第一話紅芋タルトとキャベツ太郎
その日ケイタはクレーム対応に走り回っていた。
その日ヨシザネは沖縄でバカンスを楽しんでいた。
そしてその日2人の運命を大きく変える出来事が起こるとも知らずに…
!大変申し訳ございませんでした‼
ケイタは今日何度目になるか分からない台詞をいい、同じ数だけ下げてきた頭を下げた。
部下のヨシザネが起こした重大なミスのために上司であるケイタは走り回っていたのだ。
!…ったく良しヨシザネの奴とんでもない置き土産をしやがって‼
思わず壁を殴りたくなる衝動をグッと堪えタバコに火をつけた。
!今頃あいつは沖縄で楽しんでるのか…
あいつめ帰って来たら高い酒でもかわせてやる…
そう呟いて車に乗り次の目的地に向かった。
その頃ヨシザネは、そんなケイタの苦労も知らずに青い海を眺めながらキャベツ太郎を口に含んでいた。
その後ヨシザネの姿を見たものは誰もいない。
午後9時ケイタその日一日車を走らせ全ての得意先に頭を下げ家路に着いていた。
!ふぅ…やっと家に帰れるのか…
と呟いたその時車がガクンと大きく揺れた。
!なんだ⁈
思わず車を止めドアを開けて外にでた。
!何か引いちまったのかな…うっ!
ケイタの目線の先、そこには少女が倒れていて周りには大量紅芋タルトがまるで血のように広がっていた。
