皆さんこんにちは
救急で男性看護師として働きつつ
ビジネスを企んでいる
パパナースのヒロです
当院にも春が来ました
医師も看護師も新しい人が入ってきて
一言でいうなら
カオス
一日でも早く新人看護師さんには
「現場に慣れてもらいたいな」
ということで
今日は
「新人が必ずつまづく難敵 点滴の滴下速度を解説してみた」
だって
一日に何回も何回もあって
そのたびにゆううつになるからね
じゃあ早速みていきましょう
TODAYS TOPICS
① なんで滴下速度がわかりにくいのか
② 滴下速度を数学的に考えると?
③ これだけ覚えれば滴下速度は怖くない
④ 覚えるの苦手な人はこれしかない
では行きましょう
① なんで滴下速度がわかりにくいのか
皆さんは数学って得意でしたか?
私は算数のころからきらい!!
でも看護師は
薬剤投与を正しい投与速度で入れないといけません
でも注射箋に書いてあるのは
投与量100ml
投与速度100ml/h
そして使用する点滴ラインは
20mlで1ml(成人)
もしくは
60mlで1ml(小児)
「ハイ、つないできて!!」
忙しい先輩に
「どのくらいの速度で落としたらいいですか」
なんて聞いたあかつきには
「自分で勉強しろ」
と言われるのがオチです
そう
丁寧になんて教えてもらった人の方が少ないはず…
というか
先輩に聞いた経験すらない人の方が多いかも
だって
先輩看護師って怖くみえますから…
さっきの注射箋をもう一回
投与量100ml
投与速度100ml/h
そして使用する点滴ラインは
20mlで1ml(成人)
もしくは
60mlで1ml(小児)
あのー
私が知りたいのは
「何秒に一滴落としたらいいかだけなんですけど…」
そう
「注射箋には●秒で●滴とは書いてない…」
だからわからなくなってしまうんです
② 滴下速度を数学的に考えると?
じゃあ
真面目に計算してみましょう
100mlを100ml/hで20滴ラインを使って投与
この条件だとすると
1時間100mlの速度なので
100ml投与するのにかかる時間は1時間(60分)
60分点滴の側で速度調整しているわけにはいきません
せめて1分以内でしょ…
じゃあ1分に何滴落ちたらいいのか計算してみましょう
1ml20滴なので
100mlは2000滴です
2000滴を60分で投与
1分あたりだと
2000÷60=33.333(滴/分)
1分間に33滴
でも
早かったり遅かったりするのを調整するのに
毎回1分かかるので
速度調節が終わるまで10分くらいかかるかもしれません
はい
これはっきり言って
「1本点滴つないで帰ってきたら、10分かかった」➡先輩に56されます
私もそうですが、
1本つなぐのに本人確認とか入れても
トータルで1分かからないくらいですから
1分(60秒)で33滴
これでは使えません
せめて5秒以内くらい繋げるようにしてください…
60秒=33滴なんだから
半分の時間 30秒=16滴
1/3の時間 20秒=11滴
1/4の時間 15秒=8滴
1/6の時間 10秒=5滴
1/10の時間 6秒=3滴
1/30の時間 2秒なら1滴
つまり
100ml/hを20滴ラインで落とすときには
2秒に1滴くらいで落とせばいい
こういった計算を
先輩たちは瞬時に頭の中でやっています
嘘です
こんな面倒な計算をいちいちせずに
一発で滴下速度を算出できる方法があるんです
③ これだけ覚えれば滴下速度は怖くない
結論から言うと
「●ml/hの時は●秒に●滴」
というのを
ただ暗記しているだけ
20滴ラインであれば
100ml/h 2秒に1滴でしたね
ここから派生して
200ml/h 1秒1滴
400ml/h 1秒2滴
500ml/h 1秒2.5滴(2秒5滴)
ゆっくりなら
80ml/h 2.5秒1滴(5秒2滴)
60ml/h 3秒1滴
50ml/h 4秒1滴
って覚えてしまえばいいんです
④覚えるのが苦手な人はコレしかない
「覚えればいい」って・・・
めちゃくちゃ大変やないかい!!
ですよね??
だって、緊張している状況の中では
結局忘れちゃうんです!!
でも仕事中に先輩は待ってはくれません
時間になったら変えないといけない点滴が
次から次へと湧いて出てきます
じゃあどうする?
答えはカンペしかないでしょ
私も新人時代持っていたし、
はっきり言って必携アイテム
だって
持っていれば
先輩と同じように1分程度で点滴がつなげられて
もっていなければ
びくびくしながら点滴を何分もかけて変えないといけない
都度計算するのがいいか
早見表を持ち歩くか
でもはっきり言ってどちらも使い勝手がいいので
わたしは
両方使ってました
最初は仕事ができるようになるまで
はっきり言って辛いことの方が多いよね
だからこそ
少しでも仕事を楽にできる工夫をしましょう!!
明日は今日よりも一歩だけでも前に進めればいい!
そうやって
私も新人時代を過ごし
今では救命救急の最前線で働いていますから!!
頑張れ!! 新人看護師さん!!
応援しているよ!!
困ったことがあったらコメント欄にコメントください!!