北京紀行
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

久々の北京紀行---中国の歴史と文化に大変動!?

お久し振りで御座います。2月に日本に帰国してから今だにばたばたとした日々が続いており中々ブログにまで行き着きませんでしたが先週出張で北京に行って参りました。たった一月振りの訪問でしたが先月訪問した時より又一段と街の様子が変わっていてそれを皆様にお伝えしたくなってキーボードを叩いております。北京はオリンピックまでついに秒読みの段階を迎え日々綺麗に、益々豊かに進化を続けているようです。

北京紀行

北京紀行1











以前のブログでもご紹介しました北京市内のとある五つ星ホテルの駐車場。覚えていますか?今回私はゲストとしてここに泊まる機会を得たのですが、やっぱりありました。超のつく高級車。以前私が散歩で見かけた時より更に高級化が進んでいました。どうです、真っ赤なフェラリーと臙脂色のベントレークーペ。しかも5メートルと離れていない場所に同時に停めてありました。こんな光景は銀座や六本木でもそうそう見掛けられる物ではありません。で、ベントレーの登録ナンバー。やっぱり、並んでますわぁ、縁起のええ数字ばっか。81689。なんと8が二つも。所がここに来て8に大変動が起こっています。最も縁起の良い数字の一つである ”8”の立場が危うくなってきているのです。

チベットで起こった大規模暴動、四川大地震、それについこの前のモンゴルの大暴動!!!確かにえらい事ばっかりやけどそれと8と何の関係あんのん?皆さんそれぞれ起こった日をご記憶でしょうか?アルツの兆しが若干見え始めた方々のためにも元々あまり関心のなかった方々の為にも復習しておきますと、それぞれ順番に、314日、512日、そして71日。これら不吉な出来事の起こった月日の数字の合計が全て ”8”になっています。と言う事で中国では今や8が逆に最悪の不吉な数字とされる風潮が出てきました。国を挙げての一大事業であり何を差し置いても最優先されるオリンピックの開会式は合計なんかしなくてもそのまんま88日、午後88分。一転不吉な数字のオンパレードとなってしまいました。あ~、この瞬間に一体何が起こることやら。私はこの日は日本でゆっくり自分のお誕生日を、そやけどきっと一人寂しく膝を抱えて安~い焼酎をちびちびやってると思います。


北京紀行5

北京紀行6











以前ご紹介した2本のメインタワーが傾いたけったいなデザインのビルもほぼ完成です。でも私、このビルの内部のエレベーターがどないして上に行くのか未だに私解りません。


北京紀行7












夕食時に出てきたお茶の入った湯呑みです。茶柱こそ一本も立っていませんがこのなんとも言えない優しい微笑に一日の疲れが癒されました。やっぱり私とって北京は癒されるええとこですわぁ。

では今回はこの変で再見!!


鼠の話

鼠1

日本では新年を迎えてからもうほぼ一月が経とうとしていますがここ北京では今が年末の真っただ中でこの時期宴会と言えば忘年会です。来年の旧正月は27日の元旦から始まりますが正月休みに向け今中国では新年の準備に余念がありません。お正月のタイミングは日本とは違っていますが干支の順番は同じで08年は干支もトップに戻って鼠さんの登場です。そもそもこの干支、なんで鼠が一番で猪がべったこなん?日本で語り継がれている民話です。ある日神様が動物たちを集めてお触れを出しました。「元日の朝にわしの元に新年の挨拶に来い。一番早う来た順から12番目までの者にその1年間の間、動物の代表として大将にしてやるわ」このお触れを聞いた牛さんは「♨☠н®Öлùʵҵ¹É·ÝÓÐÏÞ¹«Ë¾ãœÏͨÖ」と、妙案を思いつきました。それを牛小屋の天井で聞いてたのが鼠さん。

º★☆☀☿♆☭☪!!」とこれ又大変上手い手を考え付きました。さて元日の朝、御殿の門前。牛さん以外まだ誰も来ていません。牛は

「¬ÕˆÆäËûÓÐêPƒÈÈݬÆÚÒÔÍâÖ®と再び呟きながら神殿の門が開くのを待っておりました。門が開くや喜んで門に向かって歩き出した牛の背中から飛び降りたのが鼠さん。ゴール前をちょろちょろと走って一番になりました。驚く牛さん、時既に遅し。前日からの努力も空しく2位に終わってしまいました。後は皆様御存知の順番と言う訳です。猪は猪突猛進振りが災いして折角一番に門に辿り着いたのに門を通り過ぎてしまいあわてて戻った時にはべったこやったようです。猫はと言えば肝心の競争の日を神さんから聞くのを忘れてしまい鼠に聞いた所悪知恵の働く鼠から一日後を教えられそもそも競争に出られんで失格。それ以来猫はずっと鼠を恨んでて今でも猫と鼠の仲が悪い理由になってるとか。だから「鬼の居ぬ間に命の洗濯」は中国で語では「猫儿去了、老鼠伸腰」。でもそんな猫の為に「黒猫でも白猫でも鼠を取るのはいい猫だ」と言う改革開放時代の流行語を作り猫の名誉回復を果たしたのはあの偉大な指導者鄧小平でした。鼠に比べまだ分の悪い猫ですがチベット、タイ、ベトナム、ベラルーシでは猫を兎の替わりに干支に採用しています。因みにモンゴルでは虎の変りに豹が登場します。世界の価値観多種多様です。そうそう上の牛語と鼠語の日本語訳です。

牛語①「おらは歩くのが集まった動物のながでわ~一番遅いだで、ひ~ど足早くでがげんべえ~」鼠語①「お~そうか。ほなわしは牛の背中に乗って行ったろ」牛語②「うひゃひゃひゃひゃひゃ。みでみろ~。おらのがんがえど~おりまだ誰も着いとらんべえ。ごれでおらの一番きまりだべえ~」

鼠2

鼠3

北京市内の電柱の姿。去年北京で蔓延した鉄鋼泥棒の仕業か、はたまた腹を減らした鼠の仕業か?日本でも昔は石鹸でも電線でも何でも齧る鼠の為に鼠捕り器なんてのがあったし猫いらずなんてのもありました。今でも北京では夏になると猫いらずが街の彼方此方に撒かれます。鼠の大好物と言えばやっぱりお米。少し前に中国で大ヒットしたポップスに「老鼠愛大米」と言うのがありました。これ男の人の愛の告白の歌なんですがその例えが鼠とお米。鼠がこよなくお米を愛するぐらいあんたが好きやねん~!って口説かれて中国女性は嬉しいんでしょうか。私が女性やったら絶対嫌やな。


鼠4

鼠年は英語では”The year of the rat” ハツカネズミやMickeyのような可愛いMouseではなくてドブネズミのような大きなRatが代表です。一番最初の写真の正月のお飾りもドブネズミがルビーやエメラルドをどぎつく纏っていて近くで見ると毛並みもやけにリアルでなんか品がありません。Rat14世紀に欧州を壊滅させたペストの原因になったためか悪者のイメージが強くペストの中国語もずばり鼠疫(シュウ・イ)です。Ratはその逃げ足の早さから「裏切り者」と言う意味まであってSmell a ratと言えば「胡散臭く思う」となります。中国語でも鼠輩(シュウ・ベイ)と言えば「虫けらども」に、鼠胆(シュウ・ダン)と言えば「臆病者」なります。そんな悪者のRatですがmouseと共に医学の分野では動物実験の主役で医学の進歩に大きく貢献してくれてます。最近全世界をあっと驚かせた日本で成功した万能細胞もマウスの実験の賜物でした。鼠さん達、何時も犠牲になってくれておおきにな!

鼠5

メダルの図柄の鼠が08年の中国の鼠年のシンボルで切手のデザインにも使われています。その横にちょこんと座ってるのは烟台と言う青島の近くの海辺のお土産物屋で見つけた鼠のお飾りで全部貝で出来てます。上のミッキーマウスのお飾りは当然違法コピーですが私にはごてごてと偽の宝石を纏ったけばけば鼠よりはよっぽど可愛いです。でも私はやっぱり烟台で見つけた貝の鼠さんのなんとも言えない、のほほんとした表情がええ、なんか凄い安堵感を覚えます。

今年も皆様にとって平穏で素敵な良い年である事をお祈りしながら今回はこの辺で再見!


色に纏わる話--赤

赤1

♪覚えてます~か、寒いよ~る、赤提灯に誘われ~て、おでんを~沢山食べ~ました~♪この提灯見てたら唄が自然と出てしまいました。色に纏わる話は唄で始めると決めた訳ではないんですけど今年最後の北京紀行は慶事や良い事の象徴、中国では革命的共産主義の象徴である、「赤」で締めくくりたいと思います。この写真は「鬼街」(グイ・ジエ)と呼ばれている北京の東直門という場所の一角で北京で最も有名なグルメ街の一つで90年代前まで「東直門内大通り」と呼ばれていましたが当時は何軒かのレストランがあるだけでした。90年代末から夜が更けてもここで食事をする客が多くなってきた事から一部のレストランが営業時間を延長しその後殆どの店が24時間営業になっています。元々鬼街は正式名ではなく本来は中が空洞で3本脚のある古代の炊事用陶器を意味するグイと発音する漢字が使われていましたがその字は日常使われない難かしい漢字の為、同じ発音の鬼が当てられて通称「鬼街」と呼ばれるようになりました。でもこの提灯、良く見るとどう言う訳かヘルメットを被って作業服を着た工事現場のおにーさんの図柄です。労働者専用の赤提灯と言う事なんかも知れません。赤と言えば赤ちゃん。今年の猪年は中国では60年に一度の「金豚」と呼ばれる非常に縁起の良い年で空前の出産ブームとなりました。お蔭様でミルク缶が飛ぶように売れ広州の合弁会社でブリキを生産している我が社もその恩恵に預からせて頂きました。多謝!天使のような赤ちゃんですが中国では明るい話ばかりではありません。なんと中国では赤ちゃん売買が公然と行われているんです。“生後100日未満の赤ちゃん売ります”と言う広告が出されたのを上海の公安当局が捜査に乗り出したとのニュースが先日出てました。なんでも河南省の赤ちゃんのケースは男の子が28000元(約42万円)女の子は13000元(約20万円)で値付けされていたそうです。まだまだ貧しい農村地域では一人っ子政策は徹底されておらず正式な戸籍にも載らない余った子供は闇っ子という意味の「黒孩子」(ヘイ・ハイ・ズ)と呼ばれそういう赤ちゃんは裕福な子供の居ない外国人夫婦に買われて育てられると言う現象が起こっています。農村に残って非合法の子供として惨めに育つのとどっちが幸せなのか簡単に答えは出ませんががこういうのをビジネスにするというのはやっぱり大きな問題ではないかと思います。


赤2
数ある種類の色の中でも特に人の目を弾くのはやっぱり赤。赤は赤ちゃんが最初に認識する色だとも言われていて赤という色は無条件で目に飛び込んで来る記憶に残り易い色だとか。そう言われて見ると赤色をじっと見てるとだんだん興奮して来て気分が高揚し血の巡りが良くなって来るような気がしてきます。そのスピードと運転の難しさからじゃじゃ馬と形容される車と言えばフェラーリ。でイメージカラーはやっぱり赤。見るからに早そうでスタイルも抜群、一度は乗って見たい車の一つですがそう簡単には庶民の手の届く買い物では無い筈なのに最近の北京ではデパートの駐車場にこうしてさりげなく停まっています。

赤3
こっちは5つ星ホテルの駐車場に停めてあった往年のスーパーカー、ランボルギーニです。私の実家のある京都ではまず見かけた事がありません。因みに同じホテルの少し離れた駐車場には黒のフェラーリまで停まっていました。こう言う高級車を見かけると、このオーナーら悪い事してんのに決まってる!と、つい僻み根性が出てしまうけちな私ですが別に悪い事ばかりせんでもスーパーカーに乗れるようです。ほな、どないしたらこんな高級車に乗れんの??答えは株です。

香港や海外で法人登録をする中国大陸企業の株式銘柄の事をレッドチップと言います。ダウ工業平均に採用されているアメリカ企業の株式銘柄をブルーチップと呼ぶのに対抗し中国のイメージカラーの赤に準えて命名した言葉です。日本でもさかんに報じられていますが今や中国株が世界の株価を左右すると言っても過言ではないぐらい中国株は世界経済にも影響を与えています。先日の上海株式市場の価格暴落は瞬く間に世界の株式市場の暴落を招いたし今年の8月にはついに中国株の発行時価総額が日本株のそれを上回るほどの規模に膨らんでいます。最近では国営企業や公務員を辞めて株投資に専念する個人投資家も増え続けており一攫千金を手にするには株投資が早道だと言う訳です。確かに北京市長クラスでも月給1万元じゃ決して高いとは言えず外資企業に勤めたり株に手を出したくなる気持ちも解らんでもありません。正にバブル真っ只中の中国。世界の関心はそのバブルが何時弾けるのかに向かい始めています。


私が勤めてる会社は2001年に伊藤忠と丸紅の鉄鋼部門が合併して発足した関係で北京支店はそ
の名もずばり伊藤忠丸紅鉄鋼貿易(北京)有限公司という長ったらしい名前が付いていてホテルやレストランで領収書を貰うとき時必ず嫌な顔をされ難儀しています。元々は新会社の登録にはそれぞれの本家から一文字ずつ取って「紅忠」ですんなりと決まり順風満帆のスタートとなる筈でした。所が、その命名に待ったを掛けたのは北京市政府。中国体育総局は麻雀を1988年に囲碁やブリッジと並び正式なスポーツ競技として登録しているほど大事な国民的娯楽で最近では麻雀をオリンピックの正式種目に申請しようと言う動きさえあるとか。その麻雀の牌で日本の麻雀の「中」に当たるのに「紅中」と言う牌がありそれを「ホン・チョン」と発音します。その発音と我々が登録しようとしていた紅忠と発音が全く同じなんです。北京市政府にしてみればかくも大事な中国の伝統文化を一民間企業の会社の名前に付けるなどとはもっての外、けしからん!!!という訳でした。中国式麻雀は日本式に比べ上がりの役も少なく高度な役作りを楽しむと言うよりどちらかと言うと早く上がってお金を稼ぐというギャンブル性のかなり高い遊びです。日本のルールには有りませんが「白」「發」「中」の3枚1セットを紅喜(ホン・シー)と呼びます。中国ではめでたいことは紅色で表すためそのめでたい組み合わせだから紅喜となります。配牌の時に紅喜が揃うとその時点で「紅喜、紅喜=めでたい、めでたい)」と言ってご祝儀をやりとりする事も多いとか。


赤4

♪もう幾つ寝ると~お正月~♪新年を迎える迄正に秒読み段階になってきました。中国でお正月と言えば旧正月ですがお年玉をあげる習慣は中国から日本に来たようです。お年玉をあげる時に使う日本で言う「ぽち袋」がこれ、「紅包」(ホン・バオ)です。特に子供にあげるだけではなく年齢にも無関係に“今年も宜しく”と言う意味を込めて交換するのが一般的ですが最近では企業の幹部や従業員に非公式に渡される規定外の報酬を指すこともあります。表には縁起の良い文字や言葉が書かれていますが肝心の中身は?1元から5元、10元程度が一般的で最高でも100元です。中国で今大流行の賄賂の受け渡しにはこんな可愛い紅包は使わんのでしょうけどそう言えば最近面白い議論があります。腐敗の「腐」の字を変えろと言う物です。腐の字は政府の府の下に肉がついて出来ていますが肉が高級品で贈賄用の品として使われていた昔は政府=役人が肉=賄賂とくっつくと必ず腐ると言う意味でこの字が出来たとか。肉が高級品じゃなくなった今、賄賂に最も効果的なのは金と女だから府の下に金と女を並べた字で「くさる」という新しい漢字にすべきだと言う議論です。ふ~む、成程!これは言い得て妙や。


今年もあと僅かで新しい年を迎えますが紅白歌合戦を見ないと年が明けんと言う方は赤ワインと白ワインをお伴に、間違っても「赤福」と「白い恋人達」は肴にされませんように。08年の中国は何と言ってもオリンピックの年ですが皆様にとっての08年も素晴しい年になりますようにお祈りしております。

では、皆様良いお年を、今年はこれで、再見!


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>