お題:「色褪せた心」 幼かった僕は、重荷にならない何かを幾つも抱えて生きていた、ような気がする。手に取る物、目で見えるモノ、流れてくる音にさえ、一々何かを感じていた。感情を爆発させて、喜怒哀楽を等身大で表現した。 「面白い。楽しい。怖い。緊張する。不確かだから、期待する。」 ・・・・・・。 月日の経過は否が応でも経験を増やす。「初めて」が少なくなって、かつてあんなに感動した気持ちは色褪せていく。 それでも、落胆はしない。人は欲が深い生き物だ。家のドアを開く原動力は、そこにあるのかもしれない。