FXとはForeign Exchangeの略で「外国為替証拠金取引」という意味で、外国の通貨を売買して収益を出していく金融投資のひとつです。


1998年に外為法が改正されて、個人投資家向けのFXサービスが誕生しましたが、その流れによって、2000年代初頭からFX投資を始める個人投資家が急激に増えていきました。


個人向けの外国為替証拠金取引のサービスを国内ではじめて提供したのが現在のひまわり証券(ダイワフォーチュンズ)で、その後、数多くのFX取引会社が誕生していったのはご存知の通りでしょう。


外国為替証拠金取引は株の取引とは違い、取引できる時間が取引所が開いている間だけに限定されていません。また外国為替は世界中で取引されていますので、投資対象の通貨によっては「いつでも」取引することが可能です。


それとFXの人気が飛躍的に拡大した理由のひとつに、標準的なスペックのパソコンとインターネット接続環境があれば、「どこでも」取引ができるという点があげられます。


現在のFXサービスは、携帯、iPhoneなど、モバイル端末での取引環境の提供が当たり前のことになっていますので、FXの「いつでも・どこでも」という特徴はさらに強化されてきたと言って良いでしょう。


こうした取引しやすさという特徴を持つFXサービスは、幅広い層の個人投資家を囲い込むことに成功し、投資に関心が高い一般サラリーマンから外国為替取引について何の予備知識を持たない主婦に至るまで、いろんな層のFXトレーダーがこの投資に参加しています。


そしてかつての勢いはひと段落したものの、今も新しい投資家予備軍がFX取引に注目しています。


FX初心者の人が、FXトレードを始めようとする時はFXについての知識がほとんど、あるいはまったくないという状態から始めることになるわけです。


当然、いろいろな情報を集めて勉強することになるでしょう。


インターネットでFXについてのサイトを検索したり、本屋さんに行って、FX関連の書籍を購入して調べるのも大切なことですが、FX初心者の場合、たくさんの情報に流されてしまう可能性もあります。


ではそんな初心者のためのFX必勝法はあるのでしょうか?


実際に利益を出している、FXトレーダーによれば、「リスク回避を学べば勝率70%辺り」だそうです。


FXは株式投資に比べると配当金のような大きな旨味はありません。せいぜい、投資金が150%前後まで増えれば良いほうでしょう。


しかし、現在では多数の企業がFXトレードでの出資話を持ちかけていることから考えても、リスク回避を学べば、FX投資は稼げるのです。


FX会社の中には「WEBセミナー」を行ってくれているところもあります。気軽に聞いてみるのも良いでしょう。


また、証券会社が用意している『バーチャル取引』で仮想のお金を利用して、ある程度の勝率が出せるまで取り組んでから、実際の取引を始めてみるという手もあります。


要するにFX初心者の必勝法とは、まずはFX投資について学び、リスク回避の方法をしっかり学ぶこと、これにつきると思います。


FX投資は初心者にとっても堅実で、うまくやれば資金を増やしていけると言われます。

しかし「金利低迷時代」が長かったこともあって、実際のところ、まだまだ安心して投資している人は少ないというのが現状です。


しかし、FX投資は初心者でも上手く活用することで、一月で100万円以上の稼いだ人もいるなど、夢のような話も聞きます。


株式投資と並び、最近注目をあびるようになったFXにも多くの取引会社が存在します。


FX初心者が、FXを始めるにあたって外せない取引会社ですが、では一体どこの会社を選べば良いのでしょうか?


FX初心者にとっては特に迷うところだと思いますが、大切なことなので、自分が最も信頼のおけそうだと思えるところや、自分に合っていそうだと思える取引会社を比較検討し、自己資金の面などから、手数料なども含めじっくり考えた上で資産を預けるようにしましょう。


FXは平成17年改正金融先物取引法の施行により法規制を受けることになったため、金融庁及び財務局の監督下に置かれています。


それによって以前に比べて悪徳業者も少しずつ減り、信頼性のあるFX取引会社がほとんどなので、初心者でも安心して選べるようになってきています。


初心者向けのFX投資必勝ノウハウのインターネットサイトや本も多数存在します。それらを参考にするのももちろん良いことですが、FX初心者にとって一番大切なことは、やはり自らがFX投資についてきちんとリスク回避の方法を学ぶということではないでしょうか。


FX(外国為替証拠金取引)の特徴には、取引手数料の安さがあげられます。


くりっく365や大証FXといった取引所取引では、まだ為替手数料がかかりますが、一般のFX取引会社のほとんどでは、1万通貨単位の取引で手数料は0円となっています。


そのため、取引所FX以外の店頭FX業者を使って取引するのであれば、手数料は「スプレッド」のみとなります。

スプレッドとは、いわゆる2WAYプライスで言うところの買値と売値の差のことです。


よくニュース番組で「東京外国為替取引所の今日の終値は、1ドル94円25銭から94円30銭となっています・・・」というアナウウンスを耳にすることがあると思いますが、この値開きをスプレッドというわけです。


ちなみにこの場合では、94円25銭が売値であり、94円30銭が買値となります。


仮にこの時点でドルを瞬間的に売買したとすると、1ドル/94円30銭で買って、すぐ94円25銭で売ることになりますので、1ドルあたり5銭分損をする計算になります。


簡単に言うと、この損をした分のコスト(スプレッド)が、取引コストでありFX業者の利益となるわけです。

FXが個人投資家向けに取引サービスをはじめた当初は、このスプレッドも米ドル/円で数十銭も開いていたのですが、業者間の顧客獲得競争が激化し始め、低スプレッド競争がはじまりました。


そのおかげで、今では米ドル/円のスプレッドで1.0銭というのはそれほど珍しいものではなくなり、なかには米ドル/円で0銭~とする業者まで登場しています。


リーマンショック以前に、一時的にFX取引業者が乱立したことがありました。

このときも驚異的な低スプレッドを謳い文句に、口座開設者の獲得に奔走した新興業者の中には、その無理が祟って短命のまま消えてしまったところもあります。


現在でも低スプレッドを提示することを、顧客獲得のための販促手段と考えている業者は多いのですが、広告宣伝コストと考えてスプレッドのコスト負担してもらえるのなら、ユーザーにとってはありがたいことです。


ただしスプレッド、は基本的に市場の通貨取引量に応じて刻々と変化するもので、どんなに低スプレッドとしていても、市場環境に左右されてすぐに開いてしまう業者が多いのも事実です。


低スプレッドを強調してユーザーを獲得しようとしてみても、実際に使ってみたら瞬間的にスプレッドが狭い時があるという程度では、かえってユーザーから見放されることになりかねません。


そのため最近では、ただ単に低スプレッドというだけでなく、スプレッドの開きにくい業者が支持されています。



FXについて理解する上で、どうしても外すことができないものに「レバレッジ」があります。


レバレッジはFX特有の仕組みだと思っている方もいるようですが、株の信用取引や商品先物取引にもあるもので、決して新しい概念ではありません。


外国為替証拠金取引の「証拠金」とは、該当取引を行うための保証金のことですが、外貨預金などのレバレッジのない外貨投資では、1ドル/90円の為替レートで1万ドル買う場合、90万円を用意する必要がありますが、FXのようなレバレッジ取引では、レバレッジ10倍に設定すると9万円で一万通貨を購入することができるのです。

そしてこの9万円がこの取引で必要な証拠金となります。


上の例を計算式に置き換えると、建玉の円換算額(この例では90万円)を証拠金の額(ここでは9万円)で割った数字がレバレッジということです。


こうしたレバレッジの特徴を取り上げて「FX取引は少ない投資資金から始めることができる」という表現が、はじめのころはよく見られました。


この表現は間違いではないのですが、「余裕資金がほとんどない人でも、FXを始めることができる」と拡大解釈するのは危険でしょう。


余裕資金が少ない個人投資家が、ハイレバレッジに設定してポジションをとって取引をはじめた場合、相場が予測に反した動きを見せたとすると、ポジションを維持するために必要な証拠金額を一気に割り込んで、なけなしの元手全額失ってしまうこともあります。


ストップロスオーダーをかけておけば最悪の自体は回避できますが、ちょっとレートが動いただけで反対売買となり、資金を目減りさせていくだけのFX取引になってしまいますので注意が必要です。


基本的に資金が少ないということは、レバレッジは高くなるということです。

そしてレバレッジが高いほど、「必要証拠金が不足しそうですよ」というお知らせメッセージ(マージンコール)が早めに入りますので、追加できる余裕資金がないとなると落ち着いて投資などできるものではありません。


では、FXのレバレッジのメリットは何かということになりますが、それは、資金拘束が少なくて済むということと、小さな値動きを狙った手堅い投資が可能になる点にあると考えたほうが良いでしょう。


小さな値動きを追いかけていては、いくら頑張っても得られる収益に限界があると思うかも知れませんが、これをカバーしてくれるのが、FXならではの高いレバレッジです。


FX以外の先物取引でも、FXほどレバレッジを高く設定できる投資ジャンルはありません。

小さな収益をその何倍もの額に拡大してくれるレバレッジは、まさにテコの役割を果たしてくれるFX最大の魅力というわけです。


ただし金融庁のはからいで、2010年8月以降、外国為替証拠金取引のレバレッジは最大でも50倍というレベルに縮小されてしまいました。2011年には25倍までに規制されることが決定されています。


これまで安全にレバレッジを運用してきたトレーダーにとっては、非常に悲しむべき規制だと言えるでしょう。