自分的感想メモ

三軒茶屋パブリックシアター
いつも興味深い演目をしてるのだけど、
いくのはお初。
劇場は凝ったつくりになっていて、
入った瞬間にわあっと見上げる天井。
空にはしごがあるのかな、不思議な空間。

11歳の少年の現実と夢。
おもわず頷いてしまう、両親とのやりとり。
すんでいるトカゲ大通りの人々と主人公ラスキンが
コミカルにシリアスに描かれてて。
『太陽だって、月だって、自分を疑えば輝けない』

何度も出てくるフレーズは、心にしっかり書き込まれた。

ラスキンの感情にひきずられたのか、
舞台をみながら、私はまあよく泣いた。
辛くとも、今の町から逃げ出せない現状や。
いたくない場所だけど、大好きだから。
その痛いくらいの相反する感情の波がくりかえしおこって。
久しぶりに虚構の世界に沈んだ。
ラスキンとコーキの友情と分断、後悔とラスキンといじめっこエルビス、子分みたいなスパーキーとの友情をもう一度繋げること。
お互いの嫉妬、いきちがい。
それをもう一度繋げたのは、ラスキンの成長。

主人公のラスキンはあくつくん。
少年探偵団から、淋しいマグネットとみてきて今回につながる。
11歳の少年であった、傷つきけれど夢は諦めず。
年上の友達に与えられる夢物語を信じる。
無垢で現実に生きる11歳の少年。
それが舞台にいた。
恐ろしいティーンエイジャー


彼はどんな感覚でやっているのか。
不思議である。

主人公を取り囲む大人たちは、個性ゆたかなベテランぞろいで。
またそれが物語にひきこまれる理由で。

ああ、もう一度みたいと。
強く感じたな。


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