2021年6月1日に、東京から新幹線で八戸まで行き、レンタカーを借りて

青森県の下北半島にある恐山へ行き、海沿いにある下風呂温泉で宿泊し

翌日には、鮪で有名な大間町を通って、下北半島西海岸の仏が浦へ行ってまいりました。

 

下北半島の佐井港から、仏ヶ浦まで行って戻って来る遊覧船があります。

遊覧船に乗り込んで、津軽海峡を南下しながら、左に津軽半島、正面に北海道の渡島半島

を眺めながらの船旅は快適で、とても良い眺めでありました。

 

やがて、仏ヶ浦に近づくと、海岸に沿って巨大な岩が、いくつもそそり立っており

あたかも大きな仏像が立っているかの様に見えました。

やがて遊覧船は船着き場に到着したのです。

 

その船着き場から仏ヶ浦に上陸して驚いたのは、海が驚くほど透明度が高く青いことと

天然のウニと海草を見ることができたことです。

 

約30分間の散策時間が設定されており、ガイドの女性の案内で乗船客は仏ヶ浦を歩いて

写真を撮影していましたが、私は小さな御堂が見えたので気になって近づいてみました。

 

その御堂の中には何かの神仏が祀られているようでしたが、開帳されておらず、

堂内の左側には、古びた着物や服がいくつも吊り下げられており、

右奥には氏名や戒名の書かれた卒塔婆がずらっと立てかけてあったのです。

 

後で分かったことは、仏ヶ浦は津軽海峡で水死した人の遺体が流れ着く処であり、

私が見た御堂は、津軽海峡で水死した人が生前着ていた服を収めて

卒塔婆と共に供養している地蔵堂であったということです。