『会社蘇生』の読書感想文です。
高杉良の経済小説は好きで、『暗愚なる覇者』や『不撓不屈』など読んだことがあります。
今回は弁護士の仕事を知ろうということでこちらの小説。
まずは事前準備として会社更生手続きの流れを把握したいと思います。
会社更生の申し立て
↓開始原因や財産状況の調査など。
会社更生開始の決定
↓更生計画の策定など。
会社更生認可決定
↓
更生計画遂行
という流れだそうです。
この本では中堅商社の更生申し立てから開始決定までのストーリーを保全管理人である弁護士の活躍を中心に語られています。
重要な取引先との提携維持やスポンサー探し、メディアとの付き合いなどがメインです。
それにしても弁護士ってすごいですね。
更生会社では保全管理人が旧経営陣にかわって経営のすべてを任されます。
この本でも上記のような更生の主な業務だけでなく、取引先である販売店との折衝、優秀な人材の流出食い止めなど会社にかかわることはなんでも取り組んでいます。
そして会計士の力ももちろん借りるわけですが、経営の数値の管理もしているわけです。
つまり保全管理人は、法務に詳しくて、数字に強くて、経営センスもあり、折衝能力もずば抜けていて、大胆な動きもできて、細やかな気配りもできて・・・というわけです。
この本の登場人物が良く描かれすぎてるのかもしれませんが、実際すごい方もいるのだと思います。
一番の疑問は経営センスはどこで磨くのかというところでしょうか。
日常的に会社の顧問とかしてるとは思いますが、窮地に立った時の経営判断力が養われるとは到底思えません。
高杉良の小説の面白いところは経済小説なので社会の実態を除きながら、
ビジネスマンの熱い気持ちに触れることができるところかと思います。
今回も保全管理人である弁護士は裁判所から急に任命されるにも関わらず、
会社に対して誰よりも(おそらく従業員よりも)思い入れをもって取り組んでいました。
その熱い思いに影響を受けて、周りの人間はどんどん巻き込まれて行きます。
世間やマスコミや取引先、従業員までもが無理だと言っていた商社の更生にこぎつけたのは、
保全管理人とそれに影響された人々の思いが様々な大きな障害に勝ったからなのです。
経済小説でほんわかした気持ちになったのははじめてかもしれません
この小説が私に与えてくれたもの
・会社更生の流れを知った
・弁護士の仕事を知った
・仕事は「思い」だ!ということを再認識
・自分の信じる道を好き進もうということを思い出した
です。
さて、次はまた会計のお勉強用の本かな。。。
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