春の訪れを感じるようになり、日中はだいぶ暖かくなってきた。寒さが厳しい時期には、外に出るのも億劫になりがちだったが、こうしてぽかぽかとした陽気が続くと、自然と体を動かしたくなる。今日は腰痛も治りかけなので、無理をせず軽めの散歩に出かけることにした。
大人になると、ちょっとした距離でも車を使ってしまうことが多く、気がつけば歩く機会がぐっと減ってしまった。昔はあんなに走り回っていたのに、今では歩くこと自体が運動の一つのように感じる。意識的に体を動かさないと、どんどん運動不足になってしまうので、時間があるときはできるだけ歩くようにしている。
私が住んでいるのは、都会とは程遠い、田舎の中の田舎だ。周りには山が広がり、川が流れ、大きな公園もある。自然に恵まれた環境で、散歩コースにはまったく困らない。しかし、私はいつも決まって同じ川沿いの道を歩いている。川のせせらぎを聞きながら、ゆったりと歩くのが好きだからだ。岸辺には小さな花が咲き始めている。桜の季節には、この川沿いが見事な花のトンネルになり、歩くのがさらに楽しくなる。
子供のころは、よく近くの山で遊んだものだ。友達と探検ごっこをしたり、木登りをしたり、秘密基地を作ったりと、山は無限の遊び場だった。しかし、大人になると、山に登ることが少し億劫になってしまった。舗装された道を歩くのとは違い、山道は足元が不安定だし、坂道が続くと息も上がる。登った後の達成感はあるものの、「ちょっと散歩しよう」と気軽に行ける場所ではない。
それでも、久しぶりに山を歩いてみるのもいいかもしれない。腰痛が完全に治ったら、散歩コースを川沿いから山へと変えてみようかと考えている。久々に山の空気を吸い込みながら、昔のように自然の中を歩くのも気持ちが良さそうだ。きっと昔とは違った景色が見えるだろう。子供のころに駆け回った山道を、大人になった自分がゆっくりと歩く。そんな時間を楽しめたらいいなと思っている。
