共振軸は、+Y軸・虚軸ではないのか:物質軸は、-Y軸・虚軸ではないのか

テーマ:思考実験 以下は、「思考実験:次元と軸空間 1」の1)の部分を独立させたものです。
http://ameblo.jp/renshi/entry-10015021437.html
___________________________

1)共振軸・Y軸の問題であるが、現代の共振性が隠蔽された意識を考えると、マイナスY軸が、物質軸ではないかと思ったり する。つまり、F軸(第四軸)が、マイナスY軸ではないかと。そうすると、X軸→+Y軸(共振軸)→Z軸(連続軸)→F軸=-Y軸(物質軸)となるが。簡 単に言うと、
XZ-Y三次元空間(四次元時空間)である。でも、これはおかしいだろう。

p.s. おかしいと述べたが、展開の可能性はないことはない。-Y軸の-方向を前方とし、Z軸を上下方向、X軸を左右方向と考えられないことはないだろ う。ここで、ヌース理論を想起する。他者と背中合わせになっていると説いている。確かに、+Y軸方向を共振軸とすれば、振り向けば、他者との共振シナ ジー・コスモスの方向になるだろう。180度回転、1/2回転である。+Y軸が光の方向とすれば、-Y軸は、原光の方向である。黒い太陽の方向である。
 私は、上下と前後は交換可能であると言ったが、それを適用すれば、下方・-Z軸方向は、+Y軸と通じることになるだろう。つまり、共振軸とは、現象界に おいて、下方・-Z軸方向にあるということになるだろう。つまり、人間個体で言えば、身体に共振軸があるということになろうし、空間で言えば、地、地球、 大地の方向、鉛直線方向に、共振軸があることになるだろう。(このまま、発想を展開することにする。)
 ここで、ケルト神話の世界空間構造を想起する。ケルト神話では、他界・あの世(女人の島)は、海の彼方にあり、同時に、地下に あるのである。そう、ここで、また、ルイス・キャロルのアリスの物語を想起するのである。『不思議の国のアリスの冒険』は、ウサギの穴に落ちて、展開する 地下の国の物語であるし、『鏡の国のアリス』は、鏡の向こう側の話である。鏡の方向をY軸とすれば、鏡の向こう側とは、-Y軸となろう。因みに、ルイス・ キャロルには、ケルトの血が流れてないことはない。祖先は、北アイルランドの出身であったはずである。(ついでに言えば、イギリス文学ないし英文学と呼ば れているものは、私見では、ケルト・ブリテン文学と呼ぶべきだと思っている。一流の作家は、たいがい、ケルトの血が関係しているのである。)
 ということで、このアイデアは生かしておきたい。しかし、ヌース理論で言う、自己と他者との背中合わせという概念は、批判したい。両者には、差異があるのである。境界があると思うのである。単純に言えば、原点(0,0,0)が、境界になっていると考えられるのである。
 とまれ、結局、共振軸を発見するには、現象界的には、下方・-Z軸方向・身体・大地・鉛直線の方向に、視線・意識・知覚・認識・知性・思考を向けなくて はならない。東洋身体論の臍下丹田論は、その点、きわめて本質的なものであると言えよう。東方キリスト教で、臍を見る瞑想法
(p.s.
ヘシュカスムである。
http://www.mesogeia.net/orthodox/hesychasm.html
があったと思うが、それは、正 しいだろう。そう、ヨガも基本的には正しいだろう。道教も正しいことになるだろう。知的に測深することで、共振軸を発見するのである。
 ヌース理論は、双対性という概念を説いているが、確かに、そのような感じがある。しかし、対極性ないし太極性という用語で、十分ではないだろうか。Y 軸・虚軸の太極・対極・陰陽相補性があるのである。簡単に言えば、+Y軸が、差異共振軸で、-Y軸が同一性軸である。(Z軸を連続軸としよう。)
 整理すると、

X軸・実軸=不連続的差異軸・原軸・玄軸・イデア軸・・・左右方向

+Y軸・虚軸=差異共振シナジー軸(共振軸)・零度軸・メディア軸・・・後方

-Y軸・虚軸=同一性中心軸(言語形式軸)・物質軸・・・前方

Z軸・虚軸=連続軸・現象軸・・・上下方向

となる。但し、上下と前後は、入れ換え可能である。鏡を見るとは、極めて、象徴的な行為と言 えよう。鏡がご神体というのもわかる。鏡は、共振軸・他者・差異を映す手段・道具である。文学で、鏡(リアリズム)とランプ(ロマン主義)が問題になった が、思うに、両者は、同一である。鏡は、ランプを映すのである。
 さらにつけ加えると、日本の荒唐無稽的悲劇の原因は、+Y軸のまったき喪失に拠ると言えよう。また、近代主義は、一般に共振軸の喪失であるが。

 身体大地に回帰せよ!
 身体地下に潜入せよ!
 身体共振軸へ向かえ!
 エデンの楽園・常世・女人の国はそこにある。
 楽園回帰!
 パラダイス回帰!
 浄土回帰!
 仏国土回帰!
 神の国は、地下身体にある!
 差異身体、差異共振身体への回帰!

参考:

「図説 ケルトの歴史」鶴岡 真弓,村松 一男 河出書房新社

keruto.jpgこ れは私がいままで読んだ本の中で一番バランス良く、且つ網羅的に書かれたケルトの本でした。もっとも私の場合は、ケルト自体をメインにした本ってあまり読 んだことがなく、他の本を読んでいてその解説の過程でケルト神話にも触れられているという場合がほとんどだったという理由もあるんですけどね。とにかくこ の本を読んで表面的であるにせよ、ケルトの事(ケルトの魅力)が少し分かったような気がします。漠然と妖精とか聖杯、アーサー王、ドルイド教などに関心が ある方、まずはこの本を読む事をお薦めします。ケルト十字やケルズの書、ブランの航海とかの名称にピンと来た方にも読んでおいて無駄にならない本です。
http://library666.seesaa.net/article/11476090.html#trackback

叡智の禁書図書館