ガボンは40以上の民族があるといわれていますが、

 

任地に多いのはンゼビ族、ほかにプビ族、アケレ族など。

 

 

 

先日、お隣のおばあちゃんのお宅で同郷の集いがあり、

 

私もごちそう食べにきなさい~と誘われ参加させてもらいました。

 

 

 

おばあちゃん宅はもともとコタという民族で、

 

ガボンの北東に位置するマコクという地方の出身だそうです。

 

 


 

クラムトゥ周辺に住むマコク出身者(ひとびとは互いを兄弟、姉妹と呼びます)

 

が定期的に集まって会議、親睦会(フェットといいます)をしているようで、

 

今回もちまわりでおばあちゃん宅でフェットをやることになったよう。

 


 

 

朝からおばあちゃんの教会仲間の助っ人が何人も来て、

 

ガボン料理づくり(ジビエ(ヤマアラシ、ガゼル)、鶏、

 

魚、ナス煮込み、マニョック、お米、バナナ、パン)に大忙しです。

 


 

 

私はあと1時間で外出するというときにサラダを作るように任命され、

 

ガボン風サラダ(ゆで卵、ベジタブルミックス缶、コーン缶、玉ねぎスライスを

 

お酢とマヨネーズで和える)を急ピッチで作りました。

 


 

 

夕方、フェットのはじまりです。

 


 

 

おばあちゃんの小奇麗なおうちにバイキング形式で料理が何皿も並び、

 

女性→男性の順番で料理をとっていきます。

 

 

 


ちなみにこれまでのフェット経験上、

 

日本だとバイキングで何回か行ったり来たりしますが、

 

(必ずしもそうとは限りませんが)皆一回で食べたい分を全部とり、

 

二度目はいかない人のほうが多いみたいです。

 

あとで食べられると思っていると食べ物はなくなるので要注意です。

 

ゆえに、皆超大盛りで皿いっぱいにごちそうをとります。

 

 

 


私も差し入れを持参しつつごちそうをいただきつつ、

 

事務所の配属先長にもお会いしてごあいさつしたり

 

(そういえばマコク出身と仰っていました)

 

近くに座ったひとと少し会話したりしてました。

 

 

 


ひとしきり歓談ののち、

 

おもむろに会議がはじまりました。

 

 

 


発言するのは男性で、

 

皆演説するような感じで発言していきます。

 

最後まで行方が追えませんでしたが

 

同郷のあるひとが病気で、

 

「われらの兄弟のために皆で募金(分担金?)をしよう」という話でした。

 

 

 

この同郷のフェット、最低月1回くらいは持ち回りで

 

どこかのおうちでやっているらしく、

 

全員ではありませんが度々顔を合わせて、

 

何かあったときに助け合ったり様子を見あったりするようです。

 

 

 


ガボンで暮らしていて、よく思うことですが

 

こちらは日本のように不特定多数へのサービス向上

 

(公共機関とか、お店とか)という概念はあまりないかな、という気がしますが

 

(営業スマイルはありません)

 

 


 

家族、親せき、同郷など、身内の結束がとても強い。

 

 


 

公による生活保障は日本とくらべるとあつくはなさそうですが

 

身内同士の相互扶助がすばらしいと感じます。

 

(財力のあるひとは常に頼りにされてしまうかもしれませんが)

 

 

 

こういう日本では薄れてきているけれども、

 

ガボンの文化でよいなと思うところがあります。

 

 

 

こういうときにガボン人のひとたちは頑張ったり、

 

重きを置いたりするのかと思います。

 

 

 

さてこれを踏まえて

 

次の回が悩みにはいります。