幾度目かの日が来た。
もはやありがたくもない誕生日。
それなりにいろんな経験をしてきたはずで、夜、電気を消して思い起こしてみた。
BGMには中島みゆきの「時代」
ありきたりだけど、未だこの曲ほど相応しいものがない事実。
諸事情により中途半端な小学二年の三学期に田舎に転校してきた。
初めて学校に行った時、静かで小さな校庭の、まだ人が通った跡のない積もった雪の風景があった。
同級生だけで45人が4クラスあった学校から、全校30人に満たない学校に行った感想も、冬の寒さも覚えていない。
けど、校庭の平らな雪の白さと、軽い虚脱感のようなものを覚えている。
小学2年といえば物心もついているだろうと思うが、転校前の記憶はあまり残ってなく、残っていたところで良い記憶はほぼない。
初恋の人や、一緒に遊んだ友達もいたが、顔も名前も覚えていない。
それは今でも高校の時の同級生が分からない時があるから変わってはいないが。
転校してからは同級生の従兄弟の家で半居候のような生活をした。
私は遅生まれの3月、相手は4月生まれ。
小学生のほぼ一年の成長の差は覆しようがなく、半居候の立場もあり小さくなっていた。
・・・まあ他にも悶々としていたが、このくらいにしておこう。
こんな季節の変わり目にもなると、良い記憶はあまり浮かばないらしい。
そんなことを考えながら時計を見たのが11時59分。
気がついたら曲はかわり「パラダイス・カフェ」に。
そのまま生まれた日を迎えたものの
少し気分が陽気になり、
初めて買ったCDはボロい自販機にあったTHE YELLOW MONKEYのアルバムだったなとか、
でもアンパンマンを卒業して聴いてたのは星影のニーナ?とかシルヴィ・バルタンだったな、とか
それらにも悪い思い出がからんでくるわけで。
まあ、基本的に心を沈ませるのが好きなわけで。
浮わついているよりは心地良いんだろう。
