実効為替レート と書かれていますが、名目実効為替レート であれば円高に動いているので、実質実効為替レート と考えてよろしいでしょうか?

さて、そうなると実は一番の問題が、今が円安すぎる水準なのかということです。
1970年からのデータだと、最小(最円安)が1971年6月の79.3、最大(最円高)が1995年4月の165.5です。
そして、最新の2008年7月は96.1です。96.1は円高なのでしょうか?円安なのでしょうか?

1973年に変動相場に移行した後でも、1981年7月~1985年9月の間はずっと今の96.1より低い水準で推移していました。現状の値は統計処理するとやや円安よりではあっても正常の範囲内です。

実質実効為替レート の推移から見ると今の水準はやや円安にあるかと思いますが、それでも十分レンジの範囲内ということだと思います。

そして、過去の実質実効為替レート の動きを見ても、元々名目為替レート はそんなに実質実効為替レート にぴったりと連動して動いていないというだけのことで、今が特別では無いということでしょう。
2005年7月、為替レート の元は米ドルに対して2.1%切り上げをしました。それまでの米ドル 固定相場というものから、複数通貨バスケットを参考とする管理フロート制というものへと移行しています。そして、為替 管理に対する改革も進んだことで、銀行間における相対取引が解禁となり、また規制緩和も行なわれています。2008年には念願の「北京オリンピック」、そして2010年には「上海万博」とイベントも続き、国際的な注目も上昇し、その一方で、中国元の国際化がクローズアップされているのです。しかし、FX通貨ペアとして取扱っている会社がまだ多くないので、本格的な国際通貨として成長するためには時間がかかると思われます。外国為替 市場における銀行間レートは、世界中で相対取引で個々の銀行同士で売買している通貨の値段を指します。そして、スムーズに貿易を行うなどの理由で、貿易の際、自国の通貨を結び付きの強い国において使用される通貨と連動させて、為替レート が一定に保たれるという反面、連動していない場合の通貨との為替レート では変動します。取引ごとで、正確な値段表示をするということは、不可能ですが、銀行間によるネットワークは、極めて緊密な情報の共有ということが図られているので、相場の伝達は常に行き届いているため、大差は生じないということから、リアルタイムの為替レート ・元というものは、参考値として指標となっているのです。
為替レート 元についてですが、2005年6月まで、中国の通貨の元(人民元)は、1ドル=約8.28元という固定相場制でした。本来ならば、中国の経済成長から鑑みれば、元の価値は当然もっと高くなるのが相場なのですが、そうなると、輸出によって儲けている中国にとって、不利益が生じるという思惑から、常に1ドル=8.28元程度となるように、為替 市場に中国人民銀行が介入して調整していました。為替レート の元の過去の為替チャートからもわかるように、円と元ならびに、円とドルの為替相場は、大体にして同様に連動して推移していました。しかし、通貨バスケット制導入を中国政府が発表してからは、人民元の切り上げへと踏み切ったのです。最も大きな原因は、アメリカによる切り上げ圧力ですが、為替 介入をするための負担が膨らみ過ぎた点も要因であると思われます。中国の外貨準備高(為替 介入による外貨建て資産や相手国の国債など)は、約7000億ドルにまで膨れ上がって、2005年6月の段階では、日本に次いで世界第2位の規模となっています。「元売り=ドル買い」という為替 介入をする度に、ドル建て資産を中国政府が抱えることになり、世界銀行の試算では、現在の為替レート 元「1ドル=約8.2元」は、購買力平価にて試算すると、約5分の1の評価であろうとされています。つまり、現在の5倍という元高になるかは別として、少なくとも将来的に「元高=ドル安」の形になって行くであろうことは、ほぼ間違いないでしょう。