補助金燃料値上げ反対デモ | ジャカルタ駐在アラサー男子

ジャカルタ駐在アラサー男子

2011年6月末で会社を辞めて、2011年7月中旬より、インドネシアのジャカルタの会社に就職することとなりました。さらに2012年8月に結婚、新婚生活を始めました。

ここ数日、4月1日に予定されている政府補助つき燃料値上げの法律改正に関して、インドネシア各地で大規模デモが発生していました。

27日に採決を行う予定が、デモ行為などの影響もあり、一度延期。

そして29日に改めて決議をと副大統領が言ったものの、それも30日に後ほど訂正されて、混乱を迎えたまま昨日の朝を迎えました。

28日からデモの影響で会社から帰宅するのにも影響が出ました。

まず28日、いつもの道で帰ろうとするも、デモ警備の軍人により通行止めとされ、迂回を余儀なくされました。
そのため現場周辺は大混雑となり、買えるのが30分ほど遅くなりました。

29日には、また昨日と同じあたりで、デモ隊と警官隊が衝突。
警察車両やバイクなどが火炎瓶で放火され燃え上がったため、やはり迂回する必要があり大渋滞となりました。

なお、この衝突で警官がデモ隊の学生相手に発砲して2人が死亡したという噂も流れましたが警察当局はそれを否定、悪質なデマであるとの味方を示しました。(じゃかるた新聞より)

そして迎えた30日。

すでに28日の時点で社内メールでデモ隊が高速道路、空港、港湾などの封鎖を示唆している情報は伝わっておりましたが、朝の時点では何も大きな混乱なく会社に到着。

ただ、一般市民はデモを恐れてか外出を控えている模様でジャカルタ風物詩の朝の大渋滞は起こっておりませんでした。

昼間は社内メールやtwitterでデモの最新情報を取得しておりました。

1万人超えのデモ隊と2万人超えの軍と警官の合同警備隊のにらみ合いが国会前で起こり、国会前の道路は封鎖、併走する高速道路も片側が封鎖されておりました。

デモ隊は国会の門や壁を破壊して、ついに国会内に進入し、警備隊ともみ合いに。

なお、その間も国会は紛糾し、当初与党賛成多数で可決予定であった法案は連立与党第2党のゴルガル党造反で反対多数となり否決、継続審議を前に休憩モード。

午後7時過ぎに警官隊がついに反撃に出ました。
噴水者攻撃に加えて催涙弾と花火、スポットライトなどを使いデモ隊を蹴散らし始め、裏で殴る蹴るの暴行もたぶんやっていて(この国では普通のこと)この混乱でデモ見物に来ていた2歳のお嬢ちゃんが行方不明になったりして、とりあえずこの日のデモは収まった模様です。

肝心の国会はこの混乱の後、ゴルガル党の提示した石油価格の上下に連動して燃料価格を変動させる案を採択、とりあえず半年間は価格据え置きが決定したのでした。

ということは、また半年後に同じような混乱が起こる可能性もあるんでしょうね。

うちの会社では午後5時の終業を前に社長指示で帰宅に影響が出る恐れのある社員は上司許可のもと帰っていいとの社内放送が流れ、社内は騒然となりました。

ただ、実際にうちの部署で早帰りした社員は少数のようでしたが。。。


そういう国家の大きな流れもある中、うちの社内というかうちの部署内でもこの4月付けの人事の昇給、昇格に対する不満、改正された人事制度に対する不満などが渦巻いており、不穏な空気を残したまま3月の終わりとなりました。

明日から4月。

気持ち新たにといきたいところですが、季節のないこの国でそう切り替えるのはなかなか厳しいもんです。。。