あえて一週前の企画を振り返ろうと思います。
正直、この週の番組を見た時の感想は世間と私とでは少しズレたところがありました。
多くの意見は神回だった!というものであり、少数ではあるが逆の意見であるオードリーが番組を私物化しているというものもありました。
まず、オードリーが番組の私物化という点においては、まったくの的外れ感想だと思う。そもそも番組を作る際にオードリーの二人が企画を出すわけではないし、演者は与えられた台本の中で如何に面白くできるかだけを追及するものだからです。
そもそも、キン肉マンの企画ができるというのは、MCであるオードリーと日向坂メンバーの関係性が抜群にいいからできるものであって、残念ながら欅坂の方ではできない企画だと言いきっていいほどだと思います。
こういうMCの芸人とアイドルとがいい距離感で盛り上がれる番組ならば、ああいった番組の中から偶発的に出てきたエピソードを一つの企画にできるのはめちゃくちゃ強みだと思います。
ただ、こういった企画はあくまで変化球的な企画であり、多投するようなものではありません。今回は春日さんの誕生日企画と名うったこともありタイミングとしてはベストだと言えます。ただ、しばらくはこういった企画をするというのは少々危険なような気がします。
キン肉マン企画を見て、一番最初に思ったことは、アイドリング!!!っぽい企画の作り方だなということです。
アイドリング!!!はアイドル番組とは名ばかりのただのバラエティ番組で、バカリズムを監督とした劇団バカリズムのコントのようなものでした。さらに毎日CS放送で違う企画をしており、その中でいいものが週に一度の地上波に流れるという、とても斬新な番組でした。そのため、アイドリングには試す企画が多く存在し、最悪スベッても地上波に流さなければいいや、という開き直りがありました。実際、こういったアイドルが全く知らない漫画やゲームにスポットをあてて無理やり番組にしちゃうなんてことはありました。
ひらがな推しとアイドリングの決定的な違いは何個かあって、まず一つは、前述したようにひらがな推しは地上波一発勝負のため完全に試すという企画がしにくいところです。一方のアイドリングはガチガチに試すことができたため、最悪やってみてダメだったらダメでいいという精神すらありました。
そして最も大きな違いは、日向坂46とアイドリングというアイドルの世間からの見られ方の差、そしてオードリーとバカリズムという芸人の違いです。
日向坂は坂道グループの中でも抜群のバラエティ感覚を持ったメンバーが多数います。そこに疑いの余地はありません。しかし、彼女たちは秋元康プロデュースのアイドルなのです。やはり芸人のような体の張り方はできません。そこはオードリーの二人もよくわかっていて、面白いことを一番に考える番組作りをしている中で、あくまでアイドルのとしての面白さの限界に挑むというスタンスです。
アイドリングは違います。バカリズムという面白いということが全ての芸人の前でアイドリングメンバーたちはアイドルでいることを許容されなかったのです。それは徹底的に芸人的なバラエティの叩きこまれ方でした。
結果、日向坂は売れるでしょう。アイドリングは売れませんでした。ただし、いざ解散して個人で勝負となった時に菊地亜美や朝日奈央といったような地上波のバラエティ最前線で戦えるモンスターを産みだすことに成功したのです。48の肩書きがなくなってバラエティで勝負できるメンバーが何人いるか。そう考えるとバカリズムが育てたアイドリングというのは、個人単位のバラエティ力はアイドル界でダントツだといえます。
さて、余談が長くなってしまいましたが、キン肉マン企画です。次週予告を見た段階では、スタッフの凄さを感じ、これは凄い企画になると興奮しました。ただ、それで少しハードルが上がってしまったように思います。
実際の放送を見て感じたのは、この企画においてはメンバーが勉強してればしてるほど面白くなったということです。なんなら、知識でオードリーを食うくらいのメンバーがいてもいいくらいです。そこでそんなワード出てくるのか、という笑いがオードリーから引き出せていれば、もっと面白い企画になったと思います。
ただこういった企画から頑張って予習してこれるメンバーが誰かというのも浮き彫りになり、人気の差になったりするのだろうなと思いました。