昨日。


人生初の青切符切られたのよ。





俺が止められたその細い道路には警察官が5人くらいいた。


よく見たら前の方でも2台、車が捕まってた。


「停止線見えませんでしたかね??」


若い警察官が言ってくる。


見えてるよそりゃ。


見えた上で速度を落として、完全停止まではしなかったが、ほぼ速度0だろってぐらいには安全運転をしていたんだ。


「いや、止まったでしょ。止まりましたって。」



「停止線では完全停止していただかないと、危険ですからね。」



分かるけどな。


それ言われたらもうどうしようもないけどな。



俺が止められて、違反切符の処理をされている間にも、その道路を通る車はそこそこあった。



一台逃さず全部止められてたよ。



これ、警察ぼろ儲けだな。


そう思うと腹が立ってきた。





俺が小学生くらいの頃に家族でドライブに行ったとき、スピード違反かなんかで警察に止められたのを思い出す。


免許証を求められ、いろいろ警察官に質問される間、父は苛立ちを隠すことなく悪態をつきまくっていた。


(だっせぇなぁ…)


後部座席でそれを見て俺は思ったんだ。






ちょうど、昨日の俺が、まさにそれだった。


ダサい父の姿が重なるようだ。


若い警察官が、不慣れなのか処理も遅く手間取っていたのもあり、イライラが溜まってきていた。


彼はおそらく新米だろう。


俺は完全に悪態をついた。


露骨に苛立ちを顕にした。


「全部とるんですね、ぼろ儲けですねあんたら。」


なんてことも口走った。


どうかすりゃ俺より年下かもしれない警察官に。



家に帰って思い返したときに、


自分の行動がダサすぎて死にたくなった。


カッコ悪すぎる。


父の姿を見て、こんな大人にはなりたくないなと、子供の俺はそう思った。


そんな大人になってしまいました。


小さい人間です。雑魚です。私は。


おわり。