waiting for my weekend
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知人の写真展に寄せて1年前に書いたポエム。読み返したら、他人が書いたみたいで面白かった。

朝から酒を呑んでいる。ホテイフーズ「やきとり塩味」のプルタブを開けると、金属が擦れる鈍い音、同時に鼻をつくけもの臭さ。空から鋭角的に、カラス。地面を這いつく、鳩。川べりは今日も平和で、愛の何たるかなどどこ吹く風、波のまにまに照り返す太陽が目に痛い。みーなーとーみやこかまいーしーけーせんーぬーまー。囁くように口ずさむと、馬鹿面をした馬鹿がこちらを見ていて、けけ、あれ、でも、あの馬鹿面って、とと驚いてるうちに後頭部のほうからとぐろを巻く例のアレ。


島●●歌子をめちゃめちゃに犯したい。だらしなく垂れ下がる乳房をあざわらい、クリトリスを釣り糸でしばってピンとつま弾き、羞恥にゆがむ美しい顔を舐めまわしてやりたい。その様子を事細かにツイッターでつぶやき、春のやさしい風が心地よいオープンカフェでお気に入りのコーヒーを飲み、町はずれの小さな美術書専門店で出逢った旧知の友人と映画論を交わす。そして、おれはひとり季節外れの海に向かう。つーきーがのぼるーしーひはしーずーむー。誰かが夏に捨ててったビールの空き缶。不気味に空いたその飲み口から、どうしようもないあの日がフラッシュバック。


地球をぐるりと半周したところから、ざらついた歌が聴こえてくる。どこからか汗と潮と血の匂いが立ちのぼり、意識のチューニングが狂ったようになる。途方もない時間と距離。不可視な細胞目線で考えれば、おれは宇宙だ。いま、こうしている最中も、絶え間なく縮小もしくは拡大している遥かな存在なのだ。そんなことを大声でわめきちらしながら、電車のつり革を握り直す。つーん、とんとんとん、たんっ。しゃば、さわーっ、しゅらしゅら、すぅっ。大きなピラミッドが描かれたスカイブルーのTシャツにうっすらと汗がにじんでいる。おれは宇宙の深淵な真理を発見した歓びに震えながら、せざりあえぼらと囁いた。


歳を重ねるたび、果てのない倦怠感が満ちてくる。なんのために生きるのかとか、答えがあらかじめ決まった問いに応える気力はない。ただ糞のようにじっと、ちりのような不安が溜まっていくのを傍観している。ああ比喩ではなく文字通り耳をつんざく音で、この忌々しい自分とやらを吹き飛ばして欲しい。そらおいでなすったまた他人任せだ、なんたる糞。ザ・ベリーベストオブ糞。かもーめーはかーもーめひとーりでうーみをー。せめてだれにも迷惑をかけずにひっそりと。でも、この街には風が吹かない。

この夏のダンス

7/16、ユニバース。
7/28、sea of green。
8/11、freedommune。

あと、盆踊りは週2ペース。

この夏はけっこう踊った。

いちばんヤバかったのは、8/10の御厨。
いちばんユルかったのは、7/28のsea of green。
娘がもっともクルったのは、8/11のfreedommne。

漂白、耳鳴り。5/3POWWOW@大阪某所

轟音の中で腹肉を震わせながら、実は魂も激震させられていた。
気付いたら、ちっちゃい器から魂はこぼれ落ちて、
フロアのどっかをべちゃべちゃ転げ落ちて踏まれて消えた。
消えない何かなど、私の中のどこにもありはしない。
朝が近づくにつれ、私は奥が透けるほど漂白されていった。
白さはやがて失明に至らしめる光となり、
そしてついに存在自体が疑わしい無機物となって、
ただただ踊ることによる空気の躍動だけが残った。

音が完全に止まってから某所を出た。
都会の朝の活気と春の陽気を浴びながら歩いた。
ぐったりと疲れているはずだったが、なぜか足取りは軽かった。
私はどこか浮かれていた。
爽やかな感動に震えていた。

愛おしい耳鳴りは、その夕方まで続いた。

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wherehouse? 3/10

@大阪某所。フロアの扉を開けた瞬間、やばい空気。ひさしぶりにやばい空気。腹の下あたりにひびく低音、視覚を揺るがす中高音。しばし茫然としていたが、気づけばひざやひじや腰が痙攣し始め、頭が回る。そして、音が個体のように迫ってくるのを時にがしと受け止め、時にひらりと避け、時にそいつに乗って音速で現在から音速後の現在へと旅をしたり。するうち、リズムが身体に沁み込んでくる。沁み込んだリズムが関節という関節、筋肉という筋肉を動かす。意識はあるようでないようで、いつもと違う場所にあった。足が悲鳴を上げる7時前まで夢中で踊った。酒も呑んだが、音があれば後はなんもない自分もないあんたもいない、みたいな時空を楽しんだ。すなわちwherehouse?って、ほんとにwherehouse?。いやはやすげーのひと言。おみごと。

不安よ、まあ待て焦るな。太陽33 2012/03/03

二階堂和美の『にじみ』は、2011年の個人的ベストアルバムだ。「うたはいらない」で耳に清流が流れたような気分になると、「女はつらいよ」で胸の奥のほうをぐわしと掴まれ、あれよという間に「お別れの歌」で感傷を超えた得体の知れない感情へともっていかれる。そして、なによりその声だ。無機質なスピーカーから流れていながら、今この瞬間もどこかで息をして飯を食って生きている生身の人間から発せられていると分かる声が聴こえてくる。この声を聴いていると、否が応にもライブに行きたくなる。アルバム全体を通して聴きたいと思わせる、めずらしいほど構成力に優れたCDながら、リピートするたびライブへのあこがれが募ってくる。いやはや参った。これしか聴けない時間がどれほどあったろうか。音楽ってもうこれさえあればいいんじゃないか。はい、これにてぼくの音楽時代卒業。CMTの『OMA』を聴くまで、あやうくそんな感じだった。
3/3の太陽33音楽祭@pine brooklynで、生ニカさんを聴ける。このニュースを知ったときはとてもうれしかった。小躍りして嫁を呼び、ついでに出てきた娘を抱きかかえてみんなでいっしょに行こうと叫んだ。なんとなく予感がした。生で聴いたらやばいんじゃない、泣いちゃうんじゃないオレ、と。果たして当日、託児所に夢中になっている娘を置いて嫁といっしょに聴いたニカさんはとても可愛い印象だった。可愛くて、楽しくて、明るくて、たくましかった。うたももちろんよかったのだが、パーソナリティも含めてのポジティブな気というかアートに圧倒された。ひさしぶりに音楽が好きでよかったと思えた。途中で感極まって嫁の手を握り、目をみつめた。「なに、どしたん?」という顔で見られたが、微笑んで誤魔化したりした。
その夜はシャングリラ&マンボカフェでafter the sunshineというイベントもあった。ずっと聴きたかったBINGさんを含め、EXPEさんのバンドセットやなんやかやで豪華な顔ぶれ。鼻唄まじりでチャリで会場に着いたのは14時前だったか、シャングリラではEXPEさんのバンドセットの終盤だった。いや、圧倒された。本格的なライブ会場ということもあるのか、なにより音がいい。で、その音が魅せるストーリーの迫真感よ。喜多郎の『天界』を思わせるオリエンタルな宇宙観に、完全に意識をトバされた。シンセにギターならではの肉体感覚をプラスしたような七色ギター。耳が洗われるような感覚だった。おお、やばいぜ今日。興奮して2Fのマンボカフェに上がるとコーヒールンバというDJ。ぜんぜん予備知識なく、特に期待もしてなかったんだけど、超かっこよくてシビレた。おかげで酒がかなり進んで酔ってフラフラ。んで、BINGさん。ちっちゃいおっさんがブースを左右に軽快にはねる!ああああ、めちゃめちゃかっこいい。そっからは、あんま覚えていない。いやはや、これほど掛け値なしに心からサイコーと叫べるパーティは、ほんとにひさしぶり。みなさんサイコーでした。おおきにまいどさて、来週はwherehouse?。んで翌週はuniverse!3月は仕事なんかしてらんない。遊ばな。不安や悩みや鬱、もちょっと遊んでからちゃんと相手してやっから。まあ待て焦るな。

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1stannivでDANCERバッチもらったけど、あの夜が最後になってしまうのかな。
すごく好きなパーティだったのにな。くそ。
http://snd.sc/z5GHVJ


正月早々多幸感 1/3@universe

年末は仕事に溺れてあっぷあっぷ。もがくのも疲れたし、そろそろ諦めようとしたところでようやくタイムアップとなって生き伸びられた。かれこれ3ヶ月は無休で昼となく夜となく書いていた。心にもない、絶望を違うカタチで表現したような言葉を吐き続けた。おかげで、うちら家族がなんとか生活できるだけの小銭は稼げた。おかげさま。ありがてえ、ありがてえ。えてこfrom彼方。
さて、そんなこんなで最愛の娘(&妻)とゆっくり過ごせる大型連休へ。昼から酒呑んだり、公園行って娘と遊んだり、あと買い物行ったりして、ひさかたぶりに心の充実を感じられた。で、年が明けて1/3は家族揃ってユニバースへ。FOLも10周年らしい。初めてFOLで遊んだのは、確か2003年の生駒山上遊園地だっけかな。あれは最高だった。ずっぽりハマってそれからはほぼ皆勤で遊ばせてもらってる多分。このパーティ特有の幸福感はなににも代えがたい。かくしてこの日も幸せなひとときだった。うちの娘もみずからフロアに行って、くるくる回って踊ってた。かわい過ぎてちょっと泣きそうになった。皮をはがれても守りたい親心。DNTの新しいmixも買えたし、ほくほく。正月早々いいパーティを存分に楽しめて、果報者だなと思った。いろいろな意味で2012年は勝負の年。娘のためにも骨を折ろう。体裁ではなくほんとうにそう思っている。不思議。

フィジカルな感動。DANCER@do with café 10/22

DANCERに行くと、やっぱり自分はハウスがいちばん好きなんだと思える。
例の如く仕事がなかなか終わらず、着いたのは3時半頃とまあまあ深め。
やってたのはアゲイシさんでもイケダさんでもなく、かわいい女のコDJ。
このコのプレイがもうめちゃくちゃトリッピーで、
気付けばポケットに入ってた小銭をどっかに落としてた。
でも、その分の価値あったよ。
主役の2人に関しては言うまでもなく最高。
横綱級のどっしり安定感を誇りつつ、
攻めてる感じもちょいちょい出しつつ。
絶妙なさじ加減に、どこまでも腰はくねり続けた。のであった。


丸二日眠らず食わずで気付けば涅槃。powwow@nuooh 10/14

かなり仕事が詰まってて丸二日眠らず。
そういや、しばらくなーんも食ってない。
そんなハードワーキン状態はさっぱり一段落しなかったけど、
原稿を何本か仕上げたところでnuoohへ。
すでに朝四時。
kuriっていう人かな? ゲストの人がやってて、速くて激しい感じ。
とりあえずハイボールを呑みつつぼんやりとしてたのだが、
あれれやけにアルコール強く感じるなあとか思いつつ立て続けに3杯。
眠ってなかったし、すきっ腹だったことから酒がよく回ったんだろう、
かなり酩酊してサイケデリックトリップ。
かまちゃんが最後にかけたレイハラカミに、
いろんなあざやかな風景を見られて満足しつつ歩いて帰宅。
朝まで踊るって、やっぱり、すごくいい。
他の何にも似てない感覚があるよなーと、
久しぶりに遊びたい欲がふつふつと湧き上がってきた。

音は響けど人影のない未明のフロア。 smalltown supersoud 10/7

仕事を通じて知り合ったZ氏といっしょに。
着いた12時過ぎで既に佳境。
ずぶずぶと腰にクる音が身をよじらせさせる。
でも、
盛り上がりがピークを迎えつつあった深夜1時になると、
アナウンス通り一旦終了。
せまっくるしいバースペースに場所を移して再開となった。
ご存知の通り、これは「風営法」対策。
メインフロアはがらんどう。ミラーボールは時折むなしく何かの光を反射して。
なんとなく勝手に侵入して踊ってたら、
シックボーイという日本人青年DJがやってきて、
「くっそー。ここで踊らせたいっすわー」。
選挙でもデモでもなんでもやろう。
絶対にダンスフロアを奪い返そう。
そう誓った。

あんときイッたろ。

新曲きっとたくさんあるはず。
再スタートを既発曲の新録にしたのは、
なんらかの「あえて」だろう。
この音を聴いてたらそう思える。
だって、何度も何度も何度も何度もえっと何度も何度も何度ーも何っ度っもっ聴いたメロディなのに、
すごく新鮮に響くし胸と背中と鎖骨と臍の中間辺りをわしづかみにされる。
ファンキーで青春で切ない、それが岡村ちゃんのエチケット。
あんときイッたろ?
そうだった、わたしがこの音の魅力から目を背けられるはずがない。

岡村靖幸『エチケット』


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