将来のことや仕事・人間関係・家族など、さまざまな悩みや不安を日々抱えている人がいる。頭の中に色々な事態が浮かんできて、そこから生まれる重い感情にとらわれてしまう。
こうした悩みや不安が生まれてしまうのは、きつい言い方をすると究極的には暇だからだ。
他に考えるべきことがない・行動するべきことがないから、脳が暇をもてあまして仕方なくそうした想像や思考を運んできてしまうんだ。
僕たちの頭は、修行をして無の境地に入らない限り、常に何らかの思考を巡らしている。ふと自分の中に意識を向けてみると、常に頭の中でおしゃべりが続いているはずだ。
頭はおしゃべりを続けたいから、考えるべきことがない暇なときには、そうしたつまらない悩みや不安といったものを材料にして、僕たちに語りかけてくる。
本当に猫の手も借りたいほど忙しい時に、それ以外のことを考えることはできないだろう。昨日まで悩んでいたことも、今はそんなことを考えている時間はないと、悩みなんてすっかり忘れて目の前のことに集中しているはずだ。
日々やるべきこと・やりたいことを明確にしている人は、目の前のことにただ向かって集中しているから、つまらない思考が入り込んでくる余地がない。
思いとは違った事態になっても、ただ次にどうするかを考え即行動に移すだけだ。どうしようと悩んでいる時間はないし、そうした時間が何も生まない一番無駄なことが分かっている。
頭が暇になった瞬間に、悩みや不安といったつまらない思考が入り込んでくる。
やりたいこと・やるべきことで、日々を埋め尽くしてしまう。そうして目の前のことに夢中になれる時間を過ごしていれば、妙な思考は絶対に生まれてこないんだ。