル文学賞を受賞したと聞いた多くの人の感想は、「当然」というより「遅すぎた」というところだろう。
1919年生まれの彼女は、早くも50年代から人種差別、女性の自立、個人のアイデンティティーといった、現代世界の代表的な問題について考え抜 いてきた。大胆な実験的方法も辞さない問題作を発表しつづけ、老年に至るとSF的な構想で文明論の趣のある野心的長編に挑んでいる大作家なのである。
かぶ入門
タイトル:The Golden Notebook
邦題:黄金のノート
2007年にノーベル文学賞を受賞したドリス・レッシングの代表作。小説家のAnna Wulfは離婚し幼い子どもを抱えて絶望していた。気がふれてしまうことを恐れた彼女は、それぞれ色の違う表紙の4冊のノートに記録をつけ始める。黒は作 家としての悩み、赤は政治について、黄色は人間関係と感情について、青は日々の生活を綴った日記となった。 そして5番目のノート─黄金のノート─は、彼女の再生と復活の鍵だった。1962年初版。
http://item.rakuten.co.jp/book/4402530/