抗アレルギー薬ザジテンを以前処方されたことがあります。

アトピーの治療にステロイドの塗り薬の処方をしないという皮膚科のお医者様に以前かかった時です。そのお医者さんはわりと年配の女性でした。

普通の個人の医院となると受付の女性がいて、（複数いることもあります。）看護婦さんがいてというのが多いのですが、なぜかそこは忙しそうなのに、医師一人。

初診の時に、食物アレルギーがあるということは伝えました。そして食事の仕方などの質問もしましたが、何回目かの診察で、食べ物を気にせずなんでも食べさせろというのです。そしてわたしは子供にヨーグルトをほんの少し食べさせてみました。結果は蕁麻疹です。

そのことを言ったら、食物アレルギーとアトピーは違うというのです。ではアトピーの原因は何ですか？と質問したところ。

答えは、アトピーは古代ローマ時代からアトピーの原因はわかっていないと、適当な回答。

アトピーの語源は異常なとか奇妙なというラテン語からきているのはご存じのとおりですが、アトピーが古代ローマ時代からあったと思っているような発言にも驚きました。

アトピーは現代病です。戦後アメリカや海外からの食事習慣が日本に入ってきた頃にでてきた病気です。農薬をたくさん使ってつくられた牛乳や小麦粉が入ってきていない戦前までアトピー性皮膚炎の子供が何人いたでしょうか・・・。親の世代でさえもアトピーだという人はまず聞いたことはないでしょう。

アトピーはさまざまな原因が考えられますが、皮膚に症状がでることに対して改善したいと思ってきている患者に、蕁麻疹がでるほどの指導を平気でするというのもちょっと驚きでした

ステロイドを使うとよくないというお医者さんといっても、結局抗アレルギー薬などの飲み薬を処方したりします。その女医さんは、娘にザジテンを処方しました。

今時ザジテンです・・・。

飲むと毎朝眠そうにしているので、心配になり、他の病院に行きました。

ザジテンはてんかん症状を起こしやすいものだと、総合病院の医師に言われました。今はもっとよい薬があるというのにです。必要以上に眠くなれば、毎日の生活に支障がでますし、これを子供に飲ませ続けようとは思いませんでした。

抗アレルギー薬は使い続ければ体を冷やしますし、また副作用として口の渇きが起こることもあります。口の渇きを癒すために水を飲みすぎればさらに体は冷える。冷えれば、体の免疫力も当然落ちてきます。

体が冷えるといえば、今ちまたでも問題になっている低体温児。薬を飲み続けて低体温になる子供も結構いるかもしれませんね。

低体温だとまず朝がすっきり起きられません。食欲もなく、元気のない子供ですと、学校や幼稚園に通うようになると、子供はもちろんのこと親にとってもストレスがたまりやすくなります。

我が家では、薬を飲んだり塗っていた時は、体温を上げる対策をとるようにしていました。子供の様子をみているお母さんなら、薬を飲んだとき手足が冷えているなと感じることもあるかもしれません。そんなときは、よく運動させたり、入浴法やマッサージ、食事法などで体温を上げるようにしてあげることも効果的です。

一時的にレッグウォーマーや腹巻きなどで対策をとるのもよいでしょう。ただ子供の場合、このように衣類にばかり頼っているようでは、体力はなかなかついていこないかなというのがわたしの実感です。

私自身も冬以外の時期に普段の生活でこのようなものを必要としている時というのは、体もだるくて体力のないあまり健康ではない状態の時でした。

（あっ、夏とかでもクーラーのがんがん聞いた部屋とかは別ですよ。夏でも防寒対策しなくっちゃいけない環境ってどうなんでしょう。地球にもやさしくないですよね。デパートやオフィスはちゃんと温度管理してもらいたいものです。）

今は私自身もこのようなものを必要としない体力を身につける生活を心がけています。

ザジテンは古い薬で今はもっとリスクの少ない薬がでています。

次の診察で、ザジテンを飲ませるのは心配だといったら、気分を害したようで、そのときすごく不機嫌にしていました。

そして自分の出した塗り薬がうまく効かず、娘の症状がよくならないのでいつも不機嫌で、口の利き方もとても感情的でした。なんとなく従業員が他にいないのもわかりました。

アトピーを抱えて大人になった方が書いた本アトピーの女王で、よくないお医者さんの代表みたいなのに、自分の処方がうまくいかないと不機嫌になるお医者さんの話が載っていましたが、まさにそんな感じです。

＊「アトピーの女王」アトピーを抱えて大人になった女性の、親に対する思いなどもよくわかり、アトピーの女王は子供の側からの心理が理解できました。またアトピーでも明るく生きる道をみつけた女性の生き方もすばらしいと思いました。

子供には無料で経絡治療などもしてくれるところでしたが、子供はとてもいたがりました。

後で鍼灸を専門でやっている方に聞きましたが、子供の「ツボ」はあまり強く押してはいけないそうです。

医者が「ツボ」をする場合、やはりかじった程度でやってしまう人、自分流にアレンジしてしまう人が多いそうです。

勉強家でちゃんと基礎からしっかり学んでいる先生もきっといるとは思いますが、なんちゃってツボ治療にはくれぐれも注意したいものです。

そして自分の治療がうまくいかないと不機嫌になる先生には、アトピーを治す医療技術（薬の処方だけに限らず、いろいろな意味で）がないのだというのが実感です。

皮膚科・小児科に通った経験からいうと、子供のアレルギーはやっぱり小児科です。アトピーは皮膚の状態をよくすることだけでは根本的によくなりません。皮膚だけをみて治療するというのは片手落ちですね。

何度もかいていますが、医者のだす薬にたよるだけでは、アトピーは本当の意味で治らないと思います。

今後は、アトピー治療にステロイド剤を使わない、ステロイド剤の正しい使い方を教えない（知らない？）、ステロイド剤をだらだらと処方し続ける医師の問題も書きたいと思います。

まず私の場合、先生を選ぶときの基準は

●患者側が質問しても、ちゃんと疑問に答えてくれる。
●治療経過が思わしくなくても、不機嫌になったり感情的な言葉で対応しない。
●薬の説明はしっかりしてくれる。
●食事や栄養の知識がある
●同じ薬を何ヶ月もだらだらと使い続けない
●個人の症状にあわせた指導ができない

などです。当たり前のことのようにみえますが、こんな基本的なことが守られていない医療現場もあるんですから、私たち患者側はしっかりと見る目をもたなければなと思った体験をご紹介しました。

ちょっと前にいった幼稚園での初遠足

抗アレルギー薬ザジテンを子供に飲ませられなかった過去