ジブリ作品の『火垂るの墓』は、毎年この時期になると放送されますね。
絶対に悲しくなるので、今年は見るのを止めようと思っていたんですが、子供たちが見たいと言うので、録りました。
※以降ネタバレ含みます!!
子供らしい可愛い3、4歳ぐらいのせっちゃんと、しっかりした(中学生かな?)お兄ちゃんの清太さん。
年の差のある兄妹の話しです。
お母さんを亡くし、お父さんも亡くして、盗みをしてでも、せっちゃんを食べさせていくのに必死です。
盗みは本来悪い事だけど、生きてく為にはやむを得なかったんでしょうね。
せっちゃんが、お母さんが亡くなった事を知っていて、清太さんが堰を切ったように泣き出すシーン。
盗みがバレてボコボコにされて、警察に突き出された後に、せっちゃんの前で大泣きするお兄ちゃんのシーンが、私にはとっても悲しく感じます。。。
甘えたい盛りのせっちゃんも、可哀想ですが、両親を亡くして、中学生の男の子が親代わりを担うのは、とっても過酷だったと思います。
それでも、清太さんにはせっちゃんが生きる糧になっていたように見えました。
私が子供の頃に見た時は、置いてもらっている西宮の親戚のおばさんが、すごく意地が悪くて嫌な人だなーと思っていました。
でも大人になって、おばさんの目線で見ると、助け合いをしないで、日々ゴロゴロしている清太さんにも悪い所はあるんですよね。
学生も戦時中と終戦後も、お国の為にと働いていたそうですね。
家の祖母も
『戦時中は他人に、米粒1つだってあげたくなかった』
と、心中を語ってくれたのを、思い出しました。
そこまで食べ物がない時代だったんですね。
嫌味を言うおばさんでも、雨風凌げる家があり、雑炊でも食べられるだけましな生活を、送る事も出来たはず。
そしたらせっちゃんも、清太さんも亡くならずに済んだかもしれないのに…。
せっかく戦争で助かったのに、家族を亡くして生きる気力を無くしてしまう人たちも、多かったんだろうなぁと感じました。
戦争なんて、殺し合いなんて、憎しみや悲しみ以外は何にも生みません。
二度と繰り返しはいけない事だと思いました。
長男に聞いた所、
『妹も親も死んじゃって可哀想だった。
戦争って酷いんだね…』
と言っていました。
次男は
『せっちゃんって、わがままだね~』
と言っていました(;^_^A
戦後70年たちました。
戦争を体験した人たちが、だんだんといなくなる時代に、突入しています。
戦争を知らない世代が、戦争の残酷さを知って、平和を守っていかなくてはならないと感じます。
長年戦争をしている国も、これから戦争をしょうと思ってる国も止めてほしいものです。
子供の世代、孫の世代、そのまた孫とずっーと平和が続くといいですね。
以上、私が見た火垂るの墓でした。