夜の雨音

俯くピエロ

指差す先は

夢見る欠片

嫌いなメイクを落としきり

一人呟く赤い糸

回る四角が歌いだす

顔から、ぱさり白い布

笑顔が動く花の色

泣き虫、毛虫は爪の中

本を積み上げ

炙り焼き

小指の足は垂れ下がる

涙々の物語
流れる涙

結った髪

消えゆく花びら

光るときだけ

見える横顔

君に恋して

苦しめられて

毎晩、毎晩、耐え難く

震える文字に

期待を寄せて

開けば、落胆

煙を求める

儚い炎に

回る白

黒いボタンで

薄明かり

今の現状

箱に入れ

ピンクの画面に

かぶり付く

汚す手

紙を流しきり

今日も日の出を

待ちわびる

あぁ、あぁ

今日も靴紐

縦結び
人が犇めく深夜の電車

声を出すのは酔いどれ天使

真っ赤なドレスと取れかけルージュ

似てる二人は笑い合う

ユラユラ揺れる中吊り広告

人の不幸と失敗を

これ見よがしに宣伝中

小さな靴に小さな手

見つめる先は窓の外

本当の世界が見えぬよう

大きな背中が包み込む

帰宅のために乗車中

今夜もやっぱり緑色