わたしの名は「紅」 (単行本)
オルハン パムク (著), Orhan Pamuk (原著), 和久井 路子 (翻訳)
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雪 (単行本)
オルハン・パムク (著), 和久井 路子
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ノーベル文学賞はオルハン・パムク氏、トルコの作家


写真

2006年のノーベル文学賞に決まったトルコのオルハン・パムク氏=保存写真



2006.10.12
Web posted at: 20:05 JST
- CNN

(CNN) スウェーデン・アカデミーは12日、今年のノーベル文学賞を、トルコ現代文学の第一人者、オルハン・パムク氏(54)に授与する、と発表し た。生まれ故郷のイスタンブールなどを舞台に、イスラム、欧米の文明の衝突や融和の問題を追求する作品を生み出した業績をたたえている。

 

綿密なストーリー構成、丹念な細部の描写などから、トーマス・マン(ドイツ)、プルースト(フランス)の大家と比べる評論も多い。スウェー デン・アカデミーは授賞理由の中で、、オルハン・パムク氏の最初の小説に触れ、オスマン・トルコ帝国の伝統的な生活環境が色濃い時代が、欧米文化の波にさ らされていくことを目撃した自らの経験を、「3世代にわたる家庭の変遷を追ったトーマス・マンの手法」で見事に再現したとも評価している。

 

22歳から著作活動に専念。ニューヨークで一時、暮らしたこともあるという。

 

反政府活動を行うトルコの少数派民族クルド人の問題や、トルコ政府がタブー視する、第一次世界大戦時のアルメニア人虐殺問題でも政府に批判 的な言動を示し、訴訟を起こされてもいる。トルコは現在、欧州連合(EU)加盟交渉を進めているが、EU側は、加盟の「前提条件」として、オルハン・パム ク氏の問題を含めた言論の自由の実現を要求している。

 

トルコ政府が、オルハン・パムク氏の今回の受賞を全面的に歓迎するとは言い切れない部分もある。、

 

作品の小説などには、「雪」「わたしの名は『虹』」(いずれも邦訳)、3作目の「白い城」で国際的な注目を集めた。海外の賞も多数、受賞した。

 

文学賞の賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億6800万円)。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200610120032.html