イレーヌ・メイヤー/息づく森:ギャラリエ・ブラーヴ | 【ギャラリエ・ブラーヴ】 バテュ

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株式会社ギャラリエ・ブラーヴが、ミッシェル・バテュ画伯のシルクスクリーン版画をご紹介いたします。

こんにちはギャラリエ・ブラーヴです。

今日ギャラリエ・ブラーヴがご紹介する作品はこちら!

イレーヌ・メイヤー/息づく森



アーティスト イレーヌ・メイヤー

タイトル    息づく森



コメント

 この作品は、様々な「何故」「何」「どこ」という疑問から、次々とそのビジョンを 思い描いていく心理ゲーム的コンセプトから創られています。これは、誰でも簡単にできるゲームで、各々が思い描くビジョンは様々であります。

まず、私は自分がどこか、例えばビーチであったり、公園、街中でも良いのですが、どこか自分の中の空想が与えてくれた、ある場所を歩いている自分自身を頭に描きます。 そのビジョンは、その中に映る「あるもの」を連想させ、また、それを使って何をしたか、同様にそれを見つけたかなど、次から次へとビジョンが増えていきます。そして、 自分を取り巻く環境、つまり太陽がどこに位置しているのか、またその環境が自分に 与えた感情的なインパクトなどの描写をしていくのです。創造が続く限り、このゲームは続くのです。

この世のものとは思えない程、いい香りがする初夏の、長い野草が生い茂る草原の中を私が歩いているのが見えます。初めそこには道はないのですが、そのうちに丘や谷を縫うように、ある道をぬけ、遥か遠く木々のあるところまで行き着きました。その木々に近づいてみて、そこが森の入口になっていることに気付きます。気候も良く、穏やかな日差しの中、森へと続く小道を選びます。初めはその森の中があまりにも暗く、 引き返したくなりましたが、進むにつれ何故その小道がしっかり確立され、古くから 使われている形跡があるのか疑問に思い、進んでみることにしました。途中で私は非常にきれいな水が湧き出る美しい泉を見つけ、そこで休みました。そこでは鳥がさえずり、小枝の間からこぼれる太陽の光で森の中も、前ほどには暗くありませんでした。
旅を続けるうちに、私はたくさん描きたいものを見つけました。そしてエンディングは秘密ですが、この絵は私の物語の中にある、気持ちの豊かさと神秘さを捉えています。




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