あの子はきらい、あの子は好き。
だってあの子はあなたに付きまとっているし私に八つ当たりしてくるし、あの子はあなたにとってもわたしにとっても心穏やかでいられる存在だもの。
ワガママでしょう。まるであなたのために、なんて言い方だけどぜーんぶワガママ。
だってあなたは一番困ってる人のところへ行ってしまうでしょう。あの子は私がいればそんな最低ラインまで落ち込むことは無いと思ってるもん。傲慢でしょ。だから八つ当たりされたってなにされたって私はあの子をひとりになんてしないの。嫌な奴でしょ。私もそう思う。反省はしてる。ずっとしてる。でも後悔はしてないよ。もっと嫌な奴でしょ。
あの子のこと、私だって大好きだよ。私本当にあの子ならあなたを幸せに出来ると思うし、あの子だって幸せになれるって思ってるんだよ。なのにあなたがはっきりしないから。あの子に対してそんな態度とるから、焦りと寂しさと、あと期待。分かってたはずなのに、素敵な結果になったはずなのに、どうして貼り付け笑顔になってしまうんでしょう。ほら、あなたあの子のことになると途端に感度鈍るから。ぜーんぜん気づかないでしょ。嬉しいのもほんと。でも悔しいのもほんと。意味わからないでしょう。私だって私がわからないよ。
あなたがはっきりしないからって思うけど、そもそもそういう人だって分かってる。都合のいい女になっちゃだめよって誰に言ったかなあ。自分に言ったのかも。都合がいいだけの存在なんていらない、だなんて言ったくせにどうしてこうなってるのか。都合がよくてそこそこ気楽でちょっと好きな存在だったらいるってこと??まあもうそれでもいいよ。私後戻りってできないの。進んで進んで走って走って、ゴールが幸せか不幸せかなの。はやくゴールさせてよもう。苦しくったって私大丈夫ですよ。