204夜の雨音俯くピエロ指差す先は夢見る欠片嫌いなメイクを落としきり一人呟く赤い糸回る四角が歌いだす顔から、ぱさり白い布笑顔が動く花の色泣き虫、毛虫は爪の中本を積み上げ炙り焼き小指の足は垂れ下がる涙々の物語
気Ⅸ流れる涙結った髪消えゆく花びら光るときだけ見える横顔君に恋して苦しめられて毎晩、毎晩、耐え難く震える文字 に期待を寄せて開けば、落胆煙を求める儚い炎に回る白黒いボタンで薄明かり今の現状箱に入れピンクの画面にかぶり付く汚す手紙を流しきり今日も日の出を待ちわびるあぁ、あぁ今日も靴紐縦結び
23時55分人が犇めく深夜の電車声を出すのは酔いどれ天使真っ赤なドレスと取れかけルージュ似てる二人は笑い合うユラユラ揺れる中吊り広告人の不幸と失敗をこれ見よがしに宣伝中小さな靴に小さな手見つめる先は窓の外本当の世界が見えぬよう大きな背中が包み込む帰宅のために乗車中今夜もやっぱり緑色