高校の活動をとおして、
同僚の仕事に対する思いや、農業に対する思いを、
最近ひしひしと感じるようになりました。


配属先の農業振興という仕事は、
現場からの要請がなかったり
上からの予算をともなった指示がなければ
なかなか仕事がなく、待機する、という現状がありました。


ただ、街のひとや、農家と話していると、
家庭菜園を教えてほしい、とか、
こういうことで困っている、とか、
配属先に期待することはいろいろありそう、
とも感じています。


自分としては、外への働きかけをして何ぼではという思いがありましたが、
予算がないなかで、わざわざ仕事を探してまでやる必要があるのか、

これの理解を得るのがとても難しかった。今も難しいです。


昨年の人事異動によって、動きがよさそうな同僚が異動になってしまい、
しばらくいろいろなひとの休暇も重なって、
協力隊でいうCP(カウンターパート(一緒に仕事を進めるひと))が
誰になるのか、
昨年は迷走していました。


今、高校の活動を一緒に始めている同僚は、昨年異動してきて、
ずっと机で待機していました。


たまに事務所所有のトラクターに隣に座って、
足をぶらぶらさせながら(笑)

「うちは予算がないからね、
やることがないんだよね、
しょうがないんだけどこの状態はよくはないよね」

「そうだよねー」

・・・と一緒に話していました。



このひとはなにか問題意識がある人だなあと思っていて、
一緒に仕事やれないかなと思って
高校の話を相談したら一緒にやれることになりました。


自分で各野菜のマニュアルを手書きでノートにまとめて予習していたのには
びっくりしました。



授業の目的を生徒たちに話そう、と内容を相談したときは、
「若い人たちに国内で食べ物を作る重要性を感じてほしい!」と
熱弁をふるってくれて、
「そうだよね、やっぱりそこが大事だよね」と
結構盛り上がりました。



高校の授業を進めていく中で、生徒から、
「家の裏で家庭菜園を始めたよ」とか、
「友達と一緒に畑始めた」とか、
「将来農業技術者になりたい」とか、
同僚や私に相談に来る生徒がちらほらでてきました。


そんなときに、
「ほうら、若い人たちが農業に関心を持ってきてるね!」と
同僚と喜び合える瞬間があって、

その瞬間が今までの活動の中で(現状では)
一番、同僚と同じベクトルを向いている気がして
嬉しかったです。



実際の仕事のやり方、進め方はまだまだもっとよくしていく余地が大いにあると
思うのですが、

同じペースの中でやって提案してこそ受け入れられることもあると思うので、

今の感じで相談しながら進めていきたいです。