誹謗中傷、苦情はご容赦願います
ーまた会うにはどうしたらいいの?
また?
会うには?
GACKTさんが誰と?
「ちなー?」
茶々さんが私の目の前で手を振る
ハッ!
またフリーズしてしまった
「あの・・・または無いんじゃないかと」
「何で?」
「何でと言われましても、接点が無いと言うか・・・」
「知らない者同士じゃ無いよね?」
「そうなります、か?」
「どこかで会ったら、僕は久しぶりとか、元気?とか声かけるよ」
えぇっ!マジですか 汗
「・・・GACKTさんと偶然会うような場所に私は行かないですよ?」
「そんな事分からないよ、だってこうやって出会ったでしょ」
「・・・それは、まぁ」
「ガク、友達に拝み倒されて今日だけ来た子に、グイグイ行ったら困らせるだけやて」
「・・・だったら」
ー次にまた会えたら、僕から必ず声掛けるから
その時はちなちゃんの事教えてねー
次にまた会う何てないと思った
あるはずがない
・・・ナンデ?
仕事が終わって、外に出る直前に見慣れないけど、知らないわけではない車が視界に入った
向こうはまだ私に気付いてはないだろう・・・
本当は右に行きたいけど・・・そうすると顔が見られてしまうから、左に行こうかな・・・でも気付かれたら追いかけられる?・・・右に行けばバックは出来ないから・・・
・・・よしっ!
意を決していつも通り帰る事にした
寄り道をしながら・・・
“ちな”の友達はやはりキャバ嬢に向いていない
知り合いに何回か指名して通ってもらうと、警戒もしないで色々と喋ってくれた
昼はOLをしていて、大学時代の友達の紹介で入店したが心細かったので、初日は職場の友達に頼み込んで体験で一日付き合ってもらった
会社名は言わなかったが、同伴をチラつかせたら職場が入ったビルを簡単に教えた
その知り合いが、その後同伴したのか、店に行ってるのかは僕はもう知らないけどね 笑
仕事が何時に終わるのか分からないから、時間を変えて何日か行ってみた
18時、18時半、20時・・・
そして今日、19時・・・
・・・
・・・・・
・・・・・・・
・・・!
“ちな”だ!
道路脇に停めた車の横の歩道を、建物沿いに歩いている
「行ってくる」
車から降りると“ちな”を追うが、すぐにカフェに入ってしまった
・・・気付かれるかな 汗
周りに僕だとバレて騒ぎになったら、“ちな”どころではなくなってしまう・・・
《黒いオーラ》を出して声を掛けられないようにし、“ちな”が出てくるのを待った
しばらくして店から出て来た“ちな”は携帯を弄りながら歩き出す
雑貨屋に入ったり、本屋、コンビニ・・・どんだけ寄り道するのさ 笑
近くに人が居なくなるのを待って“ちな”に声を掛けながら腕を掴んだ
“ちな”ちゃん見っけ 笑
続く