- にゃんこです!
マンション傾き問題をうけ、杭基礎のトラブルについての再確認!
昔かった、「杭基礎のトラブルとその対策」って本がものすごくためになるので、おすすめです。
(まだ、熟読できてませんが。。)
杭基礎のトラブルとその対策(第一回改訂版) (トラブルと対策シリーズ)/著者不明
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<杭基礎のトラブルとそれに関連する地盤情報>
①杭体の損傷 : 転石・砂礫等の噛み込み、粘性土の閉塞、支持層の傾斜など
②杭の高止まり、打ち止まりなし : 転石、砂礫、流木などの地中障害物、調査不足による支持層の 誤認など
③孔壁崩壊 : 中間細砂層や、砂礫層の崩壊、地下水位変動、逸水など
④杭の傾斜・偏心 : 支持層の傾斜、転石、地中障害物
⑤支持力不足 : 調査不足により支持層に達していないなど
⑥上部工の不同沈下、支持力不足 : 地層判定の誤りなど
⑦その他 : 地下水の噴出など
<トラブルに対する着目点>
①④⑤
・支持層の深さと厚さ、連続性、傾斜や、不陸、中間層の構成を確認すること。
支持層直下の地層の力学・変形特性なども必要(薄層支持の場合とか?)
⇒適切な調査地点の設定・適切な支持層とその厚さまでの調査
①②④
・削孔および貫入抵抗にかかわる地盤情報の確認
転石、流木、地中構造物等についての、大きさ、硬さ、掘削抵抗、出現深度等の把握。礫質、最大礫径、硬質粘性土などの強度や付着力の確認。
リバース:ドリルパイプ径より大きい玉石(約15cm以上)層の掘削が困難
中堀:杭内径とスパイラルオーガー軸部径のスペースによって、掘削可能礫径が決定される。
③⑦
・孔壁や孔底の保持に係る地盤情報の確認
孔壁のはらみ出し⇒非常に軟弱な粘性。特に未圧密地盤に多い
孔壁の崩壊⇒未固結の比較的粒径がそろった砂や礫地盤にみられる。
透水性の良い地盤、地下水が静止していない地盤では、泥水が劣化しやすく、間隙水圧が低い場合には、逸泥することになる。
リバース、アースオーガー、プレボーリング等
・根固め工やコンクリートの品質などにかかわる地盤情報
根固め工⇒支持層の透水性、間隙比、地下水圧や流速
コンクリートの品質⇒地下水のPH等の水質、流速、極軟弱な地盤での孔壁のはらみ出し。
場所打ち杭、噴出撹拌方式⇒地下水流速3m/min以上×
来週のお仕事で、急峻な谷地形での、追加地質調査提案書を作成する予定ですが、
"支持層の傾斜の把握可能な、追加ボーリング位置の選定"がキーポイントになりそうですね。