国道254号線の山内から北に細い道を上がって行ったところにある初谷温泉。

山間の渓流沿いにひっそりと佇む・・・といった表現がぴったりです。

 

 

客室は全室川に面しています。

 

入り口まで歩道の脇には手入れされた庭園が広がっています。

到着した時も大女将が丁寧に手入れをされていました。

 

玄関脇には昔ながらのポストが。

 

以前来たときは両親を連れてきたのですが、ツレと来たことがなかったので、今回は日本秘湯を守る会のスタンプ帳が一杯になったこともありここに宿泊することに。

・・・なんか以前泊まった時よりかなり豪華なお部屋に案内されちょっとびっくり。

 

含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉の源泉掛け流し。

写真奥が源泉、手前が白湯になっています。ボイラーでぬるめに加温しています。

鉄分が多そうな茶色い色合い。

 

宿の裏手に行くと源泉が汲める井戸があります。

 

大女将が、

「ここの温泉飲んでるからいつも健康なんですよ。」

とおっしゃってましたが、年齢伺ったら96歳との事。

・・・と言うことで頑張って飲みました。個人的にはちょっと苦手な味でした。

すんごく鉄臭くて、ちょっとしょっぱくて、炭酸がシュワシュワします。

 

風呂に入っているツレがなんかラインして来たので川の対岸みたら熊が出没。

この時期にこの辺りで熊が出るのは珍しいそうです。

おー、可愛いなぁ♪なんて見ていたら・・・そういえばさっき温泉水汲みに行ったすぐそばだ(汗)

 

献立。食べ切れるか心配になります。

 

前菜。盛り合わせが綺麗。もちろん味も。

 

佐久は鯉が有名なんですが、旨煮が出てきました。

実は以前某所で鯉の旨煮を食べた時、あまり好きになれなかったのですが、ここの旨煮は全然別物。フワフワトロトロで臭みも全くなく、鯉ってこんな美味しい魚だったの?と思うような味。

ツレは少食なので、何かちょっと食べると残りを私の皿にぽいぽい放り込んで来るのですが、これだけはしっかり全部食いやがった。こんちくちょう。

 

最初飲み比べで日本酒3種飲んでみて一番気に入った烈火を追加注文。

香りが強すぎず、味も何か際立つ味があるわけでは無いのですが、料理に合うバランスの良い「にょろん」とした味わいの良いお酒です。

 

 

晩ご飯を食べてすぐ寝てしまったので5時過ぎに目が覚める。

朝は曇っていたのだが、温泉入って窓際で涼んで・・・を繰り返していたら雲が切れてすっきりとした青空になりました。

 

宿の前のせせらぎの音と鳥のさえずりを聴いていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。