★今週のドル円は上昇基調に
先週は下落の流れが続いたドル円も、今週は上昇の流れが強まって113円台を突破する動きも見られました。
週明けは111円台でのスタートとなり、先週末の弱い消費者物価指数(CPI)と米韓軍事演習の開始による北朝鮮リスクが意識される警戒ムードが続きました。
16日のNY時間には米スタンフォード大学のテイラー教授が次のFRB議長候補として浮上したことでドル円は112円台を回復。
その後は株価上昇による米債利回りの上昇や、北朝鮮リスクの一服などで、ドル円は一時的に113円台に上昇する場面も見られました。
しかし依然として上値は重く、ドル円は112円台を上下する相場が続きます。
★税制改革と強い経済指標でドル円は113円台に上昇
昨日のNY時間には米上院で予算決議案が可決したとの報道がありました。
これを受けて今後の税制改革が前進することが期待され、ドル円はドル買いが進んで上昇します。
さらにその後発表された中古住宅販売件数が予想を上回り、税制改革への期待と強い指標がきっかけとなり、ドル円は再び113円台に上昇します。
113円台を突破したドル円はその後も上昇の流れが続いて、最終的に113円半ばまで上昇して今週の取引を終了しています。
★来週は米GDPやECBなど経済指標に注目
今週末は衆議院選挙の投開票日となります。事前の調査では自民・公明が有利との報道がありましたが、週明けの相場は選挙の結果が影響することも考えられるので気を付けておきましょう。
来週は米GDP(速報値)や新築住宅販売件数、ECB理事会など、重要度の高い注目の指標がいくつか控えているので、指標発表前後の相場の動きには注意が必要です。
今週のドル円は113.5円に上昇して終了しましたが、今後の指標で相場の動きが変わる可能性もあるのでよく見ていくようにしましょう。
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