いいよ、なんの手伝い?と聞き返す。

「先生になんか部活か委員会に入れって言われちゃって。校舎を案内してもらいながらあちこち紹介してほしいの!」

心の中で、手伝いっていうよりもお願いじゃんと。思いつつ校舎内を案内する。

ふと、なんで俺に校舎内を案内してほしいって言ったのか聞いてみた。

「んー、先生が。
あいつならいつも暇してるからって。」

いや、バイトしてるから。そう思う。
(この学校本当はバイト禁止なのだが、そこまで厳しくないので大抵の人がやっている。ちなみに、今日はバイトは休みだ。)

結局頼まれてしまったのは仕方がないから付き合うことにした。
一通り部活、委員会と見て回った。彼女に合うものがあったのかそれはわからないが校舎内見学を終えたのだ。

日はだいぶ傾いていた。
帰るために昇降口へ向かう。
彼女もついてくる。
話を聞くと帰り道が途中まで一緒らしいので送ることにした。

「ごめんね!付き合ってもらっちゃって!まだあんまり話したこともないのに。おかげで楽しく回れたし!良かったよ!君は何に所属してるの?」

気にしなくていい、どこにも入ってないと返す。
別にそっけない態度をとっている訳ではなのだが自然とそうなってしまう。

「え、でも、どこかに必ず入れって…」

部活辞めたんだ。そう言った。
本当の事だし隠す必要もない。そう聞いた彼女は何かを察したようにそれ以上聞いてこなかった。
何を察したのかはわからないが。

「じゃ、私こっちの道だから。ばいばい。また明日。」

また明日な、短く返す。


夕焼けの音がなる。