gaidedownfi1982のブログ

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国際親善試合 キリンチャレンジカップ2014日本がシンガポールでブラジルと対戦し、0-4で敗れた。そろそろ勝ち負けも期待したかったところであるがまたも繰り返してしまった惨劇。日本が引き立て役となったネイマール劇場シンガポール公演の模様を見ていきたいと思う。ブラジルと試合をするに当たってまず驚きを隠せなかったのが本田や長友といった中核の選手をスタメンから外してきた事である。いくら観光気分のブラジルが相手とは言えJリーグでプレーする選手を主体とした構成で勝負になるのか、そこには大きな不安があったわけだが、日本は前半序盤から積極的に連動してプレスをかけてブラジルがボールを前に運ぶのを制限できていたブラジルのボールの運び方はまずはオーソドックスにサイドハーフのウィリアンとオスカルが下がってきてボールを受けようとするので、日本はディフェンスラインを高めに設定すると両サイドバックの太田宏介と坂井高徳が厳しくチェックをかけてボールを追い払うようにして守備をする。ボールを追い払うだけでなく太田、酒井のところでボールを奪う事ができれば日本はアギーレが目指す切り替えの早いサッカーをしていきたい。ただし、日本が守から攻へと素早く切り替えて攻撃にシフトする時考慮しなければならないのがブラジルの攻守分業である。日本がW杯で対戦したコロンビアもそうであったのだけど南米のチームというのは全員攻撃全員守備といった概念とは異なり、ある程度攻撃と守備とで役割が分かれている事が多い。攻撃は前の4人で、守備は最終ライン4人とボランチ2人の計6人と基本的な作業分担がされており、より攻撃的に又は守備的にとなる際はそこに肉付けする程度と言える。そのため日本が攻守を素早く切り替えたとしてもブラジル陣内にはしっかりと6枚のディフェンスが残っている状態なので、これまでアギーレジャパンが武器としていたトランジションだけでは武器になりえない。しかし、この試合における日本はメンバー選考の場という事もありアギーレのサッカーを体現する事が先走るのかボールを奪ったら早く攻めようとする意識が強く、縦に早く運んで中央へボールを通そうとする事が多かった。最終ライン4人とボランチ2人での守備が基本になっているということはピッチの横幅全体をカバーまではすることはできないためブラジルはサイドはある程度棄てて中央を固めている。急ぐばかりにその固めている中央にボールを入れても攻略は難しいわけだが日本は中央を通そうとしてはボールカットされてカウンターを受ける。ブラジルは攻守分業で前線には4枚が残った状態であるのでカウンターの人数を確保できている事もさることながら、個々の能力も高く、日本は数的にブラジルの選手を上回っていながらも止めるのは難しい。ブラジルの攻守分業によって日本の攻守を素早く切り替えた攻撃は不発に終わり、その後には強烈なブラジルのカウンターが待っている、つまりは日本からすると悪循環である。そうこうしている内に日本のプレスによってボールを運ぶのに制限をかけられていたブラジルはポジションの移動する事でピッチの中で解決法を見出す。オーソドックスな運び方から、両サイドバックを高い位置まで押し上げるとウィリアンとオスカルが低い位置まで下がってきてボールを動かしはじめる。低い位置まで下がるウィリアンとオスカル、高い位置までポジションを上げるダニーロとフェリペに対して日本はどうマーク対応を変えるべきか難しくなる。しかしながら、本当の地獄はこれからである。ブラジルはダニーロとフェリペにサイドを任せてロングボールを使ってボールを運ぶと、下がっていたウィリアンとオスカルがポジションを上げてくるのとネイマールが最前線から下がってくるのと2人のボランチによって中央に5人の選手を揃えてボールを動かす。日本のセントラルはアンカーの田口とインサイドの柴崎と森岡だけであるので中央で5対3の数的状況を作られた日本は対応できない。その状況に見かねて最前線から岡崎が戻ってくるのだけどそれでも5対4と足りないところに持ってきて、ブラジルは最前線からジエゴ・タルデッリが中盤に下りてきてボールを受ける。こうなると日本にとっては混乱しかないわけで、下がってボールを受けたジエゴ・タルデッリからのスルーパスに飛び出したネイマールがゴールを決めてブラジルが先制する。日本の選手のポジショニングは鳥かごの「かご」でかごの中に鳥を入れ過ぎてしまっている状態で対応できず、1羽のカナリアを逃がしてしまったように感じた。では、日本はどうするべきだったのかというお題に対してブラジルの先制後ではあるものの日本の選手は答えを出していたように思う。ブラジルが攻守分業で最終ラインとボランチの6枚で守備をするためサイドは棄てている、そうであるならば空いているはずのサイドを有効活用すべきだろう。空いているサイドにボールを置いて基点を作りブラジルの守備の選手をサイドに引き出す事をすれば堅いはずの中央は強度を落とす。おそらく後ろからボールを供給していた森重はその事に気づいていて長短のボールで度々サイドにボールを送っている。その森重のフィードでサイドにボールを置いたところからのクロスボールが日本にチャンスをもたらしており、惜しかった小林悠のシュートも岡崎のヘッドも同じ形からのチャンスメイクである。先制した後であったためブラジルは守備の意識を高めて両サイドだけでなくネイマールやタルデッリも遅れながらも戻ってくるのではあるが、それでも日本がサイドに基点を作ったところから横に揺さぶりをかけていけばブラジルの選手間の距離も開いてきて中央にもスペースができてスルーパスを通しやすくなる。つまりは日本にも打開の糸口はあったわけで、悪い流れながらも前半を1点で抑えられた事はポジティブであったように思う。後半から本田を投入した日本は反撃を強めていきたいところであったが早々に柴崎がコウチーニョにボールを奪われると一気にネイマールにスルーパスを通されて失点ししまった。ブラジルは後半右サイドバックをダニーロからマリオ・フェルナンデス、両サイドハーフをウィリアンからエベルトン・リベイロ、オスカルをコウチーニョに代えていて、投入されたコウチーニョが2人のボランチと並ぶように2列目に入っていた。コウチーニョが少し下がり目のポジションを取る事でブラジルの布陣は4-3-3に近い状態になっており、日本のインサイドの田中順也と柴崎に対してセントラルで数的優位を作られてそこに柴崎が引っ掛かったと言える。ブラジルからするとリードしているので守備のできる枚数を1枚増やして日本の攻撃に蓋をしてきたというところだろう。ブラジルが4-2の状態の守備から4-3になると前半のようにサイドにボールを置く事が日本は難しくなるわけで、打開の糸口が消えたとまでは言わないまでも非常に見えづらくなった。その後は柴崎がサイドに流れてコウチーニョとエリアスをサイドに引っ張って中央を空けてフリーになった田中順也からスルーパスを受けた岡崎のシュートがポストを叩くといった場面を作るも、カウンターを利かせるブラジルがエリアスに代えてカカを投入し試合を決めに来るとあっという間に2点を献上して0-4での敗戦となった。勝てる可能性が全くなかったとは思わないけれど勝つ可能性は極めて低かったように思う。ブラジルは日本のプレスによってボールを運びにくいと見るや裏にロングボールを供給したりポジションを変えてボールを運び、日本の守備が整っているのであれば中央に人数をかけて攻略し、守備の時にサイドに穴ができて危険だと察したら蓋をしてきた。それに対して日本のボールを奪ったら素早く攻めるというサッカーはブラジルの攻守分業によって無効化されており、そうであるならば日本もブラジルのように次の他の手を考えなければならないが、なかなかそうならなかった。トランジションが機能しない時、サイドに蓋をされてしまった時など壁にぶつかった時に日本は問題を解決するアイデアが不足していたと言えるし、解決する頃には既にゴールを奪われてしまっている。個の能力の違いもさることながら問題を解決する事のできるアイデアを生むサッカーのスキルと、解決策が見つかるまで耐える守備の耐性、そこに大きな差があったように思う。相手がどのように出てくるにしても柔軟に対応できるようにしたいというのはアギーレの、日本サッカーの目指す理想形であるが現時点でのスキルは残念ながらブラジルに及ばない。であるならば、ブラジルのような強敵を相手にするにはどんな形であれ少なくとも解決策が見つかるまで失点しないだけの最低限の守備力は身に付けておきたい。にほんブログ村 デイリー サッカーシャベル ...