子供のころ、デパートのおもちゃ売り場で「まりも育成キット」を見つけた。透明なプラスチックの容器に、小さな緑色の球体と説明書が入っていた。好奇心旺盛だった私は、それがどんな生き物なのかを知りたくて、親にねだって買ってもらった。家に帰ると、早速説明書を読みながら育て始めた。水を入れた容器にまりもをそっと沈め、日の当たりすぎない場所に置く。それだけでよかった。成長には時間がかかると書かれていたが、私は毎日じっとまりもを観察し、大きくなるのを楽しみにしていた。
私の育てたまりもは、直径1センチほどの小さな丸い生き物だった。ころころと転がる様子が可愛らしく、当時の私はそれを「生きている」存在として捉えていた。まりもは不思議な魅力を持っていて、まるで小さなペットのように感じられた。しかし、しばらく経つと、水が少しずつ濁り始め、まりもも元気がなくなったように見えた。どうしたらいいのか分からず、説明書を読み返しても対処法が見つからなかった。気が付けば半年ほどが経ち、水はすっかり汚れてしまい、まりもは茶色く変色していた。私は「死んでしまった」と思い、悲しい気持ちでそのまりもを処分した。
後に調べて知ったことだが、まりもは糸状の藻が絡み合って球状になったものだった。私はずっと、小さな生き物のように思っていたので、その正体を知ったときは少なからずショックを受けた。「生き物」ではなく、ただの藻の集合体だったのかと、少しがっかりしたのを覚えている。
それから時が流れ、大学生になった私は、友人と一緒に北海道旅行へ行った。目的地の一つは阿寒湖だった。阿寒湖といえば、まりもで有名な場所である。私は、子供のころの思い出が蘇り、まりもを間近で見てみたいと思った。博物館のような施設に入ると、そこには驚くほど大きなまりもが展示されていた。私の手のひらサイズだったまりもとは比べものにならない。人の顔くらいの大きさのまりもが水槽の中でゆっくりと揺れていた。
「もし、あのときちゃんと育てていたら、私のまりももこんなに大きくなったんだろうか?」
そんなことを考えながら、私はまりもをじっと見つめた。子供のころは気付かなかったが、まりもは非常にデリケートな存在であり、成長には何年もの時間がかかるということを知った。きちんと環境を整え、愛情を持って育てれば、何十年も生き続けることができるらしい。私は少し悔しい気持ちになったが、それと同時に、またまりもを育ててみたいという気持ちが湧いてきた。
帰り際に、お土産コーナーで大きなまりものぬいぐるみを見つけた。それは、阿寒湖で見たまりもと同じくらいのサイズで、可愛らしい目と口がついていた。まりもは本来顔などないはずだが、このぬいぐるみには愛嬌があり、まるで生きているかのように見えた。私は迷わずそれを購入し、家に帰るとベッドの上に飾った。まるで北海道の思い出を持ち帰ったような気持ちになり、それを見るたびに阿寒湖で感じた感動が蘇った。
それから数年経ち、大学を卒業して社会人になったが、私は今でももう一度北海道へ行きたいと思っている。あの広大な自然、美しい阿寒湖、そして大きなまりも。もしまた訪れる機会があれば、今度はもっとじっくりとまりもについて学びたい。もしかしたら、もう一度まりもを育てることに挑戦するかもしれない。今度は、子供のころとは違い、きちんと管理して、長く育ててみたい。
まりもは、ただの藻の塊かもしれない。しかし、私にとっては子供のころの思い出を呼び起こしてくれる、大切な存在なのかもしれない。
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