2020年8月12日午後17時頃、突然身体の自由が奪われた。
脳梗塞だ。
自宅の部屋で頭が痛い中、運動をしていたら、
急に全身に脱力感が走り、両手両足に力が入らなくなった。
わずかに動ける事は出来たので、しばらくしたら治るだろうと思い
じっとしていたが、一向に回復する気配がない。
気を抜くと、意識を失いそうになる。
もしかしたら、脳梗塞かもしれない、どうしよう、と思い、
すぐさま玄関のドアのカギを開け、半開きにしながら
もし意識を失って倒れてもすぐ発見される位置でしゃがみこんだ。
そして携帯電話に家族あてに遺言を残した。
今までありがとう、と。
5分くらいじっとしていたが、意識を失うこともなさそうなので
病院に行こうと思った。
本当はすぐに119番しようと思ったが、近所に知られるのが嫌で、かけなかった。
結局、男ってそういう所あるよね、って思った。
近くの行院は、お盆の為、すべて休みだった。まじか、なんて日だ!と思った。
今日空いてる病院をネットで検索して電話してみたが、断られた。まじかよ!って思った。
結局、7119に電話してみた。
脳梗塞かも知れないと伝えると、すぐ119番したらと言われたが、それは断った。
病院を3つほど紹介してもらい、後は自分で直接交渉して下さいと言われた。
それもまじかよ!って思った。
電話している中気づいたのだが、はっきりと言葉をしゃべることが出来ていなかった。
どうやら口もお尻の穴も麻痺しているようだ。
脳梗塞発症から一時間がが経過していた。
脳梗塞は発症して2時間が勝負じゃないの?って思って、
恥ずかしがり屋さんの自分が清水から飛び降りる気持ちで電話したのに、
なかなか見てもらう病院が決まらず、あー、現実ってこんなもんだよなーっ、
かかりつけの病院作っておけばよかったなーって。てつくづく思った。
つづく


