アレルギー症状人間の体や意識はその時代の社会の在り方と切り離せないということがあちこちに出てきました。
それでまとめの意味で、これまでのお話を思い出しながら、体質と時代との対応関係を整理してみたいのですが体の面からみると、一番象徴的なのは、アトピー的な体質の子供が増えているということです。
また、大人の場合だと、花粉症のようなアレルギー症状がかなり増えていて、これは現在の社会や、自然環境に対する適応であると考えざるを得ません。
自然環境ということで言うと、いろいろな環境汚染物質が多くなって、それをなんらかの形で排泄しなければ生きていけないので、異物に対して体がすごく敏感になって、異物を認識して、例えば皮膚から出してやるとか、いろんな形で排除するようにやっているわけです。
そのように過敏に反応していかないと、体のバランスがとれないんじゃないかということですね。
幼児化現象一方で、大人と子供を比べると、子供の方が元来体質的には過敏なんですね。
例えば風邪はひきやすいし、熱を出す場合でも大人みたいにぐずぐず変化しない、変化の仕方が早いわけです。
そういう体の変化のしやすさは、当然精嵩Iな状況にも影響していて、体のバランスが変化すれば、当然気分も変化するわけで、すごく気分が変わりやすいというか、気が変わりやすいというか、悪く言うと飽きっぽいということになります。
ところが、前にも言いましたけれども、そういう幼児現象の方向が大人の場合でも最近は強く出てきているんじゃないかと思います。
若い世代ほどそういう変化が大きくて、八十年代の若者を象徴する新人類的な行動様式といわれるものも、その中に含まれるだろうと思います。
それは変化の激しい社会に対して軟らかく、デリケートに対応していくというか、変化に細かく対応していく方向なんだと思うんです。
老人化体を鈍化させるそれとは逆に、変化に対して、感覚を鈍くさせて対応することも、一方であるわけですね。
変化にいちいち反応すると非常に疲れるので、反応しない方向に対応していった方が楽だということですね。
そうすると、意識の固定化というか、頭が硬くなる。
別の言い方をすれば老人化するということです。
若い人の中でも、顔つきと体つきが老人化しているという傾向も、一方であります。
例えば腰が異常に硬くなつていたり、表情に変化が少なくなっていたりとかですね。
燃え尽き症候群もう一つ、従来の人間の生き方について考えてみると、過敏な体の状態と反対に、例えば盗撮動画努力をするとか頑張るとか、何か仕事を成し遂げるということに価値の中心があったと思うんですね。
何かに執着するとか、一生懸命目的に向かって驀進するとか、ある種の固定的な価値観を貫くことがよいとされていましたね。
こうした傾向も頭が軟らかいというよりは硬い構造なんですね。
一方で、そういう考がずっと残っていて、それであんまり頑張り過ぎて、あるところで適応しきれなくなる燃えつき症候群、あるいは鬱病が出てきています。
鬱病も、いかにも鬱病という感じではなくて、普通の生活をしていて表面的には、いかにも明るく見える人が、実は鬱病の状態であったりする。
あるいは仮面鬱病ですね。
精嵩Iな状態に出ないで体の方に出てくる、例えば胃潰瘍とか十二指潰瘍のようなストレス性の潰瘍なんかもそういう傾向の一つといえると思います。
そういう、一方で社会的なストレスに対して強く生きようとして、体の硬直を招いているともいえます。
時代の変化に自在に対応できない時、人は病心身の病という現象で対応し生きていかなくてはならないということになるのだろうペルソナ今の時代、一般的な知識水準は高くなってきているが、専門知識有識者学者などにこれといったものがないように思えてならないペルソナ書籍店の書棚や平積みの書籍の表題からも気ずかされるペルソナ気ずく能力があれば時代からおいてきぼりにはならないだろうと思うペルソナ固定観念などが強いほど時代からおいてきぼりをくいやすいペルソナ今の時代全てにおいて変化の絶え間がないペルソナ思考の自由自在性が大切な今があるペルソナパソコン機能もおよそ３ヶ月毎に更新をしているようだから、そのことからも全てを知るべしかなペルソナペルソナは、いく