個人的にメンヘラ娘は、気になる。
好みだし、面倒くさいと思うけど、
かわいいし、放っておけない。
いや、放っておけないというより、
そのまんま、存在を認めてあげたい。
この危なっかしさ・・・。
とろける。うん。トロトロに・・。
こちらは、Queen Adreena(クイーンアドリーナ)
メンヘラ臭をただよわせているボーカルの彼女は、
ケイティ・ジェーン・ガーサイド。
ガールズ・ゴシック・ロックの元祖と呼ばれているアーティスト。
ゴシック・ロックは、70年代ごろに誕生したジャンル。
ゴシック・ホラー(昔のヨーロッパの古城や寺院を舞台にしたホラー作品のこと)の
退廃的な要素をファッションとして取り込み、
人間の存在に意義や価値などないとするニヒリズム(虚無主義)の哲学を
ポストパンクなサウンドにのせて表現する音楽。
知的であり、暗く、重い。
特筆すべきは、ケイティ・ジェーン・ガーサイドのステージング。
ボロボロに切り裂かれた衣装の
胸には血のにじみ・・・。
ノーブラのペタンコのおっぱいは、透けて見えるし、
うつろな眼で、フラフラしながらステージで歌い、
旧知のメンバーでもあるギターの
クリスピン・グレーの髪の毛をつかんで、ひっぱりまわしたり、
アンティークの椅子の上で、パンツ丸見えで、しゃがんで歌ったり、
ふり上げた細い腕のワキには、
まったく処理されていない腋毛・・・。
精神異常者?さて?
気になるよね。うん。
なんて言うんだろ。危険なエロチシズム?
そう、触れてはいけない。そんな感じ。
ケイティ・ジェーン・ガーサイドは、
船の上で生活するという、特殊な子供時代を過ごしている。
いつも一人で過ごしており、
そんななかで、歌が心の拠り所になっていく。
彼女の曲作りは……ちょっと変わってる。
自然に何かが聴こえてくるそうな。
たとえばTVのホワイト・ノイズ(何も映っていないときのガーッという雑音)を
聴いていると、単なる雑音ではあるはずなのに、
そこに何か一定のパターンみたいなものが聴こえてくる。
それを形にしていくそうな。
ケイティ・ジェーン・ガーサイドの音楽キャリアのスタートは、
旧知の仲、クリスピン・グレーの
メンバー募集の広告に、応募したことから始まる。
そして1989年、今や伝説となったバンド
デイジー・チェインソー結成。
日本にも来日している。
しかし。彼女は、1993年に脱退。
インタビューの奇妙なふるまいから
躁病を思わせ、精神病に陥ったという噂が広がった 。
湖のほとりにある家に引っ越し静かな生活を始める。
まるで療養中であるかのように。
しかし、1999年!(ノストラダムスだね!)
ケイティ・ジェーン・ガーサイドは音楽シーンにもどってくる。
旧知の仲クリスピン・グレーと共に。
クイーン・アドリーナ結成。
しかも実の妹、メラニー・ガーサイドをベーシストとして招き入れて!
本気の復活劇!
こちらでも2008年、日本に再来日を果たしている。
インタビューでは、
恐怖とか負のものを取り除いてもらうために
催眠療法を受けていると告白。
ライブでの自分のことを、
肉体はステージにいて、
別のところから眺めているような気がするそうな。
さすがですな。
うつろな瞳もそういうこと?
デイジー・チェインソー時代からの盟友
クリスピン・グレーとの関係だが、
女王様と王様なのだとか。(笑)
性格は、正反対。
違うもの同士が刺激し合ってエネルギーを生みだす、
彼女は、音楽活動とは、そういうものと捉えている。
長い付き合いゆえ、信頼もあつい。
男女関係は?さてわからず・・・。
気になるクイーン・アドリーナというバンド名の由来だが、
ニューヨークの伝説のSM嬢クイーン・アドリーナからいただいた。
いい。SMからなんて。ゴシックですな。
神話でAreenaという弓を打つために片方の乳房を切除したという
女戦士のリスペクトも兼ねている。
それらが複合的に重なり合ってバンド名になった。
事実、ステージでのケイティ・ジェーン・ガーサイドは、女王様のよう。
しかし、カルトスターとしての活動は、
少しづつ、精神的な負担となっていった。
2008年を境にクイーン・アドリーナとしての活動を休止する。
そして、ケイティ・ジェーン・ガーサイドが戻った先は・・・・・。
船の上での生活であった。
インターネットでボートを買い、
ファルマスからカナリア諸島、カリブ海からガラパゴス、
マルケサスからトゥアモタス、そしてフィジー、ニュージーランド、
オーストラリア、ココア(キーリング)、ロドリゲス、モーリシャス、
南アフリカ、サントリーナに戻りました。カリブ海へ、そしてアゾレス諸島へ。
旅は4年間続いた。
2008年、パートナーとなる Chris Whittingham との出会いがあった。
クリス・ウィッティングハムは、ケイティとのユニット Ruby Throat のギタリスト。
現在、ケイティは、 Ruby Throat で音楽活動をしている。
クイーン・アドリーナ、デイジー・チェインソー時代は、
暴力的に叫ぶロリボイスであったが、
Ruby Throat でうたうケイティの声は、
実にせつなく、やさしく、響く。
それもそのはず、
クリス・ウィッティングハムとの間に
最愛の娘、レイラ二を授かったのだから。
「天国の花」を意味するハワイ語の言葉、レイラ二からとった名前。
素敵。
そして長い沈黙、旅、のあと、
Ruby Throat として、少しづつであるが、
シーンに戻ってきた。
2018年11月に新作アルバムを発表。
所有する船の上で、笑うケイティは、もう50歳。
良く知るあのころのケイティと違って、実に健康的だ。
今だ健全なロリボイスに癒されています。
ケイティ・ジェーン・ガーサイド
生誕 1968年7月8日(50歳)
出身地 イギリス
デイジー・チェインソー(1989年 - 1993年)
クイーンアドリーナ(1999年 - )
Ruby Throat(2008年-)

クリスピン・グレイ
生誕 1963年生 55歳
出身地 イギリス
彼の叔父は、オスカーワイルドの『ドリアングレイの絵 』の
インスピレーションでもあったイギリスの詩人ジョングレイ。
デイジー・チェインソー(1989年 - 1995年)
クイーンアドリーナ(1999年 -2008年 )
ドッグボーン(2010年 -)



